2018.12.09
早戸です。
11月末の剱岳に引き続き冬の足慣らし第2弾として赤岩尾根へ。
土曜日は冬型で稜線は暴風雪、爺ヶ岳の北峰まで。
冷池山荘にてテント泊。
日曜日も少し収まりはしましたが西風が強かった。
展望もなかったので写真はなし。
2018.12.09
吉川gです。
ありったけのロープをザックに詰めてボッカトレーニングに行きました。
場所:小秀山
メンバー:G、妻
雪はほぼ無かったですが、頂上付近の霧氷が美しかったです。
乙女渓谷8:30→ニノ谷-山頂13:00-13:30→三ノ谷→乙女渓谷16:30
2018.12.02
吉川Gです。
12/1〜2で赤岩尾根から鹿島槍に登りました。
メンバー:犬飼、吉川K、G
今年はなかなか冬が本格的に来てくれない。行き先をギリギリまで悩んだがK君の後立方面はどうですか?という意見が決定打となり鹿島槍に行くことにしてみた。
12/1
スキー場にも道路にも全く雪が無い。
大谷原駐車場への道路は最後の1kmが冬季通行止めになっている。「雪崩により危険な為」との事だが、この雪の無さで雪崩の危険とはどういうことか。
歩き始めは7時過ぎ。
空はガスで真っ白。そしてアラレかミゾレのような雪が降っている。歩き始めても林道には全く雪が無く、赤岩尾根取り付きの堰堤のトンネルをくぐって赤岩尾根を登り始めても全然無かった。どんなにゆっくり歩いても暑くて汗が噴き出る上に雪に濡れて不快感はMAXだ。暑くて寒い。最悪の状態。
それでも2000m付近の高千穂平あたりから急に雪が増え、足首ないしは膝ラッセルとなった。
しかも赤岩尾根の終盤にはナイフリッジなども出てきて、意外と苦労させられた。
稜線に出ると雪と風がより強くなる。しかも視界が無いせいか、気づけば自然に爺ヶ岳方面に歩いていた。ヤバイヤバイ。
まあでもまだ12時過ぎだし、このまま爺ヶ岳でも登ってみるかということで、往復してみる事に。
しかし風は強まる一方。視界は無くなる一方。みるみる我々のトレースは消されていく。まつ毛も凍ってきて、鼻が凍傷にでもなりそうだ。
これはもう無理と、引返すことに。K君は割と余裕そうだったが…
吹雪の中、引き返し、そのまま冷池山荘へ。14:00着
12/2
昨日とは打って変わって快晴。風もほとんど無い。
鹿島槍までの縦走路は獣のトレースが縦横無尽に付けられている。6:30発。
鹿島槍までは特に危険な箇所は無い。激しい急登も無く、朝日に照らされて憎たらしいまでに美しい鹿島槍や剱岳を眺めながら快適に歩いた。
8:30南峰着。北峰は今回は無し。
東尾根は上部は雪が付いているが、下部は藪っぽい。
五竜や八方尾根のスキー場付近も全く雪が無さそうだ。
帰りはそのまま来た道を戻るだけ。
昨日は誰にも会わなかったが、この日は赤岩尾根で数人の登山者とすれ違った。
13:00駐車地着。
薬師の湯につかって帰宅。
2018.11.25
吉川Gです。
11/23〜25の連休で剱岳へ行きました。
メンバー:早戸さん、Kさん(会員外)、G
23日 馬場島→早月小屋
駐車場でも雪があり、期待が高まる。荒れる予報だったが意外にも穏やかな雰囲気。
車も数台停まっており、準備をしている登山者もちらほら。我々の知合いの方もいた。9時出発。
しばらくすると先頭に追いつき、スネからヒザラッセル開始。苦しめられる。
と言っても、早戸さんのラッセルが速すぎてラッセルしているのに追いつけない。体力だけで無く、歩き方に技術を感じる。毎年濃い冬を過ごしている人についていけると思う方がおこがましいか。しかも腿の筋肉が攣った。ショック。山が登れなかったら僕になんの取り柄が残るのか。
16時過ぎに早月小屋に到着。テントは5張ほどあった。月がきれい。ラテ要らず。
24日 早月小屋→別山尾根→南壁→本峰→早月小屋
7時発。よく晴れている。風も無い。出発が多少遅れたが、すぐに先頭に追いつく。昨日と同じく、早戸さんの猛ラッセルでどんどん高度を上げる。僕も一応少しはラッセルした。
11時過ぎに稜線に出る。別山尾根を降り、トイレがある辺りで平蔵谷側へ下降。我々が狙っていたのは南壁のAⅡ稜。AⅡ稜は頂上に直接突き上げるらしく、そのロケーションに惹かれて選択した。
ここだと思われるところでロープを結び、登攀開始。天気が良く日が当たるのでビレイも辛くない。
1P目 Kさん
見た目は平和だが、逆層のスラブ状で悪い。恐らく今回の核心。50mいっぱい。
2P目 早戸さん
さっきとは打って変わって傾斜が強くなり、ガシガシ登る系。50mいっぱい。
3P目 吉川
横移動しつつたまに上に登る。50mいっぱい。
4P目 吉川
ほぼ歩き。50mいっぱい。
4ピッチで終了し、後は歩き。この時点で16時過ぎ。薄暗く、寒い。
結局頂上より少しズレたところに出た。AⅢ稜だったっかもしれない。
南壁は夏にも行ったことがあるが、何度行ってもよくわからない。
稜線から数分歩いて夕暮れの山頂へ。意味もなく叫んだ。ああああああぁっ!
