愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

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2018.03.18

吉川Gです。

友人と富士山に行きました。

今回は吉田口の馬返しから。
暗さと霧で道がよくわからず、中の茶屋付近で変な道に入ってしまい、危うくスタックするところだった。戻って落ち着いて確認したらちゃんと舗装された道が馬返しまで続いていた。

今回は同行のY君の海外登山の高所順応を兼ねており、山頂付近で一泊の予定なので、ゆっくりめに朝6時まで仮眠。

夜は一台も停まっていなかったが、朝になると数台上がってきた。さらにパトカーも上がってきて、色々と質問と忠告を受けた。前日に御殿場側で下山してきていない人が発生しているらしい。

警官に見送られながら馬返しを出発。3合目辺りを過ぎると道が凍結しており歩きにくいが、なんとか佐藤小屋まではアイゼン無しで頑張る。(下山はアイゼン着用)
佐藤小屋から先もしばらくは斜度も緩やかで風も大したことはない。天気も良く、多分登れるなコレ。くらいに思っていた。
3000mを超えると少し息が上がってきて、傾斜も強くなりペースが落ちてきた。それでも数回の休憩を挟みながら、3400m付近の小屋までは問題なく到着。ここで小休止し、あとワンプッシュかなと思いながら歩き始めたところ、ついに名物の突風が吹き始めた。
歩く時間より、耐風姿勢を取っている時間の方が長いような状態に陥り、こりゃいかんと先程の小屋の陰に戻った。Y君は風に煽られ片脚が浮いたという。
午後になると上部で風が強まるって聞いとったけど、ホントやなあ。ヤマテンって当たるなあ。

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とりあえず今日は小屋陰に幕営し、翌朝風が弱まればアタックすることに。
しかし結局風は弱まることなく、翌朝下山。天気も雪の状態もいいのだが…
ちなみに他のパーティも結局登ってこなかった。

むしろ下山が心配なくらいだったが、標高を下げれば風も落ち着ちつき、問題なく降りることができた。

3/17
7:20馬返し-10:00佐藤小屋-14:10撤退&幕営
3/18
6:10下山開始-9:40下山完了

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2017.12.24

吉川Gです。

12/23~24で友人と鋸岳に行きました。

 

12/23  04:00戸台駐車場-07:00角兵衛沢出合-11:30角兵衛沢のコル直下(泊)

12/24  06:00幕営地-07:00第一高点-08:40大ギャップ-中ノ川乗越09-30-熊穴沢出合-12:00-戸台駐車場14:00

 

戸台に着くと全く雪がない。とりあえずワカンやビーコンなどは置いていくことにした。

本当は3時に出発するつもりが、痛恨の寝坊で1時間遅れの出発。

暗闇の戸台の河原を彷徨う事3時間。本来なら2時間程度で着くはずの角兵衛沢の出合が見つからず、さらに1時間のロス。

角兵衛沢の登りはとにかく急登のガレ場、雪もなく逆に歩きづらい。

 

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久しぶりの山はとにかくつらく、息も絶え絶えで11:30に角兵衛沢のコルに到着。

 

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↑以前1皮さんが見つけていたと思われる氷瀑。全然発達していない。

 

悩む時刻だが、この状態で突っ込んで、何かあると怖いので今日はここでやめとこう。

本当は甲斐駒まで行くつもりだったのだが、さすがに無理だな。

 

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↑今回はガソリンバーナーを使ってみた。温かいどころか暑いくらいだった。

 

 

朝は6時出発。

稜線には雪があったので、コルで今シーズン初のアイゼンを装着。

 

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↑第一高点までは何も問題なく到着。

 

小ギャップへの下りは最後が10m程度の壁。鎖がついているのでボルトの効きを確かめて鎖を掴んで下降。意外と急で思った以上に力を使った。

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対岸の登りも微妙な岩場。結局ここも鎖を掴んでしまった。その先は細いリッジをまたぐように進んで、尾根を左にトラバースすると鹿窓に到着。

 

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↑リッジをまたぐ

 

冬は鹿窓はくぐらないそうなので、左の斜面を少し登ると第三高点に到着。

 

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第三高点からは左側の尾根を少し下るとすぐにスリングが大量に巻いてある灌木を発見。

ここから50mロープ一発で遥か下の大ギャップに降りられる気はしないが、とりあえず降りてみる。懸垂は一回のはずなんだけどなあ。

 

