愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

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2019.11.21

台高マニアの1皮です
久しぶりに台高に1人で行ってきました
三重県大台町の大熊谷出合(157m)7:10―林道(850m)―12:15迷岳(1309m)―14:50大熊谷出合

大熊谷の主だった支流の中で唯一トレースしていない東俣谷(左岸第1支流)
人がよく入る沢だけあって
巻き道は明瞭で、テープや残置お助けひもも数知れず
ロープもガチャもまわしも地図もザックから出しませんでした
怖いところはイヤ、地図なんて見たくない、帰りは林道をのんびり歩きたい
という面倒くさがりの沢ノボラーにぴったりかも(?!)

林道を越しても滑滝は続く

迷岳東方の尾根に出た


河床は全体にヌルヌルして滑りやすい
南向きだけあって日当たりは良く、晩秋なのに水はあまり冷たくなかった
冬型の気圧配置だったが林道を越すまでは寒さは感じず
林道を越してしばらくは滑滝が続く。そのうち砕石が増え、左の尾根に上がって稜線まで
迷岳頂上は6回目。冬枯れで葉っぱが1枚もないと、夏とは全く違う雰囲気
稜線上は北西風がゴーゴーと吹きまくって、手袋なしでは手が冷たかった
下りは口迷岳東側の小ピークから南尾根経由林道へ

2019.11.08

メンバー 加藤欣、伊藤、上手

 9:40~15:40  登攀終了
15:40~16:50  下降終了

取り付きに着いたら、3人、2人、2人パーティーがいて 3人パーティーが登り始めたばかりでした。
日が暮れるまでに、下山できるか心配になる。3Pが終わるまで各ピッチで待機しながらの登攀でした。

 リードは全て加藤欣

1P 草付きから前傾の岩を越えるのにみんな苦戦、次の一手がない。

2P 右上しトラバースぎみに右に移動、ここが少し悪い、そこから左上。

3P 人口ピッチ。下から見ると短く感じますが、垂直の壁で終わりかと思いきや
   傾斜が少し緩む2段目があり意外と長い。出だしからアブミを使用。

4P 被りぎみの凹角からスラブ。

5P 簡単な凹角。

6P 左にトラバースして直上、クライミング自体は簡単ですが岩に石が乗っていて
   落とさないよう注意が必要です。

   ここから上は、草付き混じりのフェースなどで特に問題はありません。

   下降路がまた悪く、崖の上をトラバースして行き、その後も転げ落ちそうな斜面を
   ひたすら慎重に下って行く感じです。

   今回、人口ルートがあるということで、加藤欣さん、伊藤さんはしっかり練習されていて、
   特に伊藤さんは初めてのアブミだったんですが、何の問題もなく登ってました。
   やはり、目標のアルパインルートが決まったら、それに向けての準備がしっかり出来ていれば、
   自信を持って望める気がしました。自分といえばアブミの練習もジムで少しやったくらいで、
   岩場もほとんど行ってなくて、次回からはしっかりと準備して自信を持って行こうと思った山行でした。

2019.11.08

1皮です

南岳の東面に1人でアイトレに行ってきました
暖秋(?)の今年は雪の付き方がまだ不十分でした
雪が付いて締まる3月下旬ごろには面白い雪稜になるかもしれません
ロープ、ガチャ等は使いませんでした

中ノ湯(1315m)2:30―7:00横尾谷・左右俣分岐(2050m)―9:40東南稜2650mコル―11:50南岳頂上―13:15天狗池13:30―中ノ湯17:50

中ノ湯から安房峠方面に若干上がった所に駐車し、ママチャリで出発
ブレーキの調子がいまいちで帰路が心配だが、それはそのとき考えるということで

冬型の気圧配置に向かう天気予報、でも空には満点の星が輝いている
某所に駐輪し、そのままシャカシャカ歩く
梓川に注ぎ込む支流の水の音はいつになく大きく感じる
本谷橋を越え河原に下りると、横尾谷はやはり水量が多かった
9、10月の大雨が影響しているのだろう
表面が凍っている石もあり、滑らないように気をつけて行くが
すぐに両足ともドボンとやってしまった
アプローチシューズの中も靴下もびしょ濡れ
タオルは持っていなかったので、ティッシュでできるだけ絞り
ちょっと早いが冬靴にチェンジ
これが後々、怖い目に遭うことに、、、


本谷が右にカーブすると
右俣と左俣の間に落ちる東南稜の末端が見えた
尾根の上部にはボロそうな岩壁が見える
あんなの登れるのだろうかと心配になる

右俣に入っても水量は多い
氷で滑ったりしてまたドボンはしたくない
へつりなどで時間ばかりが過ぎていく
小さな滝を2つ越すと広々とした草原状カールに出た
正面には南岳、右は横尾尾根、左は東南稜に囲まれて気持ちがいい
左上に見える東南稜のコルまでは砕石やザレ、草付きの斜面を歩く
上部に行くほどだんだん急になったが、雪が出てきたので安定して登れた


コルからは、雪をまとった北穂の北面がどーんと見える
北穂池はもう遙か下だ
東南稜上部には岩場が続き、越して行けるのかとちょっと不安がよぎる
トサカのような岩尾根とハイマツの藪こぎを繰り返して高度を上げていく
右俣側に張り出したハングの下をくぐって行く所は、下が切れ落ちており
古いさびたハーケンが1本残されていた
昔、登った人がいるんだね


すると、高さ40mぐらいの岩壁にぶつかった
岩を観察し、ルート取りを検討する
壁沿いの細いバンドを左にたどると洞穴があるが
その先はもろそうな岩を越していかなければならないように見える
そちらは適当ではないだろう
正面のチムニー状の岩は傾斜がやや緩そうだ
よく見ると取付のちょっと上にさびたハーケンが1本残されていた
ここを登ることにした

1歩目が切れ落ちているため
せーの、と息を止めて取り付き、
ステミングでずりずり上がっていく
途中からは急傾斜の草付きになった
冬靴は足首が自由に動かないため
斜面との接地面積が小さくなり足が滑りそう( ̄▽ ̄;)
アプローチシューズなら簡単に登れるのに
クソッと悪態をつきながら上部の緩斜面へ
ここを登るならロープを出した方がいいでしょう


その上の右俣側斜面は雪で覆われるようになりアイゼンを装着
雪が出てくると歩きやすいなあと思いながら
稜線をたどって頂上に着いた
主稜線上は北西風が強く、ガスがどんどん上がってくる
気温はマイナス2度
この3連休に歩いた人たちの足跡がたくさん残されていたが
もう最終日の昼前ということで、当然ながら人はいない

下降は横尾尾根を下り、最低コルから天狗池経由槍沢へ
天狗池のちょっと上では、冬毛に変わりかけのライチョウを2羽見かけた
夏よりもさらに動きが鈍い
エネルギーをできるだけ消費しないようにしているのだろう

2羽のライチョウ。動きは鈍い

人気のなく寂しい槍沢小屋、横尾山荘を通って
デポしたママチャリを回収
心配だったママチャリのブレーキは
釜トンの下りでギーギー泣き叫んでいた
真っ暗になったころに中ノ湯にたどりついた

終わり

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