愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

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2015.12.21

岩佐です。

上手さんと、中山尾根を登ってきました。

 

美濃戸03:25~北沢~04:45赤岳鉱泉05:20~06:30中山尾根取り付き07:00~11:30登攀終了11:50~地蔵尾根~13:10行者小屋13:30~南沢~14:35美濃戸

 

北沢林道の雪の量は2週間前に大同心南稜を登りに来た時と殆ど変わらない。

赤岳鉱泉は2週間前より少ないくらい。とても12月とは思えません。

中山乗越からは中山尾根に続くトレースがあり、それを辿って取り付きまで。

雪が少ないのでズボズボ埋まることもなく、藪漕ぎもなくて、

アプローチはとても楽だった。

 

取り付き手前でハーネス、アイゼン、ガチャ類をつけ、丁度明るくなる頃に取り付きに到着。

アプローチでは雪は少なかったが、壁にはそれなりに雪がついており、

冬のアルパインの雰囲気はバッチリ!

結構立っている壁を見てちょっとビビりながらも、登攀開始。

 

下部岩壁

1P目(岩佐)30m:ヒロケン本の通り、右に一旦下がってから凹角を登る。

下部は岩がつるんとしていて、ホールド・スタンス共に甘め。

アンカーはハンガーボルト1つと残置ハーケン。

下部岩壁1P目

下部岩壁1P目

 

2P目(上手)30m:左側に回り込んで草付を登る。出だしがスラブで

ちょっと怖い。

下部岩壁2P目

下部岩壁2P目

 

この後はコンテで、本来ならば雪稜であろうはずの

岩と草付きの尾根を登り上部岩壁まで。

 

上部岩壁

1P目(岩佐)35m:急な凹角を登って中段まで行くと、そこからは

傾斜が強くかぶった岩。ハング下には支点が3つあり、

思い切って抜けられる。

上部岩壁1P目

上部岩壁1P目

 

2P目(上手)45m:岩と草付のところを登り、ピナクル下まで。

上部岩壁2P目

上部岩壁2P目

 

3P目(岩佐)40m弱:ピナクル正面を登り、最後は結構悪い

岩と草付を登って終了点まで。終了点にはボルト2本と

ハーケン1本あり。

最後はバンドからトラバースし、縦走路を辿って

地蔵尾根から行者小屋に降りた。

終了点に着くと、富士山がどーん。

終了点に着くと、富士山がどーん。

 

帰りは南沢を下ったが、夏道に雪が数センチ乗っかっているだけで

冬靴では歩きにくいことこの上ない。

こんなに雪の少ない南沢は初めてでした。

 

お天気に恵まれ、気持ちよく登ることができました。

上手さん、お疲れ様でした。ありがとうございました。

 

以上

 

2015.11.30

森です。

岩佐さんと11/29、大同心南陵に行ってきました。

 

2:00名古屋~5:10赤岳山荘P~7:15赤岳鉱泉~大同心稜~8:oo大同心基部~9:30登攀開始~12:40登攀終了~13:10懸垂下降~13:50懸垂下降終了~大同心稜~北沢~16:20赤岳山荘P~名古屋

IMG_0481

雪は赤岳鉱泉の手前あたりからありました。

大同心の基部に着くと、一週間前に夏山だった山はすっかり冬の装い。びっしり雪が付いていました。

私も岩佐さんも南陵に来たのは初めてだったので、トポを見ながらまずは取り付きを探す。取り付きにはボルトが3つ程打ってあると書いてあったけれど、雪で埋まっているのか、そのボルトがちっとも見つからない(ー_ー)「この辺かな?あっちかなあ?」とあちこちバイルでほじほじしながら探したけれど、結局ボルトは見つからなかった。易しそうに見えるラインがあったけれど、残置が全くないので違うのかなあ・・とか。取付きを探すのに1時間くらいかかりました。

結局よくわからないけれど、とりあえず錆びたリングボルトと、錆びたハーケンがある場所から岩佐さんリードで登る。

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後からフォローで登りましたが、残置はありませんでした。途中残置スリングが1か所あったけれど、その他のプロテクションは全部カムと、岩にスリングをかけたもの。夏ならガバなんだろう岩も、氷が付いていて、グローブもしてるしで、岩が掴みにくくて。。。(;´Д`)緊張しながらアイゼンで登り始め、一段上がったところから左へトラバース。そこはフォローでも超絶怖いトラバースでした( ;∀;)岩佐さん、リードでよくこんなところ行きましたね。めっちゃ怖いんですけど。。とぶつぶついいながら、なんとかトラバースを終えてホッとした。でもその次は、立ったガバ岩を登ってから、斜めの大きめの岩を乗越さないと上に行けない。その岩の上で岩佐さんがピッチを切っていた。その岩の間に挟って、ズリズリしながらちょっとずつ上がって、ザックが邪魔なので途中で向きを換え、なんとか必死で岩を乗越した。こ、、、怖かった(”Д”)・・・こんなズリズリする所、トポに書いてあったっけ??(;^ω^)これ、フォローだからいいけど、リードでこんなところ、絶対怖い・・・(>_<)