寒いし、疲れたが、最高。
早月小屋まで1時間強で下山。19時。
25日 早月小屋→馬場島
2時間半程で下山。途中友人と久しぶりに再会。
馬場島の雪は全て溶けてしまっていた。
きときと寿司を食べて帰宅。
2018.11.09
吉川Gです。
友人と犬上川の滝洞谷に行きました。
メンバー:Wさん、Tちゃん、吉川G
朝、5時過ぎに我が家を出発、高速代をケチっていなべ市から国道306号を利用して多賀町へ入るルートをとるつもりだった。
勘の良い方ならお気づきかもしれないが、306号の鞍掛トンネルは数年前から道路崩落のため通行不可。グーグルマップでは通れるように案内するので注意。結局関ケ原から高速に乗って彦根経由で多賀町入りした。これで1時間以上のロス。
入渓地点の墓地で準備を済ませ、出発した頃には8:20くらいだった。
時間がかかっている記録も多いので若干の不安はあったが、真っ暗になる事はなかろう。
出発してすぐの堰堤を越えて入渓。といっても水は無い。
すぐに人面岩で行き詰まる。登って越えられそうだったが、溜まった水にいきなり浸かる気になれず、右岸から巻いて懸垂で川底に降り立つ。
いくつか現れる小滝は適当に越えられるが、雨がパラついてきて、ただでさえツルツルの石灰岩が非常に滑る。
最初の難所の6m滝(洞窟ゴルジュ)は見た目は低く見えるが、登ってみると意外と高い。フリーではちょっと厳しそう。右側のクラック沿いにアブミ連続で登る。
リードジャンケンでWさんリード。
残置以外にもカムなども駆使して突破した。
ちょっとしたボルダーを越えるとしばらくは何もない、ゴーロが続き、小滝を適当に越えていく。雨で濡れているため神経を使う。
再び壁が迫ってくると今度は通称井戸裏ゴルジュ。
7mほどの立った樋状の滝を登る。まさに井戸の底から登る感じ。ここはフリーで吉川リード。
終了点に残置は無い。
その後にすぐにまた7mのスラブ滝が立ちはだかる。ここはWさんリード。
これがこの沢の核心だった。スラブ滝左側のカンテ状を登るが人工登攀を交えての悪い登攀となった。この沢全体に言えるが、ナッツやボールナッツがかなり有効。
小滝を何個か超えると最後の難所迷路ゴルジュ。U字型の谷がジグザグに落ちている。
石灰岩のフリクションを信じて登る気持ち悪いスラブクライミングだった。
2ピッチで登った。
これを越えると深い水たまりの小滝があるが、浸かりたくないので左岸側から巻いて懸垂下降で沢に降りた。
これが終わると平凡な渓相となる。
地形図を見て独標に上がれそうな斜面を適当に選んで沢から脱出。1時間ほど登ると小規模ながらもカレンフェルトの発達したピークに到着。
まさにケイビングから帰ってきたような感じだ。
あとは大君ケ原方面へ尾根を下降。ただ、ガスが出ており視界が悪く、結構迷った。WさんのGPSが活躍した。
一旦国道に出て元の墓地に戻ると16:20だった。思っていたよりかは良いペースだった。
下山後、彦根市内の銭湯、山の湯に入って帰った。かなり趣深い建物で、明治時代から営業しているとのこと。
Wさんと今年の目標としていた滝洞谷でしたが、決めていた事を実行するという事は気持ちの良い事ですね。
もう一つの目標だった海ノ溝ゴルジュはまた来年でしょうか。
2018.11.05
1皮です
北穂まで日帰りアイゼントレーニングに行ってきました
ラッセルあり、クラストあり、岩ありで、いいアイトレになりました
釜トン(標高1315m)2:40―5:30本谷橋-6:50左俣出合―9:10カール-10:20A沢のコル-12:10頂上-17:40釜トン
釜トンから安房峠方面に上がったところに駐車
天の川も見える満天の星空の下、ママチャリで出発する
某所に駐輪。シャカシャカ歩き、本谷橋を渡らずにそのまま左岸を上流へ
