2015.07.19
酒井です。
矢野さんとうかぴーと3人で、竜ヶ岳の蛇谷へ沢登りへ行ってきました。
ベテラン沢ヤ矢野さんと初心者2人の構成です。
うかぴーの家を5:30出発の矢野さんと現地駐車場で7:00待ち合わせで集合。
早々に準備をしますが矢野さんの装備に若干驚き。
しっかり着込むんですね。私はと言えば特別なものはネオプレーンのソックスくらいで、あとは普通のハイキングスタイル。
みんなを真似てとりあえずレインジャケットだけ着ておきました。
さて、アプローチもそこそこにすぐに取り付きへ。ハーネス着けて靴替えてGO!
冷っめたー…くない。あれ?みんな冷たい言ってるけど冷たくないんですけど。
もともと人より寒さに強く暑さに弱いけど、体感温度くるってんのかな。
とか思ってたら水深がひざ下丈のネオプレーンを超えたとこで「冷たたたた!!」
なるほど、素肌はダメですね、次回はタイツでも履きます。
そしていきなり滝が登場。
うかぴーがリードでさっくり登り、次いで私、矢野さんと順に。
滝一つで3人ともテンションMAXでしたが、そこからどれが何滝かわからないほど次々と滝が現れます。
その中でも一際大きく立っている滝があり、さすがのうかぴも少々苦戦。
プロテクションも取りづらく、最期は木の根元にピックを打ち込んで気合いで登って行きました。
フォローの2人もどうにか登り、ここを過ぎたあたりからロープ出さなくても抜けられる滝が増えペースアップ。
出発から5Hを経過したところで沢を詰め終わり、更に30分程で竜ヶ岳山頂へ到着。
帰りは中道を使って2H程で下山。間もなく駐車場というところで矢野さんのすね辺りにヒルを発見。既にお食事中の模様。
慌てて全身チェックを始めるうかぴーと私。
靴を脱いでみると両足とも四匹くらい靴下にへばりついていたので急いで退治。
ちなみにうかぴーはあまり美味しくないのか平和そう、と思ってたら直後食いつかれてました。油断できんですね。
一通りヒル退治が済んだところで駐車場に到着。予想以上に楽しかった初沢登りも終了。
もう少し時間に余裕あれば、タープでも張って釣りして焚き火して休憩したいですね。ヒルのいないとこで。
ぜひまた行きたいのでよろしくお願いします!
2015.07.14
お疲れ様です。吉川です。
7/11〜12で友人と錫杖に行きました。連日雨が続いていましたが、金曜からの晴天のおかげか、パリパリのコンディションでした。暑かったけど。
↑左方カンテから見た中央稜
今回のパートナーは学生時代の後輩でクセ者イケメン実力派クライマーのE君。休暇を利用して、福岡から来てくれた。
7/11
6:30槍見→8:00錫杖沢出合(荷物整理)→9:40中央稜取付→14:30中央稜取付き(下降完了)→休憩→16:30注文の多い料理店2P目まで→17:30錫杖沢出合
7/12
5:00錫杖沢出合出発→5:45左方カンテ取付→9:00左方カンテ7P目終了点→9:40下降完了→10:15中央稜取付→13:00中央稜取付(下降完了)→14:00錫杖沢出合(撤収)→15:30下山完了
金曜夜に一宮駅で彼を拾って、その日の内に槍見へ向かい、駐車場で車中泊した。
7/11晴れ。
気温は低かったが、歩き出すとすぐに暑くなってきた。一時間ちょっとで錫杖沢出合に到着。今夜はここで幕営するのでいらない荷物をデポした。
5月末に来た時にあった雪渓は全く無く、草も元気に生い茂り、景色はかなり変わっていた。アプローチは北沢をつめるつもりだったが、岩小屋辺りで沢を間違ったらしく、前衛壁が少しずつ遠ざかっていく。仕方なく草ボーボーの斜面をムリやりトラバースして、中央稜P2右岩壁左ルートの取付きに到着。
P2右岩壁左ルートは中央稜のP2とP3の間のルンゼを登るルートで、取付きは「注文…」の向かい側の顕著なルンゼでわかりやすい。ハーケンも何本か打ってある。
E君はカムを使うのが初めてだとのことなので、まずは簡単そうなこのルートを選んだが、見た感じ簡単過ぎるようにも見える。
「これ歩いて登れるっちゃない?」とか言いながらもロープをつけて登り始めた。
1P目 吉川
ルンゼを登る。歩いて登れるっていうのは言い過ぎ。ごめんなさい。
ハーケンとスリングの終了点があったので、そこで終了。(そこから一段登った先にもRCCボルトとリングボルトの終了点があり、そこまで行ったほうがロープの流れは良いと思う。)
2P目 E君
出だしの右へのトラバースが少し怖い。その後、正規ルートは左のチムニーなのだが、クセ者は右のフェースを選択。このフェース、実は3年ほど前に合宿でこのルートを登った時にもフォローで登ったのだが結構悪い。ちょこちょこ残置ハーケンもあるが、傾斜が強くホールドも悪い。しかしE君は問題なく突破、さすがイケメン、カッコ良いぞ!