やっとの思いで1P終了。登攀はここで終了とし、一段下の懸垂ポイントらしき残置スリングがある場所へ下りる。

IMG_0489

硫黄岳までハイキングしてから帰ろうかと思いましたが、何だかんだでいい時間になったので、そのまま同ルートを下降しました。

取り付いた場所から右の方のラインの方が易しそうだし、そっちだったかも…。でもそっちも残置は無かったし。雪で埋もれていただけかもしれないけれど…。

どちらにしろ、雪のついた岩をアイゼンで登るのは、雪の無い岩場を登るよりも何倍も難しいんだと、身にしみて解りました。

帰りに寄った、もみの湯の温泉は、普段は500円だけど、17時から300円 になるそうで、温泉に着いたのがちょうど17時だったので、なんだか得した気分で嬉しかったです(^ω^)

【追記】

私達が行ったルートはやはり間違っていたようで、本当は錆びたリングボルトとハーケンからもう少し先にリッジを進み、一段上がって凹角を登って行くのが正しいルートだったみたいです。残置は雪で埋もれていて見えませんでしたが(^^;; 間違えたおかげで難しくて充実したピッチを登れました、

2015.08.17

森です。8/15~/16、曽我さんと私、上手さんと酒井さんというパーティで前穂北尾根4峰正面壁 北条・新村ルート~北尾根に行ってきました。

 

/14 20:30過ぎ春日井初~0:00沢渡

/15 5:00沢渡~5:30上高地バスターミナル~7:00徳沢~8:00中畠新道分岐~13:10北条・新村ルート取り付き13:40登攀開始~

16:30登攀終了 ハイマツテラスにてビバーク

/16 4:50 4P目登攀開始~8:30曽我・森パーティ登攀終了 9:30上手・酒井パーティ登攀終了~北尾根4峰~10:30 北尾根3峰登攀開始~2峰~12:45曽我・森パーティ登攀終了 13:00上手・酒井パーティ登攀終了~前穂高岳頂上~16:00岳沢小屋~18:00上高地バスターミナル

/14日の夜春日井を出発し、沢渡へ。上手さん、酒井さん、私とでプチ晩酌をしてから就寝。

【アプローチ】

/15沢渡よりタクシーにて上高地バスターミナルへ。今回は荷物も水も全部担いでの登攀になるので、一人あたり2.5Lの水を持って行った。

中畠新道分岐の沢は、時期によっては枯れていることもあると聞いたので、徳沢で水を入れて行った。しかし中畠新道の沢には十分な水があった。

IMGP4488その後は急坂が続き、奥又白池との分岐から右方向へヤブ漕ぎ→ガレ場のトラバース→またヤブ漕ぎ→雪渓へ。

IMGP4491荷物の中で、結構な重量となっているアイゼンとバイル。出番はこの雪渓歩きのみ。

雪渓を超えてからザレ場を左へトラバースしてC沢を上がったところで右側へ。一段上に上がって、あとは踏み跡通りに登って行くと取り付きに着く。7時間40分かかって取り付きに着いた。つ、疲れた。。(+o+)

【北条・新村ルート】

2日とも曽我さんに全部リードしてもらいました。

IMGP4497

1P目

草付を30m程登った。岩に着いた乾燥した苔の色、草付きに埋もれている四角くてもろい岩。錆びたハーケン、色褪せた残置スリング。マルチルートとは雰囲気が違うなと感じました。

2P目~3P目

20m程のところに赤い残置スリングの終了点があるが、曽我さんそこはスルー。どんどん登っていくけどロープが足りなくなりそう(´゚д゚`)「あと5mです」「2m!」「1m!」と叫ぶ。どんどんロープがなくなり、「セルフ外して~」と言われて、メインセルフを外して、自分の体を支点に近づけたところでギリギリで足りた。フォローで登っていくと青い残置スリングも超えて、ハイマツテラスに上がってすぐのところに曽我さんがいた。3Pのところ2Pでハイマツテラスへ。

4P目

核心のアブミピッチ。水や荷物が重そう。曽我さんも相当大変そうだったが抜けた。予定では北尾根の3.4のコルまで抜けてビバークする予定だったが、すでに時間は16時を回っていた。全員が荷を担いで核心部を抜けるのは困難と判断。ロープを残置して、ハイマツテラスでビバークする事になった。

 

去年、宮崎さんとしょーこねえがビバークしたハイマツテラスに今度は我々がビバークする事になった。

IMGP4506

ルート的にもハードだし、軽量の為、今回はお酒もガマンしようと思った。でも思っただけで、結局ウイスキーを持って行った(´・ω・`)みんなで一緒に飲もうと持ってきたつもりだったけれど、結局ほとんど一人で飲んでしまった(;´∀`)上手さんは持ってきたウイスキーを紅茶割りにして、酒井さんと分けて飲んでいた。なんてオシャレなんだ。二人は外国の登山家みたいだと思った。

ハーネスをはいたまま、セルフビレイを取ってのビバーク。そもそもビバーク自体私は初めてだった。着る物は全て着込み、シュラフカバーに入ってツェルトを上から掛けて寝る。暗くなると寒くなってきた。ビバーク用のシートを持ってきていたので、試しに使ってみようと広げてみた。しゃかしゃか音がしてうるさかったけれど、ツェルトだけで寝るより随分温かかった。シートの内側が湿気でベタベタになるけれど、シュラフカバーをしていたので気にならなかった。初めてのビバークは寒いし岩が痛くて寝心地悪いし、寝たり起きたりで眠りが浅いように感じたけれど、3時に起こされた時にはよだれを垂らして寝ていた(;^ω^)