夏ごろに横尾尾根から土砂崩れがあったらしく
以前あった踏み跡のほとんどは消えていた
不安定な砕石斜面をへつったり
濡れないように気をつけて流れを跳んだりして上がっていく
広々とした河原に出た辺り(1900m)で日の出
右俣と左俣の分岐点が見える
その辺りからすね程度の積雪があり、早々にアプローチシューズから冬靴にチェンジ
水流は意外にあり、氷で滑らないように気をつけながら上がっていく
ところによって積雪はひざまで
5年前の南岳アイトレ(http://chikusaalpineclub.com/blog/date/2013/11)と比べると亀の歩みで進む
右岸の氷瀑は前よりかなり凍っていた
カール(2500m)まで来ると上空は雲に覆われ
北穂や南岳の頂上付近は強い西風が吹いて、ガスに覆われていた
5年前はカールから真西のコルに上がったが
今日は左にカーブし、A沢のコルへ
クラストした斜面を選んで進むが
時々ひざまで軟雪に埋まって骨が折れる
A沢のコルは風が強いと思いきや
北西に位置する長谷川ピークに風を遮られてそれほどでもない
そこから岩尾根
北西風が強く、エビのしっぽが発達している
気温はマイナス3度ほどで寒くない
岩に書かれた夏道の○印がところどころ露出しているが
雪で隠れて分かりにくい場所は
右へ行ったり左へ戻ったりして登れそうな尾根を外さないようにした
途中、トトロの頭のような形をした巨大な岩があった
尾根の東側に回り込むとひざ程度のラッセル
小屋が見えてからはバテバテで、20歩歩いては息を整えた
小屋は冬仕舞いの準備中だった
下りは北穂沢に十分な積雪があったので一直線にザクザク下った
河童橋付近は訪日外国人客が群れをなしていた
終わり
2018.10.23
吉川 Gです。
友人にお誘いいただき、3人で明星山に行きました。
明星は初めてです。ルートはフリースピリッツを登りました。
5:30駐車場-6:00取付き-14:30終了点-16:30駐車場
渡渉は飛び石を使えば渡れた。
暗くて取付き探しに少し迷った。渡渉したところよりも少し右に行ったところが取付きだった。先行パーティがおり、我々は二番手で取り付いた。
1P目、2P目 Tさんリード
Ⅲ級とⅣ級でアプローチ的な感じだが、濡れたトラバースで悪い。
3P目 5.7 Wさん
先行パーティが苦戦されており、降りてきたため、先に行かせてもらった。
4P目 5.7 Wさん
下り気味のトラバースがびしょ濡れ。リードはロワーダウンで突破。フォローはスリングを掴んで無理矢理。
5P目 5.8 G
ロープの流れが悪い。ハング越えが太った身体には疲れた。普通の人なら問題無し。
6P目 5.7 G
カンテを右に回り込む。問題なし。
7P目 5.6 Tさん
弱点をついたルンゼ状を登り、上部は傾斜が緩む。
9P目 歩き
中央バンドの岩の基部まで。一応ビレイした。
10P目 Ⅳ級 Wさん
右上するバンドを登る。50mロープでギリギリ。
11P目 5.7 Wさん
フェース直上。5.7的
12P目 Ⅳ級 G
高度感MAXのトラバース。最高。
13P目 5.8 G
立ったフェースを直上。見た目に反して残置が意外とある。
途中から先頭を代わっていただいたおかげで快適に登攀できた。
他にも数パーティ登ってきていた模様。中央バンドでやめたパーティも居たようだ。
前日降水があったのか朝は濡れていた。石灰岩なので濡れるとヌルッとする感じで神経を使った。
陽が当たると、暑いくらい。岩も乾いてきてフリクションも意外と効く。
岩は脆い。これは予想通り。落石に注意。
下降は左岩稜と呼ばれる尾根を下降。出だしはよくわからなかったが、途中からピンクテープを追って降りた。ザレた急斜面で悪い。あと棘の植物が痛い。
お誘いいただきありがとうございました。