3P目 吉川
正規ルートに戻るため、左にトラバース。問題なし。
4P目 E君
緩傾斜の草付きをガサガサ歩いて、どこからでも登れそうなフェースに取り付く。難しくないが、プロテクションが取りにくい。
5P目 吉川
歩きの延長。最後は藪の中へ。稜線に出て終了。
同ルートを懸垂4回で降りた。
取付きに戻ったところで、諸般の事情(なにも悪いことはしてませんよ!)が発生。もう一度このルートを登る必要が出てきた。
さすがに今日終了点まで登るのは時間的にキツいので、明日左方カンテと中央稜を登ることにした。
少しだけ余った時間で注文の多い料理店を2ピッチだけやって、同ルートを懸垂下降した。
1P目 E君
問題なし。雪渓が無いので、前回より取付きが低かった。
2P目 吉川
前回迷って左に登ってしまったので、今回は正しく登れた。
その日は錫杖沢出合で幕営。
彼は一眼レフカメラで夕暮れの焼岳を撮っていた。僕はそれを眺めながら沢で冷やしたビールを飲んだ。美味かった。
7/12晴れ。
テントに要らない荷物を放り込んで出発。まずは左方カンテに行くので、錫杖沢左岸の踏み跡を辿った。
朝早かったおかげか、左方カンテには一番乗りで取り付くことができた。取付きに靴などの不要なものをデポして、登攀開始。
1P目 E君
ルンゼを登る。出だし以外は歩きに近い。
2P目 吉川
簡単なルンゼ。ピナクルまで。
3P目 E君
スラブからフェースを右上。高度感のあるⅤ級だが、イケメンとっては問題なし。
4P目 吉川
チムニー。中は濡れている。
5P目 E君
ランナウトするフェース。難しくはないが、確実にメンタル核心。
6P目 吉川
チムニーから動くCSを越え、クラック、そしてフェースへ。楽しい。
7P目 E君
フェースを登って藪へ。これまでのピッチに比べてもろい。
その先もあるらしいが、この辺でやめときましょうということで、注文の多い料理店を懸垂で下降。中央稜に比べると懸垂支点が強固なので安心。下に降りてもまだ10時前。
少し休んで、中央稜P2右岩壁左ルートへ移動。
1P目 E君
クセ者はまたもや強点を突いて、新ルートを開拓。悪かった。終了点は前述した一段上の支点でとった。
2P目 吉川
今回こそ正規ルートのチムニーへ。傾斜が強くて意外とキツい。カム等でプロテクションが取れず、全て残置ハーケンを使わせてもらった。こんなところでも、しっかりハーケンを打って登った人がいて、僕はそれを頼りに登るだけだと思うと、自分の不甲斐なさにガッカリする。
ここを登っている時に、左方カンテを登っている曽我さんが「吉川くーん」と呼んでくださった。
3P目 E君
昨日の4P目と同じ。
4P目 吉川
昨日の5P目と同じ。終了点で無事「諸般の事情」を解決し、3P目終了点までクライムダウンした。
その後も昨日と同じように、同ルートを懸垂で降りた。
まだ昼過ぎだったが今回はこれにて終了。中央稜の取付きで握手を交わした。
下山後はひがくの湯に寄って、温泉に入り、コロッケとカキ氷を食べた。
これから奥穂〜西穂の縦走をやるというE君を新穂高温泉で降ろし、一人帰宅した。楽しんでもらえただろうか?