/16

明るくなるのを待って、4:50登攀開始。前日のロープのかけ方の都合でロープの流れが非常に悪くなっていたため、曽我さんが空身でタイブロックを使いながら、アブミを6台かけて抜けて行った。アブミの回収は最後の人がする事にし、ザックを全員分荷揚げし、全員が空身で登る事にした。曽我さんは登攀よりもこの荷揚げが一番大変だったと言っていました。本当にすみませんでした。

さて、私が登る番。去年ボロボロの残置スリングを宮崎さんが新しいものに換えておいてくれたので、昨日ハイマツテラスに着いた時、どのスリングだろう、と下から眺めていた。スリングをつかむ、乗る時は「宮崎さん、ありがとう」って心の中で言いながらA0しよう!と思っていた。でも実際に登る時が来ると、空中アブミに必死で、宮崎さんの事はすっかり忘れてしまっていた。スリングも使ったかどうか、覚えていない(^-^; とりあえずアブミが6台あり、回収もしなくていいおかげで何とか抜けた。

IMG_0291

5P目

残置ハーケンがいろんなところに打たれており、ルートが分かりづらい。曽我さんも行ったり来たりを2回ほどしていた。リードであの高さでそれをやる事自体、私には恐ろしいことだ(´Д`)曽我さんは5m程トラバースした後、奥のカンテではなく、手前の凹角の奥を登って行った。どうやらそれが正解のよう。続く私は、同じようにトラバースして行ったが、どうも足が悪い。残置スリングを両手で持って下を覗くと下の段は足がありそうで、そこから上に行くのも易しそうに見えた。「あ、、もう一段下だったか。」と思った。なんとかスリング2つをつかんで横の凹角をつかみ、足はどうしたかよく覚えていないけれど、結局はえいやー!で凹の中にあった木を掴んだりして何とか乗り移れた。けどこれ、フォローだからできるものの、リードでこの高さでこんな事絶対にできないよな。。と思いつつ、何とか乗り移れた事にホッとした。後で上手さんパーティや曽我さんの話を聞いて、自分が行ったルート本当は合ってたのか、実はもう一段下だったのか、結局はよくわからないまま(´Д`)

6P目

草ボーボーの草付。ロープいっぱいいっぱいで登った。曽我さんは終了点にたどり着いたところの一番手前のあたりの灌木で支点を取っていた。

ここで北条・新村ルートの登攀は終了。上手・酒井パーティが上がってくるのを待っていたが、なかなか上がって来ない。心配になってきた。「お~い!」と何度か読んでみたが返事がない。1時間が過ぎても上がって来ない。そういえばすごい落石の音がしていたけど。。。とだんだん不安になってきた。曽我さんが「ちょっとロープ出して。見に行ってみるわ。」とザックからロープを出したところで人の気配がした。ガサガサと草付から人影が現れた。上手さんだった。よかった~!酒井さんが上がってくるのを待ち、少し休んで北尾根へ向かう。

 

終了点から北尾根に向かう道も何気に悪いし・・・(´Д`)

IMGP4513

 

【北尾根】

北尾根4峰はよくわからない、あまり人が歩いた感じのないところを登って行った。浮石だらけ。一度げんこつ位の大きさの石を落してしまい、下にいた酒井さんはヒュッと避けてくれたけど、当たっていたら大変な事だ(>_<)

3.4のコルに着き、3峰を登る。

フォローで登ったけど、高度感があって快適で楽しかった(*^-^*)と思うのはフォローだからで、きっとリードしたら怖いにきまってる(;^ω^)曽我さんがいるところまで行って、「上に上がったところまで行って」と言われ登っていく。「あんまり奥まで行かんでいいよ。」と言われたけど、結局残置終了点があるところまで登ってセルフを取った。槍穂がよく見えて、やっぱり北アルプスは本当にキレイだなあ~としみじみ思った。ず~っと眺めていたいくらい。曽我さんも私のところまでそのまま登ってきて、その後は3峰の頂上まで短いピッチだったけど一応ビレイして、そこで3峰は終了。

IMGP4516

2峰はロープ出さずに下りのみ懸垂で降りる。その後も歩いて登って頂上のある岩峰へ。

上手さん、酒井さんが少し遅れて上がってきた。みんなで記念撮影をして少し休んで岳沢小屋へ。

途中まで元気だった私は下山中に急にふわ~っとしてきた。疲労なのか、脱水なのか、急に体が動かなくなり、頭もぼんやりしてきた。

脱水かも、と思って岳沢でスポーツドリンクを買おうと思ったが、ソフトドリンクは全て売り切れていた(´Д`)

ゆっくり下山して18時、上高地のバスターミナルへ着き、沢渡で温泉に入って帰った。

 

アプローチ一日目、11時間、2日目、13時間と行動時間が長く、水と荷物が重くて大変でした。

本チャンでリードなんて、まだまだ怖くてできないけれど、ルートファインディングも少しづつやっていけるように頑張りたいです。

 

2015.05.17

こんにちは

随分と前の山行ですが、上手さんとともに、リード&ブログの合意の下で、石尊稜に行ってきましたので、投稿させていただきます。

雪稜

雪稜

【記録】

赤岳鉱泉7:20~8:30石尊稜取り付き9:00~12:00石尊峰12:30~12:40横岳12:55~14:30硫黄岳~15:40赤岳鉱泉16:00~17:00美濃戸

 