2018.10.18
台高マニアの1皮です
最近、北アや中アの沢に行くことが多かったんですが
久しぶりにホームグラウンド(?)の台高の沢に行ってきました
三重県大台町の大熊谷出合(標高160m)6:40-11:30稜線(1230m付近)12:10-迷岳(1309m)-口迷岳-15:00大熊谷出合
歩き出し直前まで雨が降っていたが
青空が見え始めたので出発
水はそれなりに多いが、流れは激しくない
この1カ月雨が降りっぱなしで、岩にコケは全くついていない
しばらく行くと大きなチョックストーンのはまった最初の滝
直登は無理なので、巻いて上の河床に下りると
また大きなショックストーンのはまった滝
水が多く直瀑になっておりなかなかの迫力
これも巻いたが、その後の滝は直登できた
標高500mほどで下部の滝場が終わりゴーロになる
530m付近で迷岳方面の南斜面が大きく崩れ、岩が谷を埋め尽くしていた
目をこらすと、崩れた斜面の中ほどに塀(砂防堰堤?)のような人工物が見える
ここまでのあちこちに鉄骨の一部が落ちていたが
あれが壊れたものだったのか
自然の前ではあんな塀は非力です
だがしかし、あんな所にだれがどうやって塀をこしらえたんだろうなあ
ここでヒルが脚にくっついているのを見つけ、おさらばした
10月になってもまだいるんですな
滝はそこから西北西に向きを変え
上部の滝場が始まる
5~10mぐらいの滝が続くがぬめりはなく
軽々と登って行けて楽しい
シャワーを浴びながらでも、寒くはない
迷岳南西の1230mのコルの手前まで
水の流れは途切れなかった
コルで着替え、迷岳方面に向かった時、目を疑った
赤ペンキで岩や木に目印が書かれているばかりか
ピンクや緑などのテープがこれでもかというほど付けられていたのだ
大熊谷右俣に来た今年5月26日にもここを通ったが
こんな余計な目印はなかった
ある地点では目印が4つも5つも視界に入った
テープを付ける場合は最小限にして
前からあった朽ちたテープをきれいにとってから付けよう
赤ペンキは消せない
山を汚すのはやめてほしい
そもそも、ここの稜線は道に迷うような場所ではないからテープなど必要ない
むかむかして歩いていたら
迷岳と口迷岳の間で男性登山者と出会った
人の少ない台高で登山者に出くわしたのは初めて
ちょっと感動した
口迷岳を過ぎ、1224mピークの手前から南に延びる尾根を下り
最終的に標高590mぐらいで林道のヘアピンカーブに出てあとは国道まで下降
国道を大熊谷出合までとぼとぼ歩いた
2018.10.16
吉川Gです。
三連休に休みをつけて友人達と台湾に行ってきました。
当初は沢登りをやりたいというような野望もあったのですが、情報が無さ過ぎて断念。
というわけで台湾最高峰の玉山に登ることにしました。
玉山に登るにはとにかく申請が煩雑です。
登る事よりもそちらが核心になります。
それに関しては以下にまとめてみました。
http://takuya1988.blog.fc2.com/blog-entry-139.html
なぜかリンクが貼れないので、興味がある方はコピペして見てください。
玉山登山は一泊二日で山荘泊まりが一般的です。
10/7 初日
駐車場にレンタカーを停めて、排雲登山服務中心と警察で入山手続きを済ませ、シャトルバスに乗って塔塔加の登山口へ。標高は2600m程度。
初日は山荘まで。4時間程かけて標高を800m上げる。
景色の変わらない緩やかな道をダラダラと登りつづける。緯度が低いので森林限界が非常に高い。山荘周辺は3400mもあるが、まだ森の中だ。
この日は排雲山荘に泊まるだけ。早く着いたので、周辺を散策しようと思ったが、ガスが出てて何も見えない。夕方からは雨が降ってきた。
10/8