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結局そこから懸垂3回で大ギャップから50mほど山梨側に降りたところに到着。

 

 

懸垂のポイントが正しかったのかどうかはよくわからないが、とりあえずコルまで上がってそこから長野側へ少し下って左の尾根に取りついた。

尾根はなかなかのラッセルでバテバテ。第二高点はまあまあ風が強くて寒かったので、さっさと中ノ川乗越へ下降。

なんだかんだで3時間で縦走できたが、昨日のバテバテの状況だったらどうだったかなあ。

 

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最後はガレ場をひたすら2時間下降し、ダメ押しの河原歩きを2時間。お疲れ様でした。

 

一泊二日で甲斐駒までの縦走はなかなか難しいですね。寝坊しない精神力、夜でも迷わない技術、急登でバテない体力。心技体を鍛えて出直します。

 

2017.01.23

早戸です。

1/21-22にWinterClibmersMeetingに参加してきました。

総勢25名(信州大学サポートメンバー4名含む)

当初予定は米子不動でしたが大雪の為、車両通行不可。

協議の結果、西上州へ転進。

初日は、移動の為神津牧場の小さな氷柱を少しだけ登り、

駐車場での交流会がメインとなりました。

各地から集まったクライマーととても有意義な時間を過ごせました。

(私は泥酔してキッチンテントに突っ込んだりしていたようですが記憶がございません)

翌朝、富山のW君、関東から参加の最年少K君と組み、昇天の氷柱へ。(寝坊しました、すいません)

荒船山に来たのは初めてでしたがアプローチ至近のとても快適なクライミングエリア、といった印象でした。

クライミング自体は1人ずつリードし、各ピッチ快適に楽しめました。

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2016.12.03

岩佐です。

南木曽岳にボッカに行ってきました。(写真なし)

 

タイム:1皮、井戸、岩佐

上の原登山口06:45~10:10山頂11:00~13:10上の原登山口

 

今日は雲一つなく素晴らしいお天気で、最高の登山日和。

5名で楽しく登りましょ♪ と思っていたら、ちょっとハプニングがあり

上手さんと原田さんは予定より2時間遅れて出発することになってしまいました。残念!

それでも下山途中でお二人に会うことができたので、よかったよかった。

 

10時過ぎには山頂到着。

山頂手前の場所からは、しっかりと雪が付いて真っ白な

中央アルプス、御嶽、乗鞍、穂高・槍、白山などが見え、景色は最高。

 

南木曽岳(標高1670m)は標高が低いこともあり、

1600m辺りから上で、日陰に少しだけ凍った場所があったり

雪がほんの少し残っている程度でした。

 

避難小屋や山頂付近では幾人かの登山者とすれ違いましたが、

上の原側から登るのは私たち5人のみ。

下りでは私たち以外には男性ハイカー1名だけで、静かなものでした。

この時期は大量の落ち葉が登山道を多い、滑りやすく歩きにくいですが、

それさえなければ、ハイキングにもボッカにもなかなか良いコースです。

 

皆さん、お疲れ様でした。

 

以上

2016.05.26

川上岳山頂。日陰が無くて暑い!

川上岳山頂。日陰が無くて暑い!

2015.09.24

森です。夏合宿3日目、9/21は源次郎尾根に行ってきました。

6:00真砂沢~10:15源次郎第Ⅰ峰~10:45第Ⅱ峰~12:20劔岳山頂~左俣~熊ノ岩~長次郎谷~16:20真砂沢

明るくなると同時に出発。アイゼンは付けずに源次郎尾根の取り付きまで雪渓を歩く。

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尾根登りは急だけど、木乗り越えて上がったり、残置スリングに乗って岩を乗り越えたりと、冒険っぽくて楽しい♪

先行パーティがロープを使って岩を上がっている。人数が多そうなのでしばらく待つ。うかPは「7級くらいだよ。」と言ってたけど、結構怖かった(^-^;「昨日登ったところの方がもっと難しい所だったよ。」と言われて、そうだったかなあ??と。

しばらくすると尾根に出て眺めが良くなった。源次郎尾根1峰平蔵谷上部フェースが見える。ダイレクトルートに取り付いている人がよく見えた。源次郎尾根を1時間程登った所だが、左の方向に踏み跡があり、1峰上部岩壁の方に行けるようだ。その下部にある中央ルンゼはそこからは見る事ができなかった。