今回の山行は、上手さんから、何度もオファーがあった。

しかし、なにかと時間が取れず、先延ばし、先延ばしとなっていた。

突然、3/27金、3/28土と時間が取れ、天候も良さそうであるので、上手さんに連絡を取ると、okがでた。

急だし、パッキングもあれですしと、ゆったりプランで行きましょうと言うことで、小屋泊となった。

今期初の小屋泊である♪

まず、3/27金に、鉱泉までの予定で、ゆっくりめの10時名古屋発から始まった。

そして、15:30頃、鉱泉に着。

3/29までのアイスキャンディ

3/29までのアイスキャンディ

美濃戸までの車の移動は、泥と氷の車にはかわいそうなコンディションであった。

夕食は、鍋とエビフライとの事であったが、鍋と干物であった。

明けて、3月28日(土)、6時朝食の上、7時20分に石尊稜に向かって行った。

これまで、私も2度、石尊稜を目指したが、2度、行けていない。

1度は、ラッセル地獄の上、時間切れ。

1度は、降雪のため、意欲消失。

ともに、取り付きさえも到達していない。登れるなんて、夢のまた夢のような話である。

それが、今回は、さくっと取り付きに1時間ほどで到着した。

石尊稜取り付き付近

石尊稜取り付き付近

1パーティ攀っているようである。

われらも、さっそく取り付いていく。

完全にドライである。ダブルアックスを用意してきたが、素手で登れちゃうようなコンディションである。

取り付き

取り付き

1ピッチ目

1ピッチ目

ドライツーリングを2ピッチしたくらいだろうか、雪稜に。

私は、この雪稜に来たくてしょうがなかった。

これぞ、アルパインって感じがする!

石尊稜・雪稜

石尊稜・雪稜

こういうところに来たかった♪

雪稜は、私が先行させていただきました。

ほどよくしまっており、快適な雪稜歩きを堪能後、もう1ピッチを登攀し、

終了。

登攀部は、完全にドライであり、アイトレな調子で、登りやすかった。

北アルプスがよく見えてました

北アルプスがよく見えてました

あとは、のんびりと横岳、硫黄岳と縦走して帰りました。

ずっと横に見えていた、中山尾根が格好良かったなぁ♪

上手さんは、石尊稜を登らないと、入門から脱しない気がすると言ってましたが、

脱しましたでしょうか?!

硫黄岳から石尊稜などを臨む

硫黄岳から石尊稜などを臨む

原田より

2015.03.23

摩利支天沢は雪が深くてラッセルが大変でしたが

登山体系では「氷が途中で切れていて、登れないことが多い」と書かれているF3も登れました

メンバー:岩佐、1皮

美濃戸口3:00-5:50摩利支天大滝-8:50F3 -11:00北西稜11:50-16:00頂上16:30-19:30美濃戸口

 

南沢の登山道を行き、南沢小滝・大滝の入り口から20分ほど。右手に沢筋を2~3つ越え、左岸に青いテープの巻かれた木があるところが摩利支天沢出合。トレースが残っていて、20分ほどで大滝の下に到着。F1は雪の下だった。

豪雪の今冬、大滝の取り付きが高くなっていて、氷柱は15mほどと小さく見える。でも氷は硬くて登りにくい。1皮リード。立木でビレー。そのままロープを引きずって行き、F3は岩佐リード。取り付きに大穴があって、氷に乗り移るのが怖いっす。F3上部は膝ラッセル。その上の二股を左に入り、急斜面のところは、用心のためロープをつけてスタカットで。狭いガリー状を抜け、上部の緩斜面に入ると、北西稜が目前に見えた。ロープをたたんで左へ左へと行き、稜線上に出た。そこで大休止。予想以上に時間がかかった。

北西稜にも雪が平年より多く、バランスが必要だった。上部城塞の右手チムニーを予定していたが、時間が押していたので左から回り込むルートに変更。夕方4時に頂上着。氷点下10度で、3月なのに真冬のような登攀だった。阿弥陀南稜はナイフリッジになっていた。行者小屋を経て、美濃戸口まで降りた。

取り付きに雪がたまって小さく見える摩利支天大滝

取り付きに雪がたまって小さく見える摩利支天大滝

1皮さん、大滝リード中。氷が硬い!

1皮さん、大滝リード中。一見軟らかそうな氷だけれど、硬い!

大滝で奮闘する岩佐さん

大滝で奮闘する岩佐さん

ラッセルでF3へ

ラッセルでF3へ

F3を越えると、背景にきれいな景色が見えた

F3を越えると、背景にきれいな景色が見えた

3月なのに、真冬のような上部の壁

3月なのに、真冬のような上部の壁

太陽に向かって登れ!

太陽に向かって登れ!

雪が多い稜線を行く

雪が多い稜線を行く

 

 

2015.03.11

どうも鵜飼どす、未だ厳冬の北アルプスを味わっていない!