朝1:50に起床。雨は降ってない。晴れている。そんなに急がなくてもコースタイム的には余裕なのだが、山荘の食事は2:00から。しかもレンタカーを返す時間を逆算するとこれくらいに出なければならない。
山頂までは急なガレ場。しかし危険を感じるほどでは無い。
入山制限がかかっているとはいえ、100人近くが登っているのでやはり混雑する。みんな日の出が目当てか。
山頂に着くのが速くなり過ぎそうだったので、山頂直下の風の避けられる屋根があるところで明るくなるまで待つ。流石に寒い。
他のパーティもここで待っていた。
5時過ぎになって、行動再開。その場所から山頂には20分程で着いた。
3952m。山頂はやはり結構な混雑で、日の出を避けて登ればよかったと思った。
並びに並んで標識の前で写真を撮り、早めに下山した。モタモタしてるとまた混雑しそうだった。
あとはひたすら来た道を戻って下山完了。帰りはシャトルバスが来てなかったので、登山口から駐車場まで歩いた。30分程度だったか。
この日は台北まで行って夜市を観光。夜中まで飲んで24時間行動となった。
20代最後の登山。思い出深いものとなった。
2018.10.11
台高マニアの1皮です
今回も、大雨の降った台高から離れて
中アの沢に行ってきました
2013年9月に行った空木岳西面の奧二又沢東沢(http://chikusaikuzo.blog16.fc2.com/blog-date-201309.html)
に負けず劣らず、おんぼろ沢でした
伊奈川ダム手前の路肩駐車5:40―7:70ケサ沢出合―15:00南駒ケ岳頂上―18:40駐車地点
この夏に次々と来た台風による大雨で林道の痛みが激しく
ダムの1キロほど手前で車両通行止めになっていた
これまで使われていた駐車場までは林道を往復6キロほど余計に歩く必要があり
南駒ヶ岳登山口までは往復14キロほどになる
実際に歩くと
路肩が水流で削られ幅が半分程度になってしまったり
山側からの流出土砂を乗り越えていかなければならなかったりする場所が何カ所もある
復旧までには何年もかかりそうで
特に荷物が重い冬山の登山口としては少し使いにくくなってしまった
伊奈川ダムまでは積雪があっても通行止めにならず
短時間で稜線まで行ける場所だったのに残念だ
ケサ沢に入っても荒れた様子は同じ
両岸が大きく削られ、河床には土砂がたまっている
ルートは前半中盤はすっと河原の石の上を歩く
紅葉でも見ながら気を紛らわせないと飽きるね、これは
標高2000mぐらいまで来ると雲が切れ
仙崖嶺と南駒ヶ岳を結ぶ稜線から一直線に落ちるルンゼが見えた
ケサ沢の上部に当たる部分だが
河原からは垂直のような傾斜に見え
あんなの登れるのか?という気がしてきた
右岸にきれいな滑滝、30mぐらいの大きな滝を過ぎ
ルンゼが近づいてくると傾斜がだんだん寝てきて
滝場の手前まで来ると、なんてことはない滑滝に落ち着いた
さっき垂直に見えたのは目の錯覚だろうか?不思議だ
滑滝も岩くずがあちこちにたまっているが
スリップに気をつければサクサク登って行ける
傾斜はだんだん急になり、最上部でチムニーに突き当たった
水がしみ出ており、岩はぼろい
岩が硬ければ3級程度だけど、持った岩ごと落ちる可能性がある
まず、チムニーが狭まるところまで上がり
手で簡単にはがれる岩のかけらをガラガラ落としまくり
(他に登っている人などいないので問題なし)
わずかなクラックにエイリアンを押し込んで
気休め程度の確保支点とし体をチムニーの外に出して乗り越えた
エイリアンの圧力で岩がはがれる恐れがあるため
テンションはかけないようにした
その上はハイマツを持ちながら、ざれた斜面を上がり
コルと仙崖嶺の間の縦走路に出た
頂上経由、駐車した林道まで下りたころには真っ暗になっていた