2015.06.29
1皮です
日曜日に長野・新潟県境にある高妻山と乙妻山にハイキングに行きました
戸隠牧場5:00-7:30高妻山7:40-8:10乙妻山8:20-10:10戸隠牧場
低気圧通過後の巻き返しの風が強く
林道横に立っていた直径80cm、高さ20mぐらいの大木が
下山してきた時にはポキリと折れていて、たまげました
2015.05.17
岩佐です。暫く山に行っていなかったので、南木曽岳にハイキングに行ってきました。
08:35尾越 ~ 09:15あららぎ登山口09:25 ~ 10:35南木曽岳山頂 ~ 10:50避難小屋11:05 ~ 上の原登山口分岐11:15 ~ 11:55巨大樹の森(?) ~ 12:25上の原登山口 ~ 13:00南木曽駅
南木曽駅発の地域バス始発(08:15)に間に合うように、大曽根から中央線で南木曽駅まで。9時頃までには止むはずである雨は、時々電車の窓に強く当たって本降り状態。雨雲もまだ厚い。本当に止むんだろうかと心配になるが、南木曽駅に着く頃には小雨になった。取り敢えず駅待合室で合羽のパンツだけを履いて地域バスに乗り込む。乗客は年配の男性一人と私だけ。「産婆」と表示があるお宅の目の前にある尾越停留所で下車。バス代300円。
ぽつんと一人降り立った停留所からあららぎ登山口まで、農作業をしている地元の人たちに挨拶をしながら、傘をさして小雨の中舗装された道をてくてく歩くこと40分。やっと登山口に着いた。生憎のお天気のせいか途中のキャンプ場には3台しか車がない。「今日登山者は一人だけなんだろうか」と思うとクマが出たらどうしようと急に心配になり、持ってきたクマ鈴をザックにつけて出発。この頃には取り敢えず雨は止んで一安心。
昨年の台風の影響か、沢には倒木が沢山あるが、復旧作業のお蔭で歩くのに支障はない。途中で3人組パーティーに道を譲っていただいて先に進む。今日の登山者は自分一人かと思っていたので、人に会えてちょっと嬉しい。また雨が降り出すが、合羽の上着を着るのは面倒なのでそのまま行く。急登なので息が上がって結構しんどい。兜岩辺りからは背丈を越える笹の藪漕ぎが始まり、お蔭で上半身はベタベタだ。もうそろそろかな?と思った頃に展望のない山頂到着。避難小屋に行く途中の見晴台に登ってみるが、雨とガスで何も見えない。
南木曽山頂。
見晴台からの景色。
避難小屋で暫し休憩。外はまだ雨。上の原登山道は笹の藪漕ぎがあるようなので、合羽の上着も着込んで出発した。この登山道は利用者が少ないせいか、踏み跡はあるが笹で覆い隠されており、結構急なのと木の根っこがあったりして滑りやすい。所々踏み跡が薄くわかりにくい所があるものの、迷うほどではない。ワッシワッシと笹を押しのけて300mくらい下っていくと、笹の丈も低くなり歩きやすい登山道となる。あららぎからの登山道と違って岩などもないため、トレランをしたら気持ちよさそうな道だ。雨も止み、5月の新緑が気持ちの良い道をどんどん下って上の原登山口着。ずっと日陰だったのに突然日差しが強い所に出たのでまぶしい。ここで合羽を脱ぎ、雨傘を日傘代わりに使って南木曽駅まで。本日のハイキング無事終了。
上の原登山道下りは、モーレツ藪漕ぎで始まる。
あららぎ登山道は急登なので、トレーニングには良いルートと思いました。もうちょっと標高差があるといいんですけどね。