ということで締めくくりに成瀬(ラ)と西穂西尾根へ行ってきました。

 

0230新穂 ~ 0400穂高平 ~ 0630 1945mピーク ~ 1100第一岩峰基部 ~ 1130第一岩峰登攀開始 ~ 1340 2600m小ピーク ~ 1530 岩峰基部ビバーク地

 

高山ICを華麗に12時に通過し2時半に歩き出し。予報では日曜日は大荒れ、トウチョウするなら今日しかない

先行にスキーのパーティが居てトレースが歩き易いのか難いのかよくわからない

なんも考えずトレースを追ったら穂高平へ夏道ショートカットしておりいきなりガッツリラッセルを強いられタイムロス

渋々ワカンを装着したらびっくりするくらい歩きやすくなった。初めから大人しく履けば良かった。

 

小屋から真南へコンパス行進。ぶち当たった斜面から適当に尾根を目指して登る。

新雪の下にクラストした層がありワカン付けてれば殆ど埋まることはない

写真 2015-02-28 5 16 40

段差を乗り越える時にしばしばラッセル感、急登といえば急登。

今回はあまり休憩を取らない牛歩戦術?で個人的には歩いていたので、休憩をとるラッセルを置いて

しばらく黙々と単独行気分を満喫することができた。

ノンストップで1945m、素晴らしいペースだ、これならワンデイが実現できる!とテンションぶち上げである。

雪が止み、雲海に浮かぶ笠ヶ岳が樹木の間から覗く、 なんとも美しい

写真 2015-02-28 7 48 18写真 2015-02-28 7 42 54

 

追い付いてきたラッセル、何故かアイゼンを付けていた。

ワカンが外れやすくて激オコでアイゼン、そりゃ追いつかない訳だ(ヽ´ω`)

意気揚々と歩き出すが、それも束の間

急に雪が深くなり常時膝くらい、時々ヘッドのラッセルが始まる。

クラスト層は先ほどよりも脆く、その下は腐ってる、、

いやいやそんな筈は、、ここは完全に尾根の上だぞ、、、もうちょっと登ったら落ち着くはずだ

と、自分に言い聞かせつつ結局、4時間半あまりフルラッセル。

半ばハイになって黙々とラッセル。ラッセルが追い付いてきたらラッセル代わって貰おうと

しかし追いつかれまいと謎の意地でラッセル。ラッセル追い付かない。

ラッセルラッセル言って訳分かりませんが、第一岩峰までの大半を自分がラッセルしていた気がします。

ラ 「鵜飼さん、ウルトラキノコでも食べたんですか?」

 

11時 第一岩峰を目前に、登頂を諦める。 でも天気良いので展望が良い所まで登らないと気が済まない

岩峰を右巻きで行くか、直登か。 悩んでいると巻き道で小規模な雪崩が、、、

有無いわさず雪の少ない岩峰直登に。

写真 2015-02-28 10 52 43写真 2015-02-28 10 52 46

 

荷物をデポしてロープ1本。正面に見えるルンゼっぽいのへ突っ込んでみる。

慎重に行けばロープ要らないと思ってたけど、取り付いて数手でロープ出しましょう~

草付き雪壁。特攻役はハイテンションな私が。

数m雪壁を登るとボルダーな感じの岩と、その横に緩い雪面。

こりゃ面白そう、っと岩に取り付いて手に足っぽいことをしながら、

そういえばプロテクション取れてないし、これぶっ込んだらラッセル激おこプンプン丸どころじゃないなぁと思い

ちょっと降りて緩い雪面から登る。結局ロープ一杯、ノープロでした。

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ロープは無くても良さそうな感じでしたが、別に急いで無いので出しながら、つるべで数6ピッチくらい雪稜を登る。

ハイマツが埋まってたりして難しくはないけど楽しい。景色最高にいいすげーアルパインちっくだな!

ジャンクションピークが見えてくるも物凄く遠く感じる。山頂は更に遠い。

ロープウェイ登山者を眺め、「いや絶対こっちのほうが楽しいし!」とか自分を慰めながら、、、

写真 2015-02-28 12 08 54 写真 2015-02-28 13 20 11 11040005_808367595899360_1130124583_n

 

13時40分 2600mの小ピークにて登攀終了、そこからジャンクションピークまでは普通に歩けそうな感じでした。

頑張れば頂上へは行ける、そして帰れなくなる。届きそうで届かない悔しい限り。

YUTORI-BOYZ無理しない

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下降は岩峰左側のルンゼの際

小鍋側(岩峰右)とは違って昼くらいまで陽が当たらないので安定してるように思ったものの念の為、

灌木を支点に懸垂で小刻みに降りて行きました。

ラッセルの野生の勘で、ドンピシャでデポした同高度まで下降

 

夕陽が見える場所にえっちらほっちら穴を掘り、ツェルトで蓋

夕陽を見ながら酒を摘んでたら物を落として50mほど昇り降りしたのは言うまでもない

アホほど飯を食べ、ちょっと飲んで寝る。

雪洞を掘るのに全身ベタベタになってしまい、非常に寒い夜だった。

写真 2015-02-28 16 52 53 写真 2015-02-28 17 01 52

 

下りはあっという間、シリセードーツリーラン?を楽しみ

平湯で一番風呂、雨が降る高山で弱尊カレーを食べ

今年の冬が終わった。

 

 

 

 

 

 

2015.03.10

こんにちは。吉川です。

 

かなり前のことですが2/7~8に八ヶ岳に行ってきました。報告が著しく遅くなってしまい申し訳ありません。

今回は、日本山岳会東海支部青年部の方々と学生の方々の山行に合流させていただきました。7日の様子は原田さんによって報告済みなので、8日の日ノ岳稜について報告させていただきます。

 

タイトルに記載した通り、当初の予定は石尊稜でしたが、いろいろあって(後述)日ノ岳稜というあんまり知らんところに行きついてしまいました。

 

朝、赤岳鉱泉を出発。メンバーはKさん、S君、G君、僕の4人。僕が以前行った時は中山乗越への上り坂が始まる直前で左の沢に入っていったと思うが、今回は中山乗越まで一度上がり、中山尾根方面へ歩いて途中から左の沢に下りるとのこと。前日に学生さんたちが下見に行ってくださったらしい。それなら安心とヒョイヒョイついていく。中山乗越まで行ったところで、体調が優れないとのことで残念ながらG君が赤岳鉱泉へ下山。3人で登ることになった。

