愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

愛知県名古屋市の山岳会 千種アルパインクラブ

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2021.03.02

西村です。
少し前に1皮さんと錫杖に行きました。
7:00 駐車場発
9:00 岩小舎
11:00 P4基部/雪稜会ルート 3P目で敗退
16:00 岩小舎
16:30 撤収
17:30 駐車場着~夕飯~解散

2月11日の祝日の入山もあったようでトレースはばっちり。
最近の山行ではラッセルに終始していたので岩小舎までずいぶんと楽させていただきました。
岩小舎には数張のテント、下山を始めた知り合いガイドにも会いました。


この絵はいつ見てもかっこいい。1ルンゼが顕著。

テントを設営してP4へ向かうが気温はグングン上昇。
基部へ到着するも、壁は黒々とし、水が滴ってベタベタ。雪も氷もグサグサ。
融雪の影響か、落石も。
当たったら完全にアウトな大きさも落ちてきた。


一応雪は詰まっているように見えるが非常にデリケートな登りとなった

(1p:1皮 2p:西村 3p:1皮)
1p:見た目に傾斜もゆるく、ずいぶん楽勝に見えるが雪の状態が悪いのでまったくよくない。
2p:ルンゼを上がってからカンテへ移る、とあるがとても行けるとは思えないのでそのままルンゼを詰め、右上するフェイスへ。
スラブ上にグサグサの雪で支持力はないので迷わず残置を探す。
なんとかジリジリ進むとわずか2~3mだがしっかりした氷が出てきてほっとした。その上の立ち木でピッチを切って1皮さんを待つ。
少し開けた中央ブッシュ帯と思われるところから
1皮さんが先を見に行くがボロボロな感じでとても行けそうな気がしないとのこと。
雪解けは進む一方で、こんな恐々としたクライミングは嫌なのでここにて下りることにする。
2ルンゼ、3ルンゼから多くはないがドサドサ落ちてくる。
懸垂2回で下りれたが途中ベタベタになったロープが凍って、引けなくて難儀しました。
テントに戻って、こんな状態では明日なんかもっと条件悪いのでやめましょうと話してたら、じゃもう下山するかとなり、ちょうど暗くなるころから下山し始めた。
駐車場に戻ってから1皮食堂のおいしいカレー鍋をご馳走になりました。

2021.02.25

吉川Gです。

市川さんと大同心北西稜に行きましたが、強風で諦めました。

当初は錫杖の予定でしたが、前の週がすでに沢登り状態だったとのことで八ヶ岳へ。

3:20美濃戸口出発
雪はそんなに無いように見える。
5:30赤岳鉱泉到着。
まだ、人気は少ない。そのまま大同心稜方面へ
大同心ルンゼの左岸のトレースをたどって、沢を渡って大同心稜へ。
大同心稜はトレースの上に雪が少し載っているという感じ。数年ぶりに歩いたが、こんなに急だったか。
最近ボルダーとフリーばかりなので、かなりきつい。

大同心基部からは壁沿いに斜面を降りていく。
急なガレ場に雪が乗っていて案外悪い。

↑大同心はこんな感じ

取り付きに到着し、1ピッチ目を見上げる。そんなに難しそうには見えないが、どの記録もそれなりに苦戦している。
8:00登攀開始。
1ピッチ目吉川リード。
凹角を登る。1ピン目はハンガーボルトがあるが、その後は終了点まで無し。下から見た印象よりも立っているが、ホールドは八ヶ岳らしいドガバ。とれないか心配なくらいだ。中間支点はピナクルにスリングをかけてとった。

終了点に着くとすごい強風。しかもどんどん強くなる。

市川さんが上がってきて、2ピッチ目取り付きまで雪面をトラバースする。岩の奥に回り込めば風を避けられるかと思ったら、さらに風が強くなってきた。もはや強風というより烈風。
息が出来ず、目も開けられない。


↑写真じゃ伝わらないなあ〜

これは無理だとのことで、敗退決定。1ピッチ目の終了点まで戻り、懸垂下降。
懸垂でロープにぶら下がると、風で体が下から押し戻されるような感覚だった。

大同心稜まで戻ると、少し平和になってきたので、小同心クラックにでも行こうかと思ったが、6人ほどのパーティが取り付きに向けて歩いていたので、かなり待ち時間があるだろうと判断し断念。そもそも、小同心でも上部の稜線はすごい風だろうと思う。