事前に調べたら昨年7月の土石流で登山道が一部崩落・復旧中のようだったため、南木曽町観光協会に問い合わせたところ、まだ復旧中だがハイキングは問題なしとのこと。登山道から林道終点までは土石流の跡がありましたが、土砂はきちんと片づけられていますし、林道終点からの沢沿いの道も、倒木は片付けられ特に問題なく歩くことができました。
2015.05.13
お疲れ様です。吉川です。
5/2〜3に燕〜大天井を歩きました。簡単に報告いたします。
メンバー:早戸さん、吉川、吉川妻(会員外)
1日の夜に出発して、深夜に市営無料駐車場に着く予定だったが、現地に行ってみると中房温泉手前10km付近でゲートに阻まれた。なんかよくわからんけど翌朝5:30に開くらしい。どうしようもないので少し戻ったところの広い路肩で車中泊して朝を待つことに。
僕のダウンジャケットが見つからなかったので、仕方なくTシャツの上にカッパだけ着て就寝。これが大失敗だったということに気付くのはもう少し先の話。
5/2
寒さとエンジン音で目覚めたのは5時。すでに道路に車列ができていた。慌てて準備して列に並ぶ。駐車場はそこまで広くないので、停められなかったら大変だ。
ゲートが開いて、車列についていくと、ギリギリ第一駐車場に駐車できた。そこから5分程歩いて中房温泉へ。この日は快晴。GWの人気の山域とあって、ものすごい人数だ。登山道を歩き始めても人が見えない瞬間が無い。ここは栄か?いやまさに銀座だ。
合戦尾根は中盤から雪が出てきたものの最後までアイゼンを付ける必要は無かった。先頭の妻は快調なペースで他の登山者をドンドン抜いて行く。早戸さんの膝もそこまで問題ないようだ。
燕山荘に着くと素晴らしい眺望が我々を迎えてくれた。北側から見た北鎌尾根は不思議と短く見える。
ここから大天井岳までの縦走路にはほとんど雪が無いようだ。
↑北鎌尾根
あとはなだらかな尾根を歩くだけだ!
…と思ったのは最初だけ。
歩き始めてみると、なんか長い。やたら長いぞこの縦走路。意外と起伏もあるし。
日差しも強く、とにかく暑い。背負ってきたビールもぬるくなってんだろうなぁ。
こうなったら購入しかない…!大天荘についたら絶対冷えたビールを買ってやる!
喜作レリーフから先は大天井岳を直登して山頂を越え、大天荘に向かう事も出来るが、途中左にそれて雪面をトラバースした方(これが夏道?)が早そうだと判断し、そちらへ向かう。
しかし、この雪面が意外と悪く、結局アイゼンを履くことにした。
急がば回れとはまさにこのことです。
やっとのことで、大天荘に到着。
ビールだ!ビールをよこせ!
と小屋に駆け寄るも、人気が無い。テント場もガランとしている。
やられた!大天荘は営業期間外だった。
渋々、ヌルいビールを雪面に差し込んで、テントを張り始める。
↑テンバ
その晩、早戸さんが作ってくれたビビンバと、冷えたビールが最高に美味かったのは言うまでもない。
5/3
↑夜明け
日の出を見て、テントを撤収し、大天井岳へ。この日も快晴。山頂は貸切で、やはり素晴らしい景色だ。良い山じゃないか大天井。
なんだか咳が出てきた。
燕方面への帰り道は大勢の登山者とすれ違った。大天井方面へ縦走する人でも、昨日は燕山荘までという人がほとんどだったようだ。
なぜだか咳が止まらない。
燕山荘で、一旦荷物を置いて、燕岳を一時間弱で往復し、合戦尾根を駆け下りて下山完了。
鼻水まで出てきた。
↑ツバクロ
中房温泉に入って、小川山に向かう頃には頭がボーッとしてきた。
ああ…キャッチアコールド。
間違いなく、初日の夜にTシャツで寝たのが原因だろう。
皆さんも車中泊には充分御用心を!