中山尾根方面へしばらく歩いて、左の沢へ降りると、いくつかそれっぽい尾根が見えた。さてどれが石尊稜かな?頼りにならない記憶と勘を頼りに適当な尾根にとりつく。

 

ラッセルしながら少し悪めの岩などを越えるとビレイ点を発見。こんなんだったかなあ・・少し上にはA0用のお助け紐なんかが垂れ下がっている。これは石尊稜じゃないかもなあ・・と思いつつも戻るのも面倒なのでこれを登ることにした。

1P目S君

出だしはお助け紐でA0すると楽。その直後の右へのトラバースが少し悪い。トラバース後に草付を10数メートル登って終了。

2P目吉川

正面の岩を避け左のリッジ目指してトラバース。あとは適当。樹林帯の中を右へ左へ行ってしまったので。ロープが重い。

3P目Kさん

一応ロープを出したが、普通のラッセルだった。

 

3ピッチ登ると、美しいナイフリッジ状の雪稜が現れ、ガスも切れて視界が一瞬開けた。その時すぐ真横に、あるはずのない中山尾根が見えたため、ここが日ノ岳稜だと確信した。天気も崩れていっているし、この後もどんな感じなのかわからないので敗退することにした。

帰りは懸垂4回で沢まで下降。登りよりも下りに苦労した。

 

帰宅してから日ノ岳稜について調べてみると、後半も面白そうだったのでいつか行ってみたいです。二日間通して非常に楽しい山行でした。遅くなってしまいましたが青年部のみなさん、学生のみなさんありがとうございました。

 

まだ未報告の山行が残っているので少しずつアップします。

2015.03.03

こんにちは、早川です。
合宿の2日目、阿弥陀北陵の報告をさせていただきます。

メンバー:曽我、鵜飼、早川

早朝、ヘッデンを点けて赤岳鉱泉のテントを出発。
6:10に行者小屋に到着。
行者小屋

昨日から気温が上がり、雪もしまっていて歩きやすいコンディションでした。
傾斜がきつくなり、7:00頃にアイゼンを付け、更に登っていきます。
阿弥陀岳1

阿弥陀岳2

7:30に取りつき点に到着。
阿弥陀岳3

ここから3ピッチ、鵜飼君がリード。
軽々とリードし、私はビレイでロープを出すのが間に合わない位でした。

8:40に山頂に到着。
看板も完全に雪に埋もれており、最初、ここが山頂だと分かりませんでした。
阿弥陀岳4

土曜は快晴で周りの山々も綺麗に見えましたが、
日曜はこの天候ですから、何も見えません。
3人で握手して、写真を撮りました。

そして…
一般ルートから行者小屋に下山…のつもりで、
急斜面を後ろ向きになって下り、トラバースし、下山していくのですが、
何か去年通ったルートと違います。
あれ?こんなに悪かったっけ?
何か違うような…。

そんな風に思っていると、前方から登ってくる一組のパーティーと遭遇。
そこで、私たちは南陵ルートを下っていたことが分かりました。
ここから山頂まで登り返し、30分程ロスしてしまいましたが
山頂からは行者小屋へのルートを見つけることができ、
10:20に行者小屋まで下山となりました。

当初、阿弥陀北陵を登って赤岳まで縦走の予定が
午後から天候悪化の予報があったため、今回は阿弥陀北陵のみとなりました。

曽我さんにビレイや支点など教えていただき、
鵜飼君にはリードしていただき、皆さんありがとうございました。

私はここ半年以上、毎週フリーにばかり行っていて
この日も歩けるかどうか正直、心配でした。
私のペースに合わせていただいて、ありがとうございました!
おかげで、ひさしぶりの山を堪能できました。

私は暫くまた、毎週末フリーがメインになると思うのですが
フリーの技術を高めて、目標グレードを登って、そして山にも行きたいと思っています。
またよろしくお願いします!

2015.02.27

ミヤザキです。

雪上講習会に21日土曜日だけしか参加できなかったため、前日20日から八ヶ岳に入って阿弥陀岳南稜を登ってきました。

【20日】

舟山十字路(1620m)6:20-南稜取り付き7:00-立場山(2370m)9:40-あおなぎ10:30-P1取り付き12:30-P3取り付き13:20-阿弥陀岳山頂14:50-赤岳鉱泉16:00

【21日】

中岳沢分岐15:00-阿弥陀岳山頂16:30-17:10CMCテント-19:10舟山十字路

 

 

今年の八ヶ岳は雪が多い。

そう聞いていたはずなのに、すっかり忘れていた。

舟山十字路からの歩き出し、トレースはあるもののなだらかに雪に覆われている。今日は先行者は期待できない。

南稜取り付きまではくるぶしラッセル。嫌な予感。尾根上への急登はひざ上ラッセル。グエー。

尾根上の樹林帯は時折足跡が出てくるが、トレースと言えるほど固まってもないし、つながってもいない。

予想以上にスピードが上がらんなーとうんざりするが、天気は無風快晴。このコンディションで登れなかったら、今後どこも一人じゃ登れんぞ!と自分にハッパをかけて、無心に進む。

