こんにちは、9月に入会しました鵜飼です。
アダ名はウカP、ウーピー、なんでも結構です。先に言っておきますと純国産です。
9月頭のホテル錫杖浮遊事件で記憶に新しい、錫杖岳へ
前回登る予定で出来なった「見張塔からずっと」を宮崎さん、成瀬(ラ)、位田さんの4人で行ってまいりました。
深夜出発で寝ずの山行ということで運転手の自分以外は寝ていない状態で出発
寝ててイイですよとはいったものの、皆ギンギンでブログには書けないようなトークで盛り上がり
槍見に5時到着、駐車場がほぼ満車でビックリ。
寒いだの眠いだの言いつつも結局ノースリーブになるラッセル。
錫杖沢あたりで陽が差し込み始め、ガスもなくなり朝靄に浮かぶ穂高連峰が美しい
7時には取り付きに到着。
パーティ分けは宮崎・鵜飼 、 ラッセル・位田 と決まっていたので
登攀順序をリーダージャンケン、宮崎さんの圧勝、1ピッチ目ジャンケンに自分が勝利し
アルパインのリードデビュー&一本目となりウっキウキ
というわけでやっと本題です。
1ピッチ 鵜飼
記念すべき初リード。これ以上ないくらいの岩のコンディション
出だしに2,3個ランナーを取るも、それ以降はノープロ
トポには16mくらいでテラスに出ると書いてあったがさっぱり見当たらず
ユルユルのスラブなので気にせずルンルン気分でロープ目一杯出してテラスに辿り着く
(トポでいうところの2ピッチ目のテラスで、どうやらスタート位置が高すぎたようだった。)
2ピッチ 宮崎
テラスから殆ど歩きのトラバースを30m弱、水が流れてる所をちょっと上がってロープ一杯。
プロテクションはほぼ取れないが、その必要も感じない。
3ピッチ 鵜飼
ビタビタの坂道をまたちょっと上がると3mほどの小ハング壁、上部は草がボーボー
ガバガバのアンダーからクラックに手を勢い良く突っ込むと、中に小さなチョックストーンがあって、小指を軽く突き指する。
悶えながら、逆側のガバに手をかけると、スイカサイズの石が普通に動く、、、
文句言いながら乗っ越して草付きボーボーをしばらく這い上がり、草が切れた所にアンカーを取る。ここもロープ一杯
セカンドビレイ中、乾いた金属音が、、カコーンカコーン。どうやらカムを落としたようだ
それも束の間、更にガコーンガコーン、、、、どうやらスイカ君を落としたらしい、、、、ちゃんと伝えておけばよかった、、
そして自分は自分で草付きを這い上がってる時にLapisブラシを落としていた、、、落とし物の多いピッチ
上で合流した時に位田さんにブラシの話をしたら
位「あ~あったあった青いやつ~」
ウ「そうそう青いの!俺の!返して!」
位「拾わないよそんなん」
ウ「・・・・(^q^)」
宮崎さんの落し物は奇跡的な生還を果たすのに、、人徳ってやつですかね
この先はロープ要らないということで中央稜の下のテラスまで普通に歩く
ここまでで9時過ぎ、非常にいいペースに思えたが
落としたカムを後続から受け取らないといけないので待機。
とにかく景色がいい、そして暑い、御嶽の噴煙も見えました。
しかし待てど暮らせど2人は上がって来ない、待つこと1時間。
カムを受け取り藪こぎルートで待ちに待った大洞穴へ
最終ピッチをリードで登りたいという宮崎さん、どーぞどーぞってことで
改めて後半戦 1ピッチ 宮崎
出だしの薄被りが悪い、思ってたんと違う!ってくらいで
子供の顔が過ったらしい宮崎さん慎重にカム&ナッツの固め取りでクラックへ
濡れてると悪いとの情報を市川さんより頂いていたものの、パリパリに乾いており快適そのもの
ハンドも極まるし、ホールドもある、どっちにしようか迷ってよくわからないムーヴで登る
基部のフェイスが悪いという総意でした。
ビレイ中、笹ヤブがガサガサいうので、熊!と思ったらラッセルの頭が生えていました。
後半 2ピッチ 鵜飼
でかいチョックストーンまで上がって行きそこからトラバース。直登は草がボーボーで無理臭いし時間がない
トラバースも思ってたより悪くプロテクションも小さめのナッツくらいしか決まらない、この小気味よい緊張感の中
宮「がーんば~がんば、がーんば~~ がーんーばーウーカーP~♪」
とロート製薬の替え歌を、歌う宮崎さん。かなりぶち壊しですが、緊張をほぐしてくれたんですよねぇ
乗っ越したら立って歩ける傾斜で灌木まで歩いて終了。ナイスピッチ!!