大天井直下のトラバースを除けば、アイゼンやピッケルは必要ありませんでした(トラバースしなくても大天荘には行ける)。やはり今年の融雪はとても早いようです。
2015.03.27
酒井です。
上高地の小梨平で雪上テント泊の経験値稼ぎと、二日目は岳沢とその周辺へスキーツアーに行ってきました。
■一日目
坂巻温泉に車を止め歩き出したのが9:20、釜トンネルを抜けた林道はしっかり除雪され、暫くはアスファルトの上を歩きます。
大正池の手前で工事用道路が分岐し、林道の除雪も終了。スキーに切り替えるとやはり楽チンで、さくっと小梨平へ到着。
早速テント設営に取り掛かるも整地に手こずり思いのほか時間がかかる。そもそも3P持ってきているのが間違っているがもう一つはインナーがメッシュなので仕方なし。
テント設営が終わったところで次はツェルト。
バックカントリーで昼ご飯の時などにスキー板とストックだけで立てているが、今回はそれを一晩もつかほかっておいてみる。
翌朝は結構風が吹いていたが問題なく立っていた。
カンバの皮を探しに行ったり100均スノーソーで雪を切り出したりしてるうちに日も暮れ、お一人様鍋をやって就寝zzz…。
■二日目
翌朝は風の音での目覚め。
4時前だったのでもう少し寝たかったが寒さもあり朝ご飯にする。
ラーメンを作って食べると身体もテントもポカポカ、したところで二度寝zzz…。
結局二日目テントを出発したのは5:40、ちょうど空が明るくなった頃でした。
河童橋を渡り岳沢登山道入口へ。
樹林帯を少し歩くと岳沢へ出たのでとりあえず岳沢小屋の方へ。
この日は最初からシールを貼ってるのでよく登るものの、なかなか小屋が見えてきません。
天狗沢に着いても見えないので、どうやらまだ完全に雪の中のようです。
この時点で8:20、まだ時間あるのでどこの沢を滑るか思案。
転んだ時に止まってくれないと困るので、陽が当たり始め緩むのが早そうな東向き斜面が候補。
4本ある沢のうちカモシカ沢と天狗沢は全面デブリーランドで不可、ということで今いるところから近い順に間ノ沢、西穂高沢へ行ってみることに。
岳沢も上の方はデブリが大きく、デブリ帯をトラバースするのにとても苦労します。
しかもスキー履いたまま渡ろうとしたので更に大変。でも途中で脱ぐ気にもならず、時折大物が通った跡にびびりながらどうにかこうにか渡りきり、そこから間ノ沢をいけるとこまで直登。
暫く登っていくとデブリ帯に捕まったので登高はそこでストップし、ようやく本日一本目の滑走。
間ノ沢
とても気持ちよく滑れましたが、9:50にして既に緩みすぎなくらい。お日様ってすごい。
とっとと西穂高沢へ移動。今度は素直にスキー板背負ってデブリ帯を歩いて通過、西穂高沢下部に着いたところからまたシール登高を開始。
一時間ほど登った11:25、いよいよ緩んだ雪にシールが滑るようになってしまい、いい時間になったしデブリも出てきたしでここで切り上げ。
快晴の西穂高沢~岳沢をゆらゆらのんびりと滑りながら小梨平へ戻りました。
西穂高沢 現在一番状態のいい斜面
結局この日は河童橋で人に会うまで山中では誰にも会わず。
新穂高ロープウェイにスキー持ち込みができなくなった影響もあるのでしょうか。
この後テントを撤収して来た道を戻り、平湯のもりで温泉につかって名古屋へ帰りましたとさ。
2015.02.26
位田です。
原田さんと御在所岳の本谷に行ってきましたので、報告します。
本谷は、冬の御在所岳の中では一般道ではなく、入門のアルパインルートだということで、ちょびっと気合を入れていったのですが、紐も武器も何も出番はありませんでした。
それならば、ということで、『原田センパイに連れてきてもらって、御在所で冬山デビューのランドネ女子』、というテーマを満喫することができました。
というわけで、なりきりブログで報告をしようと思ったのですが、自粛します。
下りは中道。あっという間の下山でした。
2015.02.14
こんにちは ハラダです。
なぜか、赤岳ばかりに行ってきましたので、
2件同時にアップさせていただきます。
□2014-12-27
【山行記録】
12/26 金山18:00~21:00美濃戸
12/27 美濃戸7:00~9:00頃行者小屋10:00~(文三郎尾根)~12:00赤岳頂上12:15~12:30赤岳展望荘13:30~14:30行者小屋14:45~16:00美濃戸
12/26、18時金山で、集合の上、今日は美濃戸まで。
若き友人とは以前に、硫黄岳にも一緒に行っているので、次の一歩として赤岳~硫黄岳への縦走を計画した。
適当に一杯飲んで、車中にて美濃戸の駐車場で寝た。美濃戸まで来ての、車中泊は結構寒かった。
12/27 朝5時に出発と、2人で決めていたが、寒くて出たくない。
ぐだぐだとし、6時にやっと動きだし、7時に出発となった。
南沢を歩き、9時頃に行者小屋に到着。友人は、指が冷えて調子が悪そうである。
年末で、営業中の行者小屋のストーブで暖め、様子をみる。
回復した様子で、10時頃、山行開始。