下山していると沢山のアイスクライマーが上がってきていた。今日はアイスだったか…

↑天気は良いんですよ

13:00下山完了。

2021.01.14

吉川Gです。

前尾根に岩登りに行きました。

ゲート前に車を停め、8時出発。
時間的に前尾根を抜けるのは難しいだろう。

登り始め10時。

↑藤内沢

アイスクライマーは大量に見かけたが、前尾根は貸切。
岩登り面白いのに…不思議だ。

ちなみに中尾根にトライしているパーティもいたようだ。

そんなに雪がなくて簡単そうだが、やはり悪い。雪の無い時のアイトレとは別モノだ。


↑P6。

P6も悪い。雪を払いのけながら、残地という残地にプロテクションをセット。スタイルもクソもない登りだ。

P6の終了点で13:30。
ここで下降開始。

P6基部に着くと、デポしてあったパートナーのザックが谷の方に落ちている。懸垂で降りながら回収すると、中身が散乱しており、食料が無くなっていた。おそらく猿の仕業だろう。
要注意だ。


↑下山時に見たハブチスペシャル。すごい状態。

メンバー:Tちゃん、吉川G

2021.01.09

西村です。

あけましておめでとうございます。
今年もケガ、事故なしの1年にして山を楽しみましょう。
年末山行で1皮さんと西穂西尾根に行きました。
西穂西尾根はかなり(はるか昔)前に行ったっきり。どうしても登っておきたいところで今回はかなり気合が入っていましたが・・・。

■行動
26日
7:00 新穂高駐車場発
8:30 穂高牧場
15:30 2030m地点(幕営)

年末寒波が予想されていたので寒気が緩むだろうクリスマス直後に計画。
やや遅めの集合としていたので駐車場はさぞや満車に近いかと思いきやガラガラ。
牧場まではトレースがあったのでありがたかった。
ワカンを装着して、西尾根に向けて歩き出す。
すぐに急登となるが、ラッセルは太もも~腰、時々胸まで没するほどで、しかもなかなか踏み固まらない雪質で遅々として進まない。
尾根に上がってからも苦戦し、標高差にしてたった1,000m程度しか上がることができなかった。
翌日のことも考えれば目標の2,400mまでは行っておきたかったが無理でした・・。
夕飯は1皮食堂特製ペミカンカレー鍋で腹一杯。それほど気温も下がらず風も吹かず、静かな夜でした。

27日
5:30 出発
11:00 ジャンクションピーク
17:00 新穂高駐車場

それほど早い出発ではないが暗い中、歩き出す。
途中キノコ雪と化したところを切り崩したりしながらラッセルづくし。昨日と同じく進みは悪い。
森林限界を越えたところで後続のガイドパーティーに先を譲る。(期間中2パーティの入山のみ)
小鍋谷側に出る雪庇に注意しながら雪壁を上がり、ジャンクションピークへ。
すでに時間は11:00で西穂まではまだ時間はかかりそう。
山行期間が2日しかなく、暗くなるまでにテントへ戻れないだろうと判断して、ここで敗退を決めた。
またしても届かなかった西穂の頂。
くやしさはあるが充実感のほうがそれを上回っていた。
1皮さんと「なかなか良い山行でしたね」と言いながら駐車場に戻った。

2020.12.31

お久しぶりです。
吉川Kです。

久々に千種アルパインクラブのBC部の山行がありました。

メンバー
酒井さん、成瀬さん、吉川K

ここのところBC部の定番となりつつある妙高エリア。
ドカ雪が降れば、弾丸で日帰りアライリゾートに行く強者もいます。

降ればゲレンデでパウダー祭り
雪が安定していれば山で遊べるBCスキーヤーにはもってこいのエリアです。

昨年、妙高山外輪の三田原山へツアーした時のこと。
そこから見る火打山のピラミダルな形と美味しそうな雪を抱いた山容に心奪われた我々BC部は、今年、1泊で火打を滑る計画を立てました。

【概要】
Day1
10:30 ゲレンデトップ
13:20 三田原山
14:15 黒沢池ヒュッテ
16:00 高谷池ヒュッテ

Day2
7:00 高谷池ヒュッテ
9:00 火打山直下2300m地点(敗退決定)
10:00 高谷池ヒュッテ
16:00 ゲレンデトップ

1泊装備だが、高谷池ヒュッテの冬季避難小屋には布団があるとことだったので念のため3シーズンシュラフのみを各自持った。あとストーブも各自1つずつ。

後に、この念の為の各自シュラフと各自ストーブに助けられることになるとは….

