1皮です
岩佐さんと前穂北壁~Aフェースに行ってきました
かんかん照りの一日で、日帰りは厳しかったです
中ノ湯1:40-10:30北壁取り付き11:15-14:30終了点15:00-15:10頂上15:20-17:55上高地
中ノ湯付近に駐車し、釜トンをいつものように歩き出す
上高地を通過、明神を通過、パノラマ新道への道から中畠新道へ
暗いうちは気温は10度程度。半袖半ズボンでは寒すぎ
中畠新道に入った途端に灼熱地獄。気温差ありすぎです
奥又白の池が近くなると雪渓が出てきた
下から見る限り、C沢、B沢とも雪がつながってそうだ
でも、C沢入り口付近に達するとシュルンドだらけになり
右へ行ったり左へ戻ったり、岩に乗り移ったりしながら、時間ばかりが過ぎていく
4峰正面取り付きを過ぎ、東南壁を右に見ながらインゼル上へ
ここまで来てやっと北壁全景が見えてきた
計画したルートはコンタクトラインだが、ハングがかなり厳しそうなことが分かる
B沢にトラバースし、100mほど急な雪渓を登ると、Dフェースと北壁の取り付き
ここまで9時間もかかって、かなりグロッキーです
10年ほど前、都立大ルートを登った時にペツルの支点1個があったのを思いだし
探したけどどこにも見当たらない。雪崩で飛ばされてしまったのか
時間も押していることだし、北壁~Aフェースに変更することに
岩佐さんリードで登り出す
【1P、岩佐、40m、Ⅲ級】もろいザレ場から段々になった岩場。松高カミンと呼ばれる巨石の下まで
【2P、1皮、40m、Ⅳ級】松高カミンは、右側のハング気味の所から上部へ。カムがバチ効き。傾斜が緩いところでは、落石しまくる。チムニーの下まで
【3P、岩佐、35m、Ⅳ級】チムニーはバランスが悪く登りにくい。その上は、積み木のように巨石が積み重なっただけ。カムなんて効きまへん。緩くなったところには石がたまっており、落石どころじゃなく、岩崩れを落としまくられる。「ラーク」の声がするたびに、岩にペタリと張り付いてやり過ごす。Aフェースしたの大テラスまで
【4P、1皮、30m、Ⅱ級】ただの歩き
【5P、1皮、60m、5・8】硬いスラブと、巨石が積み重なっただけの場所が交互に現れる。ハング状の巨石を左から回り込み、最後の垂壁へ。半身が入るだけのワイドクラックを越すと終了点だが、悪い!
もう午後3時過ぎ
「ここからじゃあ、どうせ最終バスに間に合わない」とあきらめ気分で
ゆっくりガチャをしまい、エネルギーを充電
しばらく休んだ後、10分ほどの頂上へ
槍から御岳の噴煙まで見渡せる快晴でした
重太郎新道を降り始めると、思いの外早く着けそうな感じになり
「上高地まで走って行きますか」と岩佐さんに号令をかけられ
終バス発車5分前に滑り込みました