末端冷え性で、駄目なんですよ~と。ふ~ん、なんとかしにゃあね。と会話をしながら、登って行った。
本日は、晴天なので、主稜がよく見えた。
12時頃、山頂到着。
最高に良い天気である。
中岳あたりでの救助の為、ヘリが来ていた。
山頂で一服後、地蔵の頭方面へ向かう。
この時点では、縦走を諦めてはいなかった。
が、展望荘をみると、友人が、入りたいっすときた。
そして、おでん食べたいっすときた。
しょうがない、営業しているし、こんな山行もいい。
展望荘でゆっくりし、
風呂入りたいねとなり、
縦走も止め、下山をきめた。
そして、無事に16時頃、下山し、りんごとか買い物をし、風呂につかり帰名した。
□2015-02-07-08
【山行記録】
2/7 美濃戸14:00~15:30赤岳鉱泉
2/8 赤岳鉱泉7:00~(地蔵尾根)~9:45赤岳頂上10:00~(地蔵尾根)~11:45
2/7(土) 本日は、春日井で集合の上、11時頃出発した。13時半頃、美濃戸に到着し、本日は、鉱泉まで。
鉱泉に到着すると、ラッセルとウカピーがお迎えしてくれた。
テントの準備をし、夕飯(18時半)まで、早速、飲み会が始まった。
本日は、JAC東海支部青年部のテントに泊まらせてもらった。
さくさくと自分の持ってきた焼酎は飲み干してしまい、皆さんのお酒をいただきまわった。
残念ながら、本日の鉱泉夕食は、和風。
和風とは、ほっけに、豚しゃぶであった。
友人ともお会いでき、愉しき一夜となった。
2/8日
今回は、JAC東海支部青年部の方々に混ぜてもらっての山行で、
私は、藤○さん、吉○妻さん、吉○学生さん、土○さんの計5人パーティで、
めざすは地蔵尾根からの横岳、硫黄岳への縦走である。
しかし、本日の天候は雪。
地蔵を登っていくと、先行者に出会うことよりも、下山者ばかり。
そして、その下山者方は、天候悪いから下りてきたって方ばかり。
さらに、みんなロープで繋がっている。
当パーティも土○さん下山。
とりあえず、地蔵の頭まで行こうってことで、登っていった。
最後の岩場では、藤○さんがロープを出し、吉○妻を確保していた。
地蔵の頭に到着。風雪強い。とりあえず、風の弱い所に。
藤○さん「横岳いきませんよね?!」
ってことで、近場の赤岳への登頂に変更。
風雪の影響で、トレースはないが、見通しは効いた。
無事登頂し、同ルートを下山した。
合宿で、登頂できなかったので、不登頂癖がついてしまったら、嫌だなって思っていたが、
そんな癖はついていないようであった。
他のパーティもこのような天候なため、
ルートを変更して登ったようであった。
そして、13時半頃には、皆さん無事、鉱泉に。
ラッセル、ウカピーらもともに、美濃戸へ下山した。
その後は、雪と戯れ、帰りました。
2015.01.13
1皮です
またまた敗退記録(たぶん50回目位)を書くことにします(-_-;)
美濃戸口1:30-4:30行者小屋手前の登山道の標高2260m地点-7:30 2370m位?-9:30美濃戸口
午前1時すぎ、車を美濃戸口の駐車場に入れた
エンジンを止めると、堅い雪の粒が車のフロントガラスに当たる音が聞こえる
こんな時は何も考えず、ただ出発準備するのがいい
外は寒いかな、雪はいつやむかな、などと考え始めると
すぐに車から出るのが億劫になってしまうから
林道には新雪が10㎝
車が圧雪したツルツル道が隠れて、かえって歩きやすいぐらいだ
美濃戸山荘を過ぎて南沢沿いの道に入る
登山道沿いの左右の雪の壁と、雪が鎧のように固まった針葉樹が目に付く
こんなに雪の多い八ヶ岳は久しぶりだ
今晩の新雪は20㎝を超え、さらに降り積もっている
数時間前に誰か歩いたのだろうか、足跡がかすかに続いていた
ありがたく、人の温かい痕跡に導かれていく
冬の夜に山を一人で歩くと、宙に漂っているような不思議な感覚にとらわれることが多い
ラテの光が雪の結晶に反射して、あっちでもこっちでもキラキラ光るし
雪が回りの音を吸収して自分の息づかいしか耳に入らないから
木々の後ろでこちらを見据える獣の目、枯れ草を静かに踏む何かの足音、暗闇を猛スピードで飛ぶ羽音・・・
何か得体の知れないものと出くわしてしまうのでは、といった夏の夜のドキドキ感とは無縁だ
南沢の水音が途絶え、道の傾斜が緩くなると、目印を見逃さないように注意して進む
阿弥陀北西稜の入り口はすぐに見つかった。何本かの赤、黄のテープが1本の木にまかれていた
トレースは、ない。たぶん雪で消えてしまったのだろう
雪面がやや歪んだトレースの痕跡があるが、5mぐらい先で歪みが是正され、なめらかになっている
そんな時も何も考えず、足を踏み入れる
膝、太もも、腰の高さへと、次第に雪は深くなった
登山道からほぼ平たんを直線距離で70~80m。そこから急斜面に入る
今晩の新雪30㎝ほどをどけても、下層の雪が体重を支えてはくれない
雪は腰を軽く超え、胸や頭の高さになった
この3連休、北西稜にはだれも入ってないのか? それとも、取り付きまでの目印を間違えたか?