ほんとにバリエーションルート?って思うくらい赤テープが巻かれているので、迷うことはない。

立場山は展望なし。そこから平坦な樹林帯を行くと、あおなぎ手前で急に視界が開けて阿弥陀岳西面が姿を見せた。ワーイ。

2015-02-20 10.27.15-2

逆を見れば、権現岳。こっちもかっこいいカール地形の山頂。登攀意欲が高まるぜー。

2015-02-20 10.04.11

あおなぎ(木のないところ)を過ぎるとまた樹林帯の急登。ここは時折胸ラッセルになって、存分に雪と戯れることができた。ワッショーイ。

2015-02-20 10.37.09

赤テープも少なくなって、より楽そうなルートを見極める訓練になる。選んだルートが正解かどうかはわからないけど、とにかくワシワシ登る。

森林限界を超えると、赤岳から南へ延びる八ヶ岳の主稜線がドーン。天狗尾根もかっこいい。

右に赤岳、左に阿弥陀岳、中に中岳というわかりやすい構図を正面に見ながら、雪稜を行く。

2015-02-20 12.01.25-2

雪庇もできていて、けっこうちゃんとした雪稜。視界が悪いといやらしいかも。

P1、P2は適当に超えて、核心と言われるP3まで来た。

2015-02-20 13.24.09

記録によるとここは「岩峰基部を左から大きく巻き、ルンゼを登る」、ということだが、雪が多いためか、どこまでが岩峰基部なのか判然としない。とりあえず中程のトラバースできそうな岩の隙間を進んでみる。

すると目の前に登れそうな浅い草付きのルンゼが出てきた。

ここかなー?と登りはじめてみる。

けっこう悪いな、まあでももうちょっと登れば傾斜も緩むだろ…と楽観的に登り続けてしまった。

雪に埋まったホールドを掘り出し、草付きにアックス指して、ハイステップからの手に足!…とかって絶対ここ正規ルートと違うやろ!ヒー!

気づいてしまったものの、降りるほうが危ないので覚悟を決めて登る。Ⅴ級くらいあった。落ちなかったから良かったものの、フリーソロで行くところじゃない。これは重大ミス。

ルンゼを終えると、左手に長ーいフィックスロープが張られた大きなルンゼが見えた。こっちかー。

ロープに向かってトラバースするか悩んだが、サラサラ雪の雪壁もいやらしいので、稜線まで岩雪ミックス帯をもうひと登り。しかし稜線を進むと東面に切れ落ちた大きな岩が行く手を塞いでいる。

これは滑ると数百メートル真っ逆さまなので、乗り越えるのはやめて雪壁をトラバースし、フィックスロープ上部に出た。ようやく正規ルートに合流。いろいろとすり減らした。

2015-02-20 14.09.36

 

P3でヘトヘトになったが、目の前には山頂。タイミング良く雲が取れた。

2015-02-20 14.10.39

しかしそこからが遠い。ラッセル、デリケートなトラバース、学習院大の遭難者への黙祷、最後の雪壁をヘロヘロとこなして、阿弥陀岳山頂に出たときには、もうガスっていた。

9月の錫杖岳以来、久々に踏めたピークはうれしい。しかも全行程一人ラッセルだったので、充実度はこれまでで一番かも。思わず一人でガッツポーズ。

 

約1時間で赤岳鉱泉まで下山。翌日の雪上講習会に備え、ステーキを食べつつ進撃の巨人14,15巻を読んだ。エレーン。

 

 

講習会は曽我さん講師の2班。文三郎尾根と中岳尾根の間の谷で、さらさらの雪上での支点作り、制動確保、滑り台を壊さないシリセード、雪洞作りからのビフォーアフターの匠ごっこなどをみっちりやった。

15時終了。みんなと別れて中岳沢を登り、16時半に2日連続の阿弥陀岳山頂。この日は見事な眺望だった。

しかしのんびりしていると日が暮れるので、夕陽と競争しながら御小屋尾根を下山。

2015-02-21 16.26.05

北西稜の合流地点から御小屋尾根と中央稜の分岐(摩利支天)まではトレースがなかったので、下山もラッセルを覚悟した。

しかし中央稜を登って山頂を踏まずに御小屋尾根を降りたパーティーが先にいるようだ。そこから先はトレースがある。ヤッタゼー。

雪が風で飛ばされた岩稜帯はやや慎重に、雪が出てきてからは駆け下りて、樹林帯に入って少ししたところで、とあるテントと出くわした。

2015-02-21 17.25.15

宴会中だった中の方々が声をかけてくれ、「これを食べていきなさい」と生ハムとクリームチーズ、さらに紅茶と甘酒まで振る舞ってもらった。なんてウマイ。

聞けば御小屋尾根を登ってきた松本のCMCの方々で、重鎮とおぼしきMさんはかつて南岳で千種のメンバーが起こした遭難のときにお世話になった方らしい。山の世界は狭い。

この補給のおかげで、あとは舟山十字路までノンストップで下山。目標の19時は過ぎたが、夜の森の中を一人黙々と歩いていると、なんだか不思議と楽しくなる。

冬の単独行は、やっぱりいい。

 

 

2015.02.11

1皮、岩佐(報告)で錫杖に行ってきました。

雪が多く弱層もあって、雪崩が怖いので予定していた中央稜の登攀は中止。代わりに、2ピッチだけではありますが、前衛壁でスリル満点の登攀をしてきました。

2:45槍見P ~ 4:30クリヤ谷岩小屋04:45 ~ 6:00頃 北沢フェース?基部着 ~ 謎のルート2ピッチ登攀10:00 ~ 10:45 3ルンゼ取り付き11:00 ~ 12:00 取り付き ~ 14:00頃槍見P

