2021.09.08
吉川Kです。
急に2日間の登山許可(笑)がおりたので、1皮さんと穂高に行きました。
久しぶりの穂高&アルパインで、山行が決まった時からワクワクしていました。
1日目
5:40上高地—10:00奥又白池—12:004峰取りつき—14:45ハイマツテラス
2日目
6:00登攀開始—11:00ロープ解除—11:453・4峰のコル—13:30前穂高岳—16:40上高地
沢渡から始発のバスに乗り、上高地へ。
こんなご時世だが、満車。しかし、駐車場の空き状況や、上高地の雰囲気からするといつもよりは人は少ないかなといった感じだった。
奥又白方面の人気は全くない。
上高地から奥又白池まで歩くが、暑い。
滝汗だった。
奥又白は、私は2年ぶり。
前回は、苦すぎる思い出のある東壁(北壁~Aフェース)をやったとき。(2年前の記録参照)
今回は、岩も堅いし、人もよく入っているから東壁ほど悪くないよという1皮さんの言葉を信じ、今日も別天地の雰囲気を醸し出す奥又白池のほとりで4峰を仰ぎ見た。
奥又白池の水場で水を汲み、取りつきへ向かう。
2年前はここから奥又尾根を登り、ケルンが積んであるところから、奥又白谷へ降りてC沢方面にトラバースしたが、今回は、池から少し降りて5・6のコル方面へトラバースしてから、谷を詰めあがった。
どちらにせよガラガラの谷の通過は避けられないが、雪渓が豊富にあるシーズン前半は今回のルートのほうがサクサク登れるかもしれない。
今回は、雪渓こそあったが、うまく避けて通ることができたので、持参したアイゼンの出番はなかった。
C沢のチョックストーンを右に折れ、踏み後を辿ると取りつき。
取りつきから3ピッチでハイマツテラスに着く。
今回は、ハイマツテラスでビバークする予定で行った。
ハイマツテラスまでは問題なし。
1皮さん→K→1皮さんの順でリードした。
さて、宿泊地ハイマツテラス。
行く前に、千種の4峰北条新村の記録をみたところ、多くの諸先輩方がここでビバークしているようだ。
酒井さんの記録では、4人?でビバークしているので、そこそこの広さがあるのだろうと予想して行ったのだが、そんなことはなかった。
平らな場所もそこまで広くなく、人2人がやっと横になれるかくらいの場所にロープでツエルトをはった。
人生初のテラスビバーク。
セルフビレイしながら寝る。
2人で横並びで寝ることができず、1皮さんと段違いで横になった。
足を延ばすと、膝から下はツエルトの外だったが、シュラフカバーのおかげでそこまで寒くなかった。
前日は移動もあり、あまり寝ていなかったこともあったおかげか、浅いながらも眠りにつけた。
2日目は快晴。
朝イチから核心で始まる。
4P目
A1のハングのピッチ。
1皮さんがアブミを駆使して登っていく。
さて、自分の番。
フリーでは5.10台とどこかに書いてあったが、クライミングヘボな私は初めからそんなつもりはなく、アブミをかける。
しかし、アブミで大苦戦。
何を隠そう、人口登攀の経験がほぼない。
手でグイっと体を引き付けて登ろうとするのですぐに疲れ、息が上がり、何度も宙ぶらりんになった。
手で登っちゃダメだよ。膝を前に出して立ちこむ。一段上がったらフィフィで休む。
なんて上から1皮さんに言われながら、3000m級の本チャンでアブミ講習会を受ける始末。。
練習しておくべきでした。
ここでかなり時間を使ってしまった。
5P目は右にトラバースの後、凹角を左上
ここのピッチはリードしてみようかと思っていたが、ハングで自信を無くし、リードをお願いした。
高度感抜群のピッチ。
6P目は私がリード。少し上がると大きなテラスがあり、ここで終わりかと思うが、短すぎるのでもう少しロープをのばした。
テラスから右にトラバースぎみに登ったが、テラスの上を直上が正解だったよう。
安定した場所まで登り、ロープをしまう。
ここから北尾根上までは歩き。
すぐかと思ったけど、けっこうかかった。
北尾根のルート上に出ると、涸沢方面、槍から奥穂までの稜線が美しかった。
北尾根もいつかやりたいと思っていたのだが、今回継続できて大満足
3峰でも念のためロープを出した。
おかしなルート取りをしてしまい、まだまだルーファイやらアルパイン的判断力と経験が足りないなと実感。
前穂頂上に13:30 沢渡行の最終が16:45なのであまりのんびりしていられない。
最近は、たまぁにフリーと「お付き合いゴルフ」しかしていないので体力の低下を感じた。足が棒になりながら下山。
岳沢登山口からバスターミナルまで地味に長く、結局BTには16:40で滑り込んだ。
刺激的で大充実の2日間でした。
北アの池で薄氷が張ったり、八ヶ岳で雹が降ったりしたそうですね。
早くもスキーシーズンが待ち遠しい吉川Kでした。