まあ、そんなことはどうでもいい。今更考えても遅いから
アックスで表面の新雪を削り、膝で中程のやや堅い層を崩し、足で踏み固める
ゼンマイ仕掛けの人形のような単調な動きを続ける
周囲が明るくなってきた。時計を見ると7時半
ラッセル3時間で、たぶん標高差で100mほどしか登ってない
岩場が出てくるのは標高2650m位だろう。このままいくと、あと6時間はかかりそうだ
空腹を感じて、腰を下ろしてカレーパンを食う
今まで気づかなかったが、雪をまとった杉の木が、強い北西風にギシギシうなっている
乾いた冬の木々はもろい。もし倒れてきたら、雪にはまって逃げられないから嫌だな
カレーパンも氷点下20度になると、身を固くする
最後の一口をやっと飲み込み、もう帰ろうと思った
降り始めたら、たった5分で登山道
振り返ると、なめらかな雪面に物を引きずったような醜い跡をつけただけだった
車を置いた美濃戸口。もう青空が出ていて、日差しがまぶしい
駐車場を管理する八ヶ岳山荘に駐車料金を払いに行くと
おやじさんが「お宅も北西稜に行ったんかね。昨日はすごく込んでいたらしいよ。登った人がそう言ってた」と教えてくれた
条件が厳しくても、登れる人は登れるんだな。それもたくさん
まあ、いいさ。もう50回目だし。登らずに帰るのにも慣れてるから
2015.01.13
冬合宿で仙丈ヶ岳(3033m)へ行ってきました。 今回記録担当でしたので私はピーク迄行けませんでしたが、新人目線で記事UPさせて頂きます !
・・・と張り切って早戸さんに申し出たのですが・・・ cameraの不具合でデータが随所で飛んでましたので(汗) 不十分な点はご了承ください。
[参加メンバー]:早戸・曽我・勝野・武藤・原田・森・鵜飼・岑山 計8名 (計画書順)
[行程] 1日目:早朝名古屋発 ⇒ 7:18 戸台駐車場発 → 12:55 北沢峠 → 13:05 テン場 【休憩10分程×3含】 <幕営>
2日目:1時起床 → 2:50 テン場発 → 4:38 四合目 → 5:10 五合目大滝頭 → 5:50 六合目 → 下山開始 → テン場
→ 早戸・森・鵜飼 頂上へ
11時 戸台へ向け下山開始 → 15:20 戸台駐車場 【休憩程10分×2含】 ⇒ 名古屋
1日目 : 早朝土岐SAで皆と合流し、2台で現地へ向かう。 戸台周辺は雪が少ないとのことですが、駐車場近くの路面が凍結していたので慎重に走る。 駐車場には結構車が沢山停まっていて、次々に登山者が出発している。 今日は3連休の初日。 人気のエリアなのですね !
