1皮です
鋸岳に岩佐さんと行ってきました
甲斐駒までの計画でしたが、さまざまな事情で途中敗退しました
【17日】戸台4:00~9:15角兵衛沢出合~12:30スフィンクス岩対岸のテンバ
【18日】テンバ5:15~6:35鋸岳第一高点6:50~9:40第二高点10:00~11:30熊の穴沢出合12:10~13:40戸台
初日に鋸岳を越え、中ノ川乗越でテントを張ろうと計画
真っ暗な4時に車を出たものの
さまざまな問題があり、角兵衛沢出合到着は9時過ぎになってしまう
この時点で、甲斐駒までは無理だなと感じた
角兵衛沢は赤テープが点々とあり
雪がない下部は踏み跡もしっかりあって迷うことはない
途中から砕石の上に、中途半端な雪が載る歩きにくさに閉口する
左岸にある巨大な壁を通り過ぎると
その上のルンゼに70~80m程度のペンシル型氷柱がかかっていた
下部がシャリシャリそうだが、もう少ししっかりしたら登れるかも
膝ラッセル程度の深さになった左岸岩場の基部に
1張り程度が張れるテンバを見つけ、泊まることにした
ちょうどスフィンクスの顔のような形をした岩の対岸だった
夜は風もやみ、暖かかった。
頂上で日の出を迎えようと早出した
コルまでは膝ラッセル。コルからは左手の雪庇に注意して草付きを上がる
この時期にしては雪は多いのだろう
小さなピークを2つほど越えると、頂上(第一高点)に着いた
正面に甲斐駒、右奥に尖って見える北岳、右手に巨大な仙丈が見える
頂上から降り始めた時、ちょうど日の出を迎えた
気持ちいいっす。やっぱ、冬山はやめられないっすね
雪庇に注意して下りていくと、10m位の岩壁に出くわす
真新しい鎖が付いており、懸垂用のスリングもある
でも傾斜はないので、鎖をつかんでそのまま下りた
セカンドの岩佐さんは懸垂するらしく準備していると
後ろからガイドパーティーが追いついてきた
対岸にもしっかりした鎖が上から下がっている
こんなものいらないよと思いながらも、左手はしっかりつかんでいた
両岸が切れ落ちた岩のリッジを馬乗りになってずるずる進み
岩の切れ目から左のルンゼに下降
正面に青いロープが下がっている急な岩をそのまま登って向こう側に回り込むと
急斜面で下りられないのが分かった
変だなと思ったら、ガイドパーティーが先ほどのルンゼをそのまま下りて
一つ向こうの岩峰(第三高点)に取り付いていた
あちゃー、ルート間違えた
ということで、微妙なクライムダウン
ガイドさんが付けたトレースに沿ってルンゼを下りて、ちょっと上がった所が鹿穴だった
そのまま斜面を木登りで上がって第二高点
リッジ沿いに下りていき、斜面を巻くように下りていくと大ギャップの懸垂点
枯れ木の懸垂は少々不安だが、20mで狭いコルに下り立った
右のルンゼを大きく下って、右の尾根に向かって斜面を上がり第二高点まで行った
第二高点からはまずリッジ沿いに下り
途中から左のコル方面に下りると、中ノ川乗越へのルンゼに出た
この雪の深さでは甲斐駒まではかなりの苦労なので、そのまま敗退とする
あとは直滑降のような下りで、熊の穴沢出合まで下りた