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・・・・長い。。((+_+))そこから1峰まで長かった(*_*)

1峰から一旦下り、2峰へ。岩を登りながら上がって行く感じが楽しい♪

2峰からの懸垂下降で先行パーティが下りるのをのんびり30分程待った。天気が良くて気持ちがいい(^^♪八ツ峰や本峰がよく見えた。

早戸さんは岩の上で、すぴ~と寝息を立てて昼寝している。先行パーティの人数を見ながらうかPは早めの行動。懸垂ポイントに行くとすでに下降の準備をしてくれていた。

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早戸さんが5月に来た時は、ロープ1本、25mで降りれたような気がすると言っていた。1本で一段上のところまでは降りられて、そこからも歩いて降りられそうだったが、50mで一気にコルまで降りた。

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そこから浮石の多い道を歩きながら頂上へ。結構長くて大変だったが、みんなで登って来られて充実感があった。うかPが入れてくれたあったかい紅茶が美味しかった。

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下りは左俣から。前日も左俣から下り、早戸さんからガレ場歩きの特訓を受けた。あのガレ場を今日も下るのかと思うと、げんなりした(-_-;)

曽我さんに後ろに付いてもらい、「もっとこっちの方がいいよ。」など言われながら、左の岩壁沿いにゆっくり下りて行く。どうも悪い方、悪い方へ行ってしまう((+_+))

雪渓に出てアイゼンを付け、熊ノ岩まで一気に雪渓を下る。熊ノ岩から長次郎谷の雪渓へ移り、さっきより緩くなった傾斜の雪渓をゆっくり歩く。長次郎谷の雪渓は、熊ノ岩からしばらく下ったところで雪渓が切れており、そこから岩場をアイゼンで少し歩かなければならなかった。疲れてアイゼンのまま不慣れな岩場を歩くのは、私一人が遅かった。再度、雪渓に出ると少しほっとした。早戸さんは早々とアイゼンを外し、グリセードで下りて行く。うかPと早戸さんは早くて、あっという間に見えなくなってしまった。私は疲れていて、早く歩けなかった。曽我さんが後ろに付いてくれて、ゆっくり歩いた。

前日にせっかく教わったガレ場歩きも思うように出来ず、落ち込んでいて無言で歩いた。3日目で、連日行動時間が長く、疲れで吐き気もしてきた。ずっと無言で歩いていると「長いねえ~。」曽我さんがぽつりと言った。それから少し話しながら下った。

長次郎谷の雪渓の出合いに、見慣れたヒゲの人が立っていた。「曽我さ~ん!曽我さんによく似た人だな~と思って見てたんだわ。」「わしも滝根さんによく似た人だな~と思って見とった。」と。滝根さんがお客さんと一緒に剱来ていた。滝根さんも真砂沢に泊まるとの事で、一緒に真砂沢まで話ながら歩いた。私はすっかり元気になった(^^)

私たちがいない間に、日本山岳会東海支部の高橋さんが差し入れに梅酒を置いて行ってくださっていた。この日、真砂沢のお酒は売り切れてしまい、美味しい梅酒を頂けて嬉しかったです。ありがとうございました。滝根さんもビールやワイン、おつまみなど差し入れしてくださり、お客さんと一緒だったけれど私たちの宴会にも顔を出しくだり、楽しい時間を過ごせました。19時半頃、代表の西村さんも到着。一緒にお酒を飲み、楽しい宴会になりました。ガッツリ山に入った合宿で、西村代表、曽我さん、滝根さんと一緒に過ごす時間があった事が、とても貴重な、いい時間でした。

2015.09.16

森です。久し振りに平日に連休があったので、西穂高岳~奥穂高岳を縦走してきました。

【コースタイム】

9/13  14:30鍋平駐車場~15:00ロープウェイ西穂高口~15:40西穂山荘

9/14     5:00西穂山荘~7:00西穂高岳~8:14間ノ岳~9:00天狗岳~11:35ジャンダルム~13:25奥穂高岳

~13:50穂高岳山荘~14:00白出沢より下山~16:00荷継小屋跡~17:20白出沢出合~16:30新穂高ロープウェイ乗り場~20:00鍋平駐車場

 

13日、夜勤明けで帰宅してからすぐに家を出発。深山