駐車場から暫く長い河原歩きが続きます。 平日も登山者が多いのか、登山道はしっかり圧雪され凍結している箇所もあるので滑り易い。
今回私は共同装備のロープ(8mm ×50m)を持参していたので、他の共同装備はさとうのご飯200g×5個のみと配慮して頂き、ザックの重さは約18kg程。 皆さんにとっては「軽っ !」 と言う重さでしょうが、ずっしりと肩&腰に響き、元々無いバランス感覚がさらに不安定となる。
行きは渡渉の少ない左岸を歩いたのですが、それでも免れない渡渉。 滑り易い石の上に乗り案の定ポチャンと川にハマる。(帰りは少し要領を得て潔く最初からポチャンした)
今回行程中の殆んどを曽我さん(ペースメーカー)の直ぐ後ろを歩かせて頂き、息の上がらないペースで歩く事ができました。 (ご配慮くださりありがとうございました)
長い河原歩きが終了し八丁坂に差し掛かった頃(赤河原分岐前後)急登に加え登山道が氷結していた為、ピッケルのみ持ちアイゼン無しで進む。←これが超怖かったです・・ 氷床歩き? これも訓練なのですね(泣)
そして程なくして北沢峠に到着。 ここからテン場迄約15分
ピッケル・ストック・スコップ・ワカン etc.使用しテント設営(私にとって初の雪上テント泊です)
今回は6-7人用テントに8名がひしめき合って寝る事になりました。
夜ご飯には少し早かったので、皆でお酒飲みながらゆっくり夜ご飯(味噌煮込みうどん)を作りました。 今回私はお酒の持参無しです。 ヒロサコ尾根であろうが仙丈ヶ岳であろうが、その他の荷物で精一杯になると予測できたので(汗) ※早戸さんに怒られるからではありません・・
皆さんに少しお酒を分けて頂きながら、美味しい味噌煮込みうどんを沢山食べました ! (食担の方 ありがとうございました)
翌日は昼頃から天候が崩れるとの予報なので、深夜に起き出発 → 同日戸台迄下山した方が良さそうとの予測により、19時頃には就寝しました。
・・・が・・・ 思ったよりテント内は暖かく(着てたフリースを脱ぎ捨てた) 緊張と暑さで眠れぬ夜を過ごす。。。
2日目 : 1時起床し昨夜の味噌煮込みうどんにα米(五目御飯)を混ぜ雑炊に。 最低限の荷物を持ち、2:50 ヘッドランプの灯りを頼りにテン場発。 夜明け迄約4時間 真っ暗な道を歩く。 雲は掛かっているけど月灯りが明るく、風も殆んど無く暖かささえ感じました。
仙丈ヶ岳へ続く登山道は、トレースありましたが雪が乗っていて、でも昨日吹いた風で結構締まってる(らしい) 先頭を交代(私以外)で九十九折れの道を徐々に高度を上げながら進む。 途中サラサラな雪の急斜面があり、2番手を歩いていたのにどうしても乗り越えられずモタモタしてたら、すかさず森さんが「先に行きます !」とトレースを作ってくださり、その後に続く。
その頃、昨日攣った脚の不調で武藤さんが勝野さんとテン場に引き返した。 その際「頑張れよっ !」と勝野さんに気合いを入れて頂いたのですが・・ 六合目を過ぎ、森林限界に出た時(皆がアイゼンを装着している時)に、早戸さんに「私も降ります」と伝えました。 「ゆっくりで良いですよ」と言って頂いたのだけど、この歩み(亀さん)でこの先の行程や本日中の下山に残る体力・腰の状態 etc. グルグル普段動かない頭をフル回転させ考えた結果です。 ※この後の3名の登頂記録は後追いで追加補足あります
月灯りに照らされ先行する3人を羨望の眼差しで見送りながら・・・ 曽我さん&原田さんに付き添われテン場に戻りました。
テン場に戻り勝野さんに「行けなかった」と報告すると「限界迄行かなぁ~(笑) !!」 と言われました(確かに・・)
——-ここからウカP記述——–
「ハラダパイセン!行かないんすか?!」
なんて熱い呼びかけも届かず下降する3人を尻目に歩きだす。
月灯り、カリカリに凍った雪面、かっこ良すぎる、、、なんて勿体無いんだー
寒さで空気中の水分が凍ってるのか?フラッシュを焚くと幻想的
ガスってなけりゃ最高の夜明けであっただろう
朝を迎える山をハイテンションで歩く。
小仙丈くらいまでは、いちおー森さんのペースを配慮して自分は最後尾で、森さんに無言の圧力をかける。
この3人になった時点で敗退は無いのだよっと、、、
