随分遅くなりましたが、GWにしょうこ姉さんと奥穂南稜に行ってきましたので、報告します。
5/2 岳沢まで。
1日目は岳沢までなので、出発も遅かったけど、あかんだな駐車場での準備ものんびり。
駐車場を8:50のバスに乗り、上高地から明日行くトリコニーを眺め、モチベーションを上げていく。
岳沢についてテントを張った後、取り付きの偵察。
偵察中にふと振り返ると、ものすごい人!
まさか明日これだけ、いやこれ以上の人たちが奥穂南陵を登るのかと思うと、ぞっとする。
人気ルートとは聞いていたが、ここまでだとは。
なんとなく面白くなくなってしまい、二人ともちょっとテンション下がり気味。
翌日は3:30に出発することにし、早くに就寝。
5/3 奥穂南陵~奥明神沢~岳沢
2:30起床3:30出発の予定だったが、3:45になってしまう。
周りもかなり騒がしく、急いで出発。
先行パーティーが1組いるようで、前日に確認した同じラインどりでヘッデンを付けて登っているのが見える。
どうやら私たちは2番手だったよう。
でも、かなり早いペースで登っているようで、2番手ながらルーファイ楽しみながら登っていくことができた。
が、中間部のハイマツ帯で突破口を探しているうちに後続に追いつかれてしまった。
下山後に去年登った友人に聞いたら、去年はハイマツ帯の上にこんもり雪が乗っていたそうだが、今年は全く雪がなかった。
その先の岩稜帯で先行PTが詰まってしまい、そこからは後続がどんどん詰まってきて、もう団子状態。
先行PTの様子を見て、アイゼンでの岩登りに慣れていない私は、ここでロープを要求(>_<)
登ってしまえば、ロープなんてなくてもいいかなーなんて思えるけど、やっぱり初日の1本目は緊張する。
ちょびっと雪壁。
トリコニー1個目は右から。
雪は全くなく、ダブルアックスもアイゼンまでも邪魔になってくる。ロープも要らなかった…。
私のノミックが泣いている~、というしょうこ姉さん。これは夏の写真ですか??
トリコニー2個目基部に着いたのは8時前ぐらい。
先は岩のリッジのトラバースらしく、上部が狭い場所でロープを出しているということで、下で待っていてほしいという先行パーティ。
ようやく3人ぐらいがいられる場所で相当待たされ、もちろん後続も微妙な場所で待っていただきながら、のんびり朝ごはん。
いつもならそろそろ仕事してるね~、なんて、ときおり下界のことを思い出すのも、山にいる気分を盛り上げる。
やっとのことで上が空いたので登ってみると、待たされていたところよりも相当広かった…。
ロープを出している時間がもったいないので、ここはちょびっと頑張りました。ガバでした。
あとは岩峰沿いに雪の斜面あがったが、雪解けが相当進んでいて、岩のそばは穴だらけのグサグサ雪。
やっぱりダブルアックスなんていらない!
さて、あとは雪稜。
ここで、ようやく先行パーティーを追い抜き、再び2番手に。朝1番のパーティーはもう吊尾根にいるようでした。
そして、南陵の頭に到着。
今年は雪解けが早いせいで、残雪というよりは、岩のピッチ、雪のピッチがしっかりと分かれていて、なんとなく腑に落ちないモヤモヤ感が漂ってはいましたが、とりあえずは登攀終了。
荷物をデポして奥穂ピストン。
ここは東京かはたまた観光地か!というぐらい、人で溢れていて、山の気分が吹っ飛んでしまい、なんだか疲れてしまった。
さてさて、帰り道。
計画書では奥明神沢でしたが、あわよくば前穂高沢を下りられないかと思っていたのだけれど。
下降時に間違えやすいという前穂高沢の同定はできたけど、まだまだ雪に不慣れな私はどうにも安全に素早く下りる自信がなく、奥明神沢まで行くことに。
途中でなんとかトラバースができるんじゃないか、とか夏道の重太郎新道が通れるのじゃないか、とか色々寄り道をしたが、結局は紀美子平から前穂高岳にあがっていき、奥明神沢に合流。
ここまできたらもうついでに前穂高岳のピークを踏んで(徒歩2分ぐらい?)、奥明神沢で下山。
なんて、あっさりしているようですが、この奥穂から奥明神沢までの私はもう最悪で、悪態はつくわ、雪を食べるわ、非常食に手を付けるわで、ちょっと反省。
しょうこ姉さん、ゴメンね(:_;)
奥穂南陵は登るより下降が肝だ、ということがよくわかりました。
森さん・酒井さんパーティーや別の山岳会の友人とも合流し、森さんの仕込んできた料理とお二人が担いできたお酒のおもてなしを受け、久々の山飲み。
まだまだ下界のみの回数には及びませんね…。
5/4
あとは上高地まで下りるだけ。
上高地に着く頃には雨。
私は去年のGWに奥明神沢に行こうと計画していたのに、天候のせいで岳沢宴会だけだったので、今年はしっかりと去年の分も登ることができ、残雪期(?)アルパインもでき、満足のいくGWでした。
もっと上手に時間を使って、素早く行動することも可能なのだろうけど、まずはこうやって余裕を持った中で、しっかりと色々学んでいきたいです。