明るくなる前に中央稜の取り付きに到着するために、3時前に歩き始める。気温は槍見でー10℃とかなり低いけれど、風が無いので歩いていればそんなに気にならない寒さだ。木金と雪が降ったようだが、登山口からのトレースの上に載っている新雪は5~10センチ程度。意外に少ないなと思ったら、標高が上がるにつれて新雪の量がだんだん増えてきて、錫杖沢出合で20㎝くらいになった。それにしても今年は雪が多い。岩も倒木も雪でしっかり隠れていて、お蔭で歩き易くて2時間弱でクリヤ岩小屋に着いた。

わかんとストックをデポしたら、まずは前衛壁基部に向かう。思ったより早くクリヤ谷岩小屋に到着してしまったため、中央稜取り付きで寒い中じっと明るくなるまで待つなんてことにならないように、体が冷えない程度のかたつむりペースで時間調整しながら登って行く。前衛壁までの斜面は、新雪の下50㎝位の所に弱層があって気持ちが悪い。雪の量もトレースがないところは股から腰の積雪だし、こんな状態で北沢に入るのは危険ということで、中央稜~直上ルンゼは止めることにした。

さて中央稜が登れないとなるとどうしようかなと思いながら、ふと前衛壁を見上げると、目の前にちょっと面白そうなルート(?)がある。何というルートか分からないけれど登ってみましょう、ということになって、まずは1皮さんがリードで登る。下から見るとそんなに傾斜もきつくなく、ガバでスタンスも沢山あって登りやすいのではないかと思っていたら甘かった!登ってみると、ほぼ垂直。おまけにホールドは定光寺の岩のようにツルッとしていて、3レイヤーの手袋ではつかみにくい。それでも1皮さん、右側のクラックをうまく使いながら登って行く。途中10mほど登った所の右側の壁に、残置ハーケンが1本あった。このピッチは、できれば5番くらいのカムが欲しいところだが、持ってきているカムで一番大きいのは2番。それでもよく探すとエイリアンが使えるクラックがあり、なんとか支点は取れる。

白壁カンテの真下のルンゼが登ったところ

白壁カンテの真下のルンゼが登ったところ

 

1P目下部。悪いです。

1P目下部。

 

下から見ると緩そうだが、上からみると案外の傾斜

下から見ると緩そうだが、上からみると案外の傾斜

20mほど上がると左側のベルグラに移ってダブルアックスで登っていくが、春のように暖かい陽射しのせいで、元々雪がちょっと融けて固まっただけのような ナンチャテ・ベルグラは既にグサグサになっている。ビレイしている方も、ベルグラが今にも剥がれ落ちるのではないかとヒヤヒヤした。そんな悪い所を無事突破して木でビレイ点を作り、ピレイヤーもホッと一安心。

2ピッチ目は岩佐リード。そこそこ傾斜がある狭い凹角のグサグサ雪は、アックス・アイゼンの利き具合もいま一つ。氷と木登りも交えながら騙し騙し登る。15mほど登った所にある木で終了。

2P目。雪はグサグサ。

2P目。雪はグサグサ。

次のピッチは、右寄りに広い凹角を登るのだが、残念ながら適切なサイズのプロテクションがないためここで登攀はおしまい。2ピッチ目終了点からどっさり雪がついている中央稜が見え、こりゃ登れんわ!と納得して、1ピッチの懸垂下降で取り付きに下りた。

 

3ピッチ目も登れそうだが、懸垂できる木が見えないので、このあたりで下降

3ピッチ目も登れそうだが、懸垂できる木が見えないので、このあたりで下降

行動食を食べ終わっても時間はまだ早い。ならば3ルンゼでも登りますかと取り付きへ移動。しかし、2月初旬とは思えないこの異常な陽気で雪が緩んだのだろう。上からどんどん雪や氷が落ちてくる。結構大きい氷の塊も落ちてきて、こんなのが当たったら怪我をするので危ないってことで、登るのはさっさと諦めた。やはりルンゼのルートは朝イチで登り始めないといけません。 我々の後に1パーティーが3ルンゼを登りに来たが、彼らもやはり登攀を断念して下山して行った。

中央奥が中央稜。雪がすごいです。1ルンゼの氷は、いつもより幅広のような、、、

中央奥が中央稜。雪がすごいです。1ルンゼの氷は、いつもより幅広のような、、、

クリヤ岩小屋でデポしたわかんとストックを回収した後、時間も早いのでのんびり下山。温泉に入ってサッパリし、晩御飯はストイックにコンビニで温かいカップ麺とコロッケを食べて帰名。

転進した謎のルートは、たったの2ピッチではありましたが、岩・雪・ベルグラ・氷・木登りと、いろんな要素がある壁を登っていくのはとても面白く(1P目をリードした1皮さんは大変だったと思いますが(^_^;))、アルパインの楽しさを満喫することができました。またお天気が良くて景色は最高。とても気持ちの良い一日でした。

因みにこの謎のルートは、1皮さんによると北沢フェースの下部か、白壁カンテの下部か、或いは左方カンテの右ルンゼではないかということでした。夏ならばなんてことない所なんでしょうが、アイゼンに手袋ではなかなかしびれるルートでした。(^_^;) アルパインは楽し。

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