山頂手前、3つ目の小ピークあたりに着いた時
一瞬体が浮きそうな風が吹く、とりあえずピッケルを刺す。
山頂は恐ろしく遠くに見え、風が吹くと恐ろしく寒い
そして、森さんが見えない。待ってると気持ちが削がれる
追い付いてきた森さんに意思確認を取り、継続。早戸さんが森さんに付いて自分が先頭を行く。
ときおりガスに飲まれホワイトアウトを楽しみつつ
遠くに見えた山頂は思ったより近かった。
最後の登り、ウィニングランは森さんへ託す。無駄にハイテンションな男子2人。
8時ちょうどにサミット。なんやかんやで予定通りである。
ちゃっちゃっと記念撮影を済ませて撤収。
バテた森さんと膝が逝った早戸さん、ちゃっちゃか撤収する為にも
テントの撤収を急がねばと単独で駆け下りる。
シリセードーでトレースを潰しまくり10時にはテント帰還した。
実の所、こんな雪稜を歩くのも、体が持っていかれるほどの風も、大半のことが初めての経験でしたが
あぁ~これが雪山なんだなぁっと初めて実感できた、山行でした。
———ここまでうかP記述———–
ピークから戻る3名分の味噌汁・番茶を用意しながらテント撤収の準備をしていると、駆け足で鵜飼さんが先に下山 → 続いて早戸さん・森さんも無事合流し、11時頃戸台へと下山しました。
帰りの登山道の状況は行きと一緒ですが、途中の氷結部分はアイゼン履く人・履かない人(多数) 私は昨日登山靴のソールが剥がれた為、本日中ずっとアイゼン装着のままで安心でしたが、河原手前でアイゼンを外しテーピングで補強して頂きました(何とか戸台迄持ちました)
下山途中から雪・風も徐々に強まり天候が荒れてきたので、予測通り天気予報は当たるんだなぁ と思いました。
15時過ぎに戸台駐車場に到着。 本日中に下山出来て良かったです。
仙流荘のお風呂に入り、途中ラーメン屋さんで夜ご飯を食べてから名古屋に帰りました。
最後に・・ 今回の合宿では終始私の歩調に合わせて頂き、色々とご配慮下さりありがとうございました。
団体行動の難しさや加減・歩きのバランス(技術)・テント生活・メンタルの重要性 etc. 沢山の学びがありました。
体調(腰)と相談しながら暫く自主トレに励み、試行錯誤してみたいと思います。
2015.01.10
吉川です。
年末に九州のくじゅう連山に行きました。
遅くなってしまいましたが、簡単に報告いたします。
12/29 9:00?長者原〜11:00?法華院温泉
12/30 7:00?法華院温泉〜9:30?大船山〜11:00?坊ガツル〜13:00?長者原
例によって時間はほとんど覚えていません。テキトーです。
妻と、九州への帰省を利用してどこかの山に登ろうという話になり、満場一致でくじゅう連山ということになった。
そこに妻の従姉妹のAちゃんを加え、計3人での山行計画とした。
28日に福岡を立ち、学生時代に通った熊本のジムで登り、その日は熊本泊。
翌朝にくじゅう方面へ。
長者原ビジターセンターの駐車場に駐車し、法華院温泉までは高低差の少ない登山道。所々で雪が残っている。空は若干曇っており、上空の雲は猛スピードで飛んでいる。
約2時間で坊ガツルに到着。今日の行程はここまで。
今日泊まるのは法華院温泉のバンガロー。マンガを読んだり、温泉に入ったりして、優雅な時間を過ごすことができた。こんな経験は初めてかもしれない。
法華院温泉。かなり立派な山小屋。
当初の予定では、翌日久住山に登るつもりだったが、ちょっと長いなーと思ったので状況を総合的に判断して、目標を大船山に変更した。
明日はあれに登る。
翌朝。依然、風とガスは出ているが、登れなくはないだろう。
大船山への道はところどころ凍結しており、稜線付近では若干風が強い。
頂上付近では15cmほどの積雪だった。
実は今回が初登山のAちゃんには酷なルートだったのでは思ったが、特に問題なく歩いていた。強かったと思う。
2時間強で山頂着。それまで出ていたガスが少しだけ晴れて、坊ガツルを見渡すことが出来た。
さらに、ブロッケン現象も一瞬見えた。たぶん初めて。
一瞬雲が晴れた
帰りはもと来た道を戻って、昼過ぎに長者原にて下山完了。
温泉に入って福岡へ帰った。
高校に入って初めての合宿がくじゅうでした。
