吉川Kです。
一人で赤岳天狗尾根を歩いてきました。
5:30美し森-7:10出合小屋-7:40天狗尾根取り付き-9:00蟹のはさみ-9:40大天狗-10:10主稜線-10:50赤岳-11:20真教寺尾根下山口-14:30美し森
久しぶりの山に、ソロで行けるバリエーションを計画。当初は北穂東稜の予定でしたが天気が芳しくなく、日帰りで赤岳天狗尾根へ。
美し森からしばし林道歩き。そのあと堰堤をいくつか超えて出合小屋へ。
バリエーションルートではあるものの、マーキングが親切すぎるほどにしてあり、なんちゃってバリエーション。取り付きも迷うことなく。
樹林帯の急登が続き、汗が噴き出る。
8月半ばにコロナにかかり、多少体力が落ちているかと心配していたものの、案外歩けた。
長々と歩いてようやく岩が出た。
ハサミの真ん中ルンゼ状を登る。
今回は一人だったので、懸垂用に30mロープのみ持参。基本的にどの岩峰も巻けるとの情報を得ていたので、無理と思えば巻けばいいし、登れるならいってしまおうという意気込みだった。
最初の岩登りで緊張したが、難なく通過
振り返ると富士山へ続く雲海が見られた。
どこがそれかはいまいち分からなかったが、第一岩峰、第二岩峰も稜上を通過。トラバースルートも見えていたが、自分でも登れるルートだった。
岩稜歩き(登り)が続くようになってからそこまで時間もたたず、天狗尾根のメイン、大天狗とその後ろに小天狗が見えたきた。
大天狗の手前からリッジ状になっていたので、念のためそこでクライミングシューズに履きかえる。
しばらく登るとハーケンの打たれた支点。ロープを出すクライミングだとここからみたい。
そこから上を見上げる。
来る前いろいろ記録を見て、フリーソロで行けるだろうと踏んで来た。
うん、行けそう。
緊張感があったのはほんの一手くらいだった。高度感もそこそこ。
ここを巻いていたら充実感も半減していただろう。
大天狗の頂上にも残置ハーケンとスリング。
懸垂下降する記録もあったが、クライムダウンで下降。
大天狗からは、見習いたいほどにギンギンにそそり立つ小天狗がよく見える。
小天狗の近くまで寄ったが、うーん、よく立ってる。
ホールド、スタンスは豊富そうだったが、ここのフリーソロは自重した。
裏側からだと頂上まですぐで登れそうな感じ。
左から巻いた。
小天狗を巻くとすぐに権現岳から赤岳へ続く稜線に出た。
なんやかんやたくさん歩くわりに、お楽しみゾーンはあっさりだった。
小天狗をリベンジするためにまた来るかと言われたら微妙なところだ。
冬なら楽しいのかな??
赤岳までさっさと歩き、大休止。
赤岳の印象を覆すほどにこの日は無風だった。
(冬のイメージが強すぎるのかな?)
下りは真教寺尾根で。
初めは鎖場の急な下り。
途中からは緩やかでトレランには気持ちよさそうなルートだった。
真教寺尾根からは登ってきた天狗尾根がよく見える。
高度2000mを切ったあたりから急に人の声が多くしてきた。
気付くと登山道のすぐ横に「清里テラス」なる映えスポットが見えた。
一瞬立ち寄ったが、カップルや家族連ればかりの爽やかな観光地に汗だく登山者は映えないのでそそくさとその場をあとに。
思ったより早く下山できた。
せっかく清里に来たので、清泉寮のソフトクリームを食べて帰路に。
程よい緊張感あり、程よい歩きごたえもあり充実感したワンデイプチアルパインでした。