位田です。
曽我さんと森さんと、ルンルンで御在所岳前尾根に行ってきましたので、報告します。
7:00ゲート前-9:00登攀開始-13:30 P5終了撤収-16:00ゲート前
天気予報は晴れ、風がある程度強いであろうことは想定の範囲内だったけど、駐車場についてみると、雪がちらついている。
雲は薄く雪の粒も細かくて、持ち直すでしょ~、なんて楽しく出発。
雪はかなり融けていて、藤内小屋の少し手前あたりからようやく踏み固められた雪が現れる。
これなら岩のコンディションもドライで、青空を楽しく眺めながらのクライミングに期待が膨らむ。
P7下部
取り付きに着いて、曽我さんリードで早速登攀開始。
ここにきても時折青空が覗くけれども、雪はチラチラ。
森さんと私は「どっちが先に行く?」「じゃあ1ピッチずつ交代にしましょうか~」なんて、オールフォローなお気楽ぶり(笑)
青空にこの岩のコンディション。こんな瞬間を切り取れたのはこれが唯一。
曽我さんはバイル1本、森さんもバイル1本で登り始めたけど、すぐにバイルが邪魔になったようで、ぞんざいに扱われている様子。
バイルを2本とも持ってきた私は後悔…。
なるほど~、別に両手にバイルを握りしめて必死でひっかけようとしなくたって、そうやって普通に手を使って登ればいいのね。
先日のショルダーリッジの事前に、ここで練習をしてから行きたかった…。
とはいっても、アイゼンで岩を登ることだけでも私には難しく、どこの爪で乗っているのかもあんまりよくわからず、加えてインナーグローブ1枚ですぐにかじかんで曲がらなくなった指のまま、必死で付いていきました。
少し先で森さんに追いつくと、森さんがスリングをアブミにしたり、タイブロックを使ったりしていましたが、何としても登る気持ちと引き出しがたくさんあって、それをすばやくできることがすごいなぁって思いました。
講習会で習っていても、実践ですぐに出てこない私は、引き出しが錆ついていますね…。
P7上部(?)
1歩目の足が全く乗れず、アイゼン跡に乗っけても、おそらく相当の数の人がここでズルッとしているであろう跡に沿って足が抜ける…。
かといって、他にどこに乗れるものなのか、全くわからない…。
曽我さんも森さんもサクサクっと行ってしまったけど、どこに乗れるかという見極めと乗せ方も盗めないまま、なんとか誤魔化して終わり。
P6
晴れるはずだったのが、雪はどんどん激しくなり、岩に積もり始めてしまいました。
もうこうなると、乗れないくせに「どこに乗れるかわからな~い」とか叫び、とりあえず雪を払ってはアイゼン跡を探し、ヌンチャクを掴み、払っては掴み、の繰り返し。
青空はどこ行ったんや~、という気持ちでいっぱい。
寒い中曽我さんをお待たせしてはいけない、と…。
いやいや、晴れてたら待たせてもいい、とかそういうんじゃないですが。
登るのも時間がかかるけど、回収にもいちいち時間がかかっていてはいかんです…。
P5
完全な降雪となり、青空を望むのが絶望的な天気。
曽我さんの「今日はルンルンで登れると思ったのにな~」という一言がツボでした。
それでも全然余裕な曽我さん。
「ちょっとここで待っとって」と言い残し、どんどん登って行ってしまう…。
「え?どこまで行くの?」「待っててって言ったよね?」なんて眺めてたら、「登っていいよぉ」。
フリーソロでサササッと登って行ってしまいました(*_*)
さすがです!
森さんと私は、ガチャガチャガリガリズリズリといろんな金属音を立てながら、どうにかこうにか、でした。
私もようやく手とバイルの使いわけに慣れつつあり、こういうものだったのか~、ということを掴みかけることができました。
さて、この時点で13:30。
夕方には下山しておかないと、という曽我さんの判断で本日はここまで。
遅めのご飯を食べていると、曽我さんから「二人で分けて食べや」と、あの憧れのコロッケ!!
八ヶ岳の駐車場で曽我さんが食べているのを見かけて、いいな~、とこっそり見ていたのですが、夢が叶いました!
疲れた体に揚げ物は沁みますね~。ありがとうございます。
ささっと片づけをして、懸垂で2ピッチで、P7上部の巻き道に到着。
いつも思うのですが、下りは早いものです…。
あんなに苦労したのに。
今回は雪もしっかりついて、曽我さんいわく「今日は難しい方だよ~」とのこと。
森さんも「ドライだと思ってたのに、雪が積もってこの前よりも見えないし、難しかった~」と。
私は、ドライを知らないので、今日よりもましな状態があるなら、それでリベンジしてみたいな~と思いました。
こんな悪い日に、曽我さんと森さんに色々教えていただけて、逆に貴重な機会になりました。
どうもありがとうございました。
そろそろ季節が変わりかけていますが、今さらながら御在所前尾根におつきあいいただける方、募集中です。