テント泊装備が肩に重く、雨まで降ってきてキツかったけど、夕暮れの坊ガツルは輝いて見えたのを覚えています。
今も美しいこの場所に帰省でき、とても幸せでした。
坊ガツル
2015.01.06
1皮です
岩佐さんと年末に北岳に行ってきました
東斜面に生息するというモビィ・ディック(仮称)でも生け捕りにしたるかと、力んで出かけましたが
力不足でネズミ一匹捕まえられまへんでした
【27日】奈良田4:30-10:30池山御池小屋10:40-11:40城峰デポ地12:20-15:20八本歯手前
【28日】ビバーク地8:00-10:00頂上10:15-13:30城峰
【29日】城峰5:30-11:30奈良田
午前3時半ごろ、奈良田の発電所駐車場着。主に西日本ナンバーの5~6台の車がすでにあった
前日風邪をこじらせ、奈良田に来るエアコンの効いた車中でも、フリース・ダウンを着込まないと震えが来る始末
出発するか、このまま引き返すかさんざん迷った
先行パーティーがいてラッセルがなさそうなことから
最悪でも、2週間前にデポした装備等を回収しに行こうと出発した(これが下山後ひどいことに、、、)
一番手前の開運隧道には高さ3mぐらいの巨大なゲートが設置されている
ゲートの一部に人が通れる扉があるが、ゲートの外からノブに手を伸ばして回せることが分かり、難なくクリア
雪の全くない12キロの林道を歩き始めた
2週間前よりはゆっくりペース。荒川出合2ルンゼの氷はやや太くなっていた
そこから圧雪と氷化でツルツルの路面に
あるき沢橋にアプローチシューズをデポし、急斜面の踏み跡をたどる
道は分かっているのでシャカシャカ進みすぐに稜線、そこからもトレースがあり高速道路状態
多少息は上がるものの風邪の状態は悪くない
今日は快晴だが、29日朝には南岸低気圧が通るので、早ければ28日夜には吹雪になるだろう
今日のうちにモビィ・ディックの取り付きまで行って雪洞を掘って泊まり、28日に一日で上に抜けることに計画変更することにした
城峰で2週間前にデポした装備、食料等を無事回収
ただ、2週間前には膝丈だった積雪が太ももや股丈まで増えており、嫌な予感がした
1泊2日分の食料と燃料、縄2本、尖ったトンカチ各2本、まわし、わっか、くさび、ばね仕掛けの歯車多数など
モビィ・ディックを生け捕りにするのに必要な金具類を持って再び出発
上空は完璧な青空。森林限界を超え、砂払いに近くなると、富士山と間ノ岳が流麗な姿を見せ始めた
うーん、気持ちいい
と、こ、ろ、が、、、ボーコン沢の頭を過ぎると、モビィ・ディックが登場
な、なんだ、あれは。ネット上で事前に調べた写真とは様子が違うぞ
まるで「婆さんの厚化粧」(失礼!)。いや、生クリームを載せすぎのデコレーションケーキ状態
八本歯のコル上から取り付きまでのトラバースは、確か、ルンゼや小尾根があるはずだが、
厚化粧のためヌメッとした真っ白な斜面が広がるばかり
どうも、雪がひどく多いらしい
モビィ・ディックの背筋を目でたどってみる
5尾根支稜からトラバースバンド、Cガリー側斜面、マッチ箱、上部城塞
ルート上で黒い岩が出てるのは、途中の「3mの垂壁」と上部城塞のみ。あとは真っ白
ずっとラッセルに苦しめられそうだ。
ここで作戦会議
29日の南岸低気圧に捕まるのを覚悟で、ラッセル地獄に突入する
という挑戦心は全くなく、結論はすぐ出た。「あきらめよう」
八本歯近くの斜面にバケツを掘り、ツエルトを張ってビバーク
夜中じゅう、強い西風が吹きまくり、山の涼しい空気を胸一杯吸いながら眠れた
翌日は日が上ってから起床
適当に荷物をまとめ、適当にザックをデポし、適当に頂上まで空身でお散歩
そのまま城峰のテントまで戻った。食料もたんまりあることだし、この日は泊まり
翌日下山。林道には15~20センチ。荒川出合までは下がツルツルで手こずった
でも奈良田温泉は年末ということであいにくの休み
車で1時間ぐらい離れた南部町の「なんぶの湯」で温々して名古屋に戻った
(下山後、風邪が悪化。4日間寝たきり状態になり、正月休みをフイにしました
休日診療所に医師によると、何種類もの風邪ウイルスにやられているとのこと
風邪の時は山に行っては行けないっつーことを、身をもって学びました。涙)
以上。年末のお散歩記録でした