犬飼です
鹿島槍ヶ岳雪上訓練,略して雪訓に行って参りました.
■メンバー: 西村代表,早戸,上手,斉藤,原田,森,酒井,犬飼
■内容: ・アイゼン,ワカンの取り付け及び歩行
・支点工作(スノーバー,木,スノーボラード)
・雪庇の踏み抜き・滑落体験
・雪洞作り
・ルートファインディング
●1日目7:00大谷原P~雪訓~13:00尾根取り付き付近にテント設営~再び雪訓~17:00夕飯準備等
●2日目4:00テント発 鹿島槍頂上を目指す~2400m付近~8:00テント帰還~11:00大谷原P
今年は例年に比べ雪融けが早いため,今年の雪訓場所は鹿島槍ヶ岳としました.
初日は晴天.この日は頂上でも最低気温―2℃程度ととても暖かい予報でした.
実際,大谷原Pからの林道歩きも,半袖で汗をかくほど.
雪もかなり緩く,融けかけでグズグズの状態でした.
林道から3時間程度歩いた北俣本谷付近からは,東尾根南斜面の雪崩が見られます.
北俣本谷には北向きの急斜面が数多くあり,ここで,雪訓を行うこととしました.
はじめにスタンディングアックスビレーでの,登攀.
続いて,スノーバーや立木を支点とした懸垂
また,雪庇が発達していましたので,踏み抜きや滑落を実体験しました.
雪が緩いため,滑落しても比較的安全に行うことができましたが,
固い斜面での訓練が行えなかったのが残念です.
一通りの訓練を終え,
雪崩れの危険の少なそうな鎌尾根取り付き付近で幕営することにしました.
翌日に備えて就寝.
翌日,朝4時テント発.
天気予報では昼から雨というのと,雪がしまっているのを期待して早めに出発することにしました.
しかし,実際には,早朝でも雪は柔く,歩きづらい.
夜が明けると,天気予報の通り,雨雲が発達しているのが確認できました.
ここで,撤退を判断しました.2400m地点ぐらいだったと思います.
その後はテントへ帰り撤収作業,
9時にはテント場は発ちました.
帰り道は昨日よりもさらに融雪がすすみ,地面がところどころ見えるようになっていました.
11時,大谷原の駐車場についたころには,ちょうど雨が降り始めてきました.
今回の撤退のタイミングはちょうどよかったと思います.
以上で,雪上訓練は終了です.
今回の見どころは
・原田さんティアドロップサングラス+ノースリーブ姿
・代表のアナ雪話;スノーボラードに肩がらみ懸垂
・森さんの美しい滑落と,その瞬間を完璧にとらえたケンジさんの動画
・「持ってる」上手さん.滑落や支点崩壊やら...
・早戸さんの「バー雪洞」
・斉藤姐さんのラッセル姿
他にも,オモシロイことステキなことたくさんあった気がしますが,
あんましうまくかけませんでしたスイマセン<m(__)m>
今度ご一緒したときにお話ししますね.
参加された皆様,大変お疲れ様でした.
雪訓の実施場所を探して歩きます.
体で隠れてよく見えませんが支点工作中です.多分…
作った支点で懸垂下降.
天気は良く5月下旬ぐらいの陽気.
鎌尾根の取り付き付近にて幕営.ロケーション最高です.
姐さんのバックショット.カッケーです.