1日目

ゲレンデトップへ到達するリフトの始発が9:30なのでゆっくり目のスタート

三田原山までは、私は3度目。
寒波のおかげで雪は十分そうだった。

天気は芳しくなく、この日は火打山の姿を見ることはできなかった。

風も強く、冬山に来たなぁといった感じ。

風ふく外輪山を歩く。

三田原山まではスキーヤー1パーティが先行。三田原山で彼らを抜き、そこからはノートレースだった。

 

妙高山外輪から、適度に開けたところをとって黒沢池方面へ滑り降りる。

本日1回目の滑走。

視界が悪く先が見えないが、地図を頼りに緩やかに滑り降りていくと突然視界に、変わった形の小屋が見えた。

ここが黒沢池ヒュッテ

ここから茶臼山への登り返し。

トレースが消えたのでラッセルしながら登る。

夏道沿いにたどり、最後は高谷池ヒュッテに向け尾根から滑り降りた。

避難小屋は3階の窓から入る。

窓を開けると散らかった室内。

片付けと掃除からかなーと思い、ブーツを脱いで中へと入る。

薄暗いのでヘッデンをつけて室内を見回すと重ねられた布団の上に、無数の小動物の糞。

ネズミがいるとの情報を前もって知っていた私が、

成瀬さんにこれは、、、

と話しているところに酒井さんも室内へ。

次の瞬間。

「チューチューチュー!!ドカドカドカ。チューチュー!ドカドカ」

姿こそ見えないが
迫力のある鳴き声と、足音。そして見るに耐えぬ糞被害という歓迎っぷりに3人は顔を見合わせた。

しばしの沈黙の後
成瀬さんの

「雪洞掘りましょう」

の一声で「ネズミ小屋」での宿泊はキャンセルとなった。

キャンセル料はかからない代わりに、その後3時間弱のマイホーム作りを余儀なくされた。

久しぶりのイグルー。
アルパインクラブと銘打っている以上、このくらいのアルパインチックなイベントがないとね

なんて話しながらアルパインベテランのお二人と夢のお家を作った。

入り口はこんな感じ

中はこんな感じ

ネズミ小屋で泊まることを考えたら、こちらの方が快適に違いない。。。

幸い、ストーブを各自1つ持ってきていたので十分な暖が取れた。
さらに3シーズンシュラフも念のためと、3人とも持ってきていたのでなんとか眠ることができた。

2日目

晴れたが、稜線では風が出ていそう。

向かうは念願の火打山

順調にハイクアップするが稜線ではかなりの風があった。
冬の八ヶ岳バリの爆風。

これまた冬山に来たなぁといった感じ。

ある程度まで登ってきたところで成瀬さんの靴擦れに限界が来たため、成瀬さんのみ途中で小屋へ引き返した。

酒井さんと私で火打へ向かうもさらに風が強く、
波打つように深くできたシュカブラにシールがききにくかった。

風の強さから、ここから火打を目指しても滑走できる斜面では無さそうであることと、残りの帰りの行程も考えて2300m地点で引き返すこととした。

厳冬期のBCには条件がよろしくなかった。

名残惜しい思いで、また滑りに来ることを誓い、下山準備をする。

敗退地点から火打山

滑れるかと目論んでいた南面

天狗の庭、高谷池ヒュッテ方面

ヒュッテへ戻ると風もなくなり平和モード

装備をまとめて妙高への帰路につく。

風もやみ、穏やかなポカポカ陽気。振り返るとあれだけ風が吹き荒れていた火打山も、そこからみると穏やかな様子に見えた。

酒井さんが今山行でデビューした
テックビンディングとテレマークビンディングの両方の機構を兼ねそろえたハイブリッドビンディングの調子が悪く、何度か立ち止まった。

そういえば、成瀬さんも今回から
テレマークデビュー。

NTNというビンディングの機構があるようで、私の知らないスキーアクセサリーの世界の奥深さに驚いた。

いまだに私は従来のテックビンディングよりも前の
アルペン型のツアービンディング。

重たいが、これしか知らないので今のところはこれで歩ける。(本音は軽いビンディングに変えたい)

ゲレンデトップに着いた頃には
ゲレンデの閉店時間だった。

疲れきった足に、ゲレンデのカチカチバーンが追い討ちをかけ、何度も休憩をしながら駐車場まで降りた。

結果として火打の大斜面を滑ることはできなかった。
滑りを楽しみに来たというよりは、どちらかというと、スキーの機動力を使って厳冬期の火打にアタックできたといった感じである。

敗退こそしたが、

イグルー泊に始まり、爆風の稜線など、久しぶりに冬山やってる感が満載で面白かった。

残雪期にでもまた火打を訪れ、今度こそあの山肌にシュプールを刻みたい。

以上

2020年は大変な一年になりましたね。
来年はコロナが落ち着くことを切に願います。

皆さん、良いお年を!!

2020.12.29

お疲れ様です。吉川Gです。

年末に新中の湯ルートから焼岳南峰に登りました。

中の湯温泉に車を停めるには、事前に電話をしておく必要があります。
四駆、スタッドレスの車が条件になるので、注意。

 

トレースはしっかりあった。

 

稜線は風が強かった。

頂上は少し曇った。

 

8:00中の湯温泉→12:00南峰→14:30中の湯温泉

メンバー:t君、妻、吉川g

 

良い登り納めでした。

 

 

 

 

2020.12.03

西村です。

久しぶりに城ケ崎に行きました。
前に行ったのはいつだろうと、記憶も定かでないくらい。たぶん2回目の城ケ崎/サンセット。
小川山や瑞牆に比べればかなりマイルドな環境だが気温は低めでそこそこ寒いし、小雨。
天気も良くないので早めに切り上げましたが岩場は貸し切りで、のんびり1日楽しめました。

かぶった課題は得意ではありませんが、リハビリの自分には満足でした。
書くほどでもないですが一応登ったルート(OS)。
・ウッドペッカー(5.10a)
・ペパーミントキャンディー(5.10c)
・ルーズガール(5.10d)


友人は看板ルートのパンピングアイアンⅡ(5.12b)が長年の宿題のようで奮闘しておりました。

2020.12.03

西村です。
そろそろ始まる冬シーズンを前に足慣らしにどこかへ、と思っていましたがどうも天気がよろしくない。
思案していましたがなかなか山に行けてない体と時間を考えて近くの甲斐駒へ向かいました。

雪なんてあろうはずもないほどの天気で、気温は高めの中、いつもの黒戸尾根を登り始めました。
途中の七丈小屋は完全予約制なので宿泊の入山者はそれほど多くはないが、足元はみな軽めの登山靴。
ランニングシューズでまったく問題なしでしたが、自分の足元はトレーニングを兼ねてとはいえ冬靴、選択を誤った・・・。
標高が上がるにつれて、時間が経つにつれて風が強くなり、五合あたりから上は台風のような感じに。
寒くなってきてジャケットを着こんだ。
怠惰な生活ではないものの、体がまったくできていないので足も攣ってくるはで、情けない思いを抱えつつ、
せめて七丈小屋まで行こうと歩を進めました。

小屋に着くと顔見知りの主人としばし談笑。
コーヒー一杯をご馳走になったあと、七丈を後にして、駐車場へ戻りました。

投稿するころは寒さも戻ってきて、本格的に冬が始まってると思います。

2020.10.27

お疲れ様です。吉川Gです。

 

会員外の友人達と比良の貫井谷に行きました。

正直もう沢登りは寒いです。先週白山で雪見たのですから当たり前ですね。

 

メンバー:吉川G、Wさん、Tちゃん

 

漁協駐車場7:30〜貫井谷〜武奈ヶ岳11:00〜細川尾根〜漁協駐車場13:30

 

貫井谷の出合の右岸側の漁協駐車場に車を停めさせていただいて、スタート。

最初は貫井谷の左岸の小道から踏み跡を辿る。

しばらく堰堤が続くので全て左岸から巻く。

↑この堰堤のところから入渓

 

500mの二俣までは、適当に。

 

二俣を左に入ると、滝が始まる。

滝が多すぎて遡行図があまり意味をなさない。

そして寒い!


↑この滝は抜けがやや悪い。
ここで僕のコンタクトが片方外れて紛失というアクシデントが!

↑ゴルジュ開始。寒くても巻けない負けない!

↑ここは特に極寒だった。

↑核心?

↑藪漕ぎなしで頂上へ突き上げる。

武奈ヶ岳はなかなかいい山だった。

下山は武奈ヶ岳から北西に伸びる、細川尾根を下山。
一般登山道ではないが、踏み跡やテープがあるので、ちゃんと読図すれば特に問題ない。

寒くて滝を巻いたのもあるだろうが、特にガチャ類を使うこともなく終了した。

2020.10.23

吉川gです。初めて白山に登りました。

 

別当出合4:30〜砂防新道〜室堂〜御前峰〜御池巡り〜室堂〜砂防新道〜別当出合13:00

 

車の多さを警戒して、4時過ぎに駐車場に行きましたが、すでにほぼ満車でした。

噂通りの車の多さでした。

 

 

前日に初冠雪だったので、結構雪がありました。

それにしても歩きやすい山でした。

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