↑彼はまた山へ
2015.07.14
1皮です
岩佐さんと前穂北壁~Aフェースに行ってきました
かんかん照りの一日で、日帰りは厳しかったです
中ノ湯1:40-10:30北壁取り付き11:15-14:30終了点15:00-15:10頂上15:20-17:55上高地
中ノ湯付近に駐車し、釜トンをいつものように歩き出す
上高地を通過、明神を通過、パノラマ新道への道から中畠新道へ
暗いうちは気温は10度程度。半袖半ズボンでは寒すぎ
中畠新道に入った途端に灼熱地獄。気温差ありすぎです
奥又白の池が近くなると雪渓が出てきた
下から見る限り、C沢、B沢とも雪がつながってそうだ
でも、C沢入り口付近に達するとシュルンドだらけになり
右へ行ったり左へ戻ったり、岩に乗り移ったりしながら、時間ばかりが過ぎていく
4峰正面取り付きを過ぎ、東南壁を右に見ながらインゼル上へ
ここまで来てやっと北壁全景が見えてきた
計画したルートはコンタクトラインだが、ハングがかなり厳しそうなことが分かる
B沢にトラバースし、100mほど急な雪渓を登ると、Dフェースと北壁の取り付き
ここまで9時間もかかって、かなりグロッキーです
10年ほど前、都立大ルートを登った時にペツルの支点1個があったのを思いだし
探したけどどこにも見当たらない。雪崩で飛ばされてしまったのか
時間も押していることだし、北壁~Aフェースに変更することに
岩佐さんリードで登り出す
【1P、岩佐、40m、Ⅲ級】もろいザレ場から段々になった岩場。松高カミンと呼ばれる巨石の下まで
【2P、1皮、40m、Ⅳ級】松高カミンは、右側のハング気味の所から上部へ。カムがバチ効き。傾斜が緩いところでは、落石しまくる。チムニーの下まで
【3P、岩佐、35m、Ⅳ級】チムニーはバランスが悪く登りにくい。その上は、積み木のように巨石が積み重なっただけ。カムなんて効きまへん。緩くなったところには石がたまっており、落石どころじゃなく、岩崩れを落としまくられる。「ラーク」の声がするたびに、岩にペタリと張り付いてやり過ごす。Aフェースしたの大テラスまで
【4P、1皮、30m、Ⅱ級】ただの歩き
【5P、1皮、60m、5・8】硬いスラブと、巨石が積み重なっただけの場所が交互に現れる。ハング状の巨石を左から回り込み、最後の垂壁へ。半身が入るだけのワイドクラックを越すと終了点だが、悪い!
もう午後3時過ぎ
「ここからじゃあ、どうせ最終バスに間に合わない」とあきらめ気分で
ゆっくりガチャをしまい、エネルギーを充電
しばらく休んだ後、10分ほどの頂上へ
槍から御岳の噴煙まで見渡せる快晴でした
重太郎新道を降り始めると、思いの外早く着けそうな感じになり
「上高地まで走って行きますか」と岩佐さんに号令をかけられ
終バス発車5分前に滑り込みました
2015.07.03
またもや前尾根に行ってきました。
思わせぶりな天気予報に裏切られ、雨に濡れ、さらに風に吹かれてしまいました。
メンバー:僕、妻
写真もないので簡単に。
6/27
ゆっくりめの出発で、昼ちょっと過ぎに裏道登山口着。車はほとんどない。
すでに霧雨が降っている。迷いつつも意を決して出発。
すれ違う登山者に「こんな時間から?」と訊かれるので「ええ、まあ…」とか曖昧な返事をしながら歩く。
一壁をマルチの練習がてら登るつもりだったが、気が変わって前尾根のP7へ。
しかし1ピッチ登ったところで雨は本降りに。急いで懸垂で降りて、裏道を駆け下った。希望荘で風呂。夜は車中泊。
ロープとカムを取りつきにデポしてみた。
6/28
雨。
僕たちと同じく前尾根へ行く予定の日本山岳会東海支部青年部パーティ、岐阜登高会パーティと合流。しかし雨。
それでも「僕のロープとカムを回収しないといけないので」無理矢理取りつきへ。
取りつきに着くと、雨も弱まっているような気分にもなんとなくなってきたので登攀開始。
吉川家パーティが一番で登らさせてもらう。
濡れた前尾根は少し気持ち悪かったが、それはそれで面白いかもしれない。
雨は途中で上がったが、そのあとは風が凄まじかった。ビレイをしていると耳に当たる風で鼓膜がビンビン言ってた。
今回はP4あたりで妻にも2ピッチほどリードしてもらった。
2週間前と同じように前壁ルンゼを下降して下山。
雨と風によって雰囲気が出て面白かったが、寒かった。
以上です。
よしかわ。