丁度ガスが出てきて視界が悪かったけど晴れてたら爽快な高度感を堪能出来たに違いない
後半3ピッチ 宮崎
ロープだけ一応出したものの歩いて終わり。染み出しに注意
時々、おっさんの雄叫びが聞こえる。うん、いつも通りです、異常なし
後半4ピッチ 鵜飼
出だしだけエイヤッしてあとは草付きボーボースラブ。
ロープ一杯だして適当に終了。 ラッセルそのポーズ好きなの?
後半5ピッチ最終 宮崎
いよいよラスト、2本あるクラックの左を登る
クラックといっても殆どフェイス登り、ピラミッドみたいな浮石と、百科事典をガッツリ掴んで焦るもエンジョイクライミング
あれ?ピッケルピークじゃない?まぁいいや一応ピークだし終了~
右のクラックを選んだラッセル、渾身のクライミング!体感13b!(笑
宮崎・鵜飼班、13時半頃登攀終了。ガッスガスで視程100m程でしたが
ラストの位田さんが登り始めた頃にガスが晴れて、ご褒美の穂高連峰を頂きました。最高です。
そして位田さんがピークに立ったらまたガッスガス!流石やで!
下山開始15時、本当の核心はここから。
目の保護にサングラス、粉塵対策にマスク、腕の保護に長袖シャツ・・・
うーんノーコメントで、、、
意地でもノースリーブで行くらしい、、、、
頂上から降りて、踏跡を辿り岩稜を右巻きに~というイメージで下る
早々に踏跡が薄くなりプッツリなくなってしまう。
主に位田さんが文句言いながら強引に真っ直ぐ藪こぎするも、全然進まない上にかなり時間をロスしていて焦り始める
藪こぎすること約1時間、ようやくしっかりした踏跡&テープ付きの道に出る。
(ピッケルピークまでは普通に稜線を歩くのが、正解だと思われる)
「山って意外と何処でも歩けるもんだなぁ」と妙な感動を覚えたり
踏跡&テープ、これはもう県道レベルやでぇとか訳のわからんこと言いながら、
巻きつつ下りつつ、おそらく南尾根P5,6?あたりで何故か道が左右に分岐している。テープも両方についている
岩の基部を歩く道と、西側に下る感じの道。 西側には行かないだろってことで左へ
そのままちょっと下ると「これがコル地形です!」みたいなコルに出る
そのコルも越え、少しだけ登って小ピークを越えると開けた樹林帯が出てくる。
その先にもテープと踏跡は薄っすら続いているものの、どうやらこれも偽物?で
開けた樹林帯に入ってすぐに東側にテープが2本、背丈程の笹をすり抜けると牧南沢が
そのまま小一時間下って行くとホテル錫杖、もとい錫杖岩屋に到着。
後続を待ちがてら、ホテル錫杖で幕営していたパーティと軽く雑談していると
女性の方が、「松茸ご飯、余ってるからよかったら食べて」と勧められる
「いやいや、下山するだけなので大丈夫です」
と山で他人の食糧を貰うのは気が引けると断る
しかし、それでもラッセルにもよかったら~と勧める女性。
ラッセルと目が合う。
(゚∀゚)
たぶんこんな顔だった。
松茸ご飯、美味しゅうございました。
帰りは、やたらと「私は混浴でもいいよ!」とゴリ押ししてくる位田さんを華麗にスルーして
平湯の森に滑り込み、風呂と食事を頂き、撤収
下山中、宮崎さんから「うーぴーは今のところ落ち度がなくて面白く無い」という謎の批判を浴びたので
何か面白いことは無いかと執筆していましたが、終始エンジョイクライミングしていた自分としては
特にハプニングがあるわけでもなく、、、次回はネタを提供出来るよう頑張ります!
今回の山行にあたり、諸先輩方には多大な心労をお掛けしたと思いますが
おかげ様で特にトラブル無く登ることが出来ました。ありがとうございます。
また、27日土曜に発生した御嶽山噴火により
亡くなられた方々のご冥福を深くお祈り申し上げますとともに、
被災された皆様、そのご家族の方々に、心よりお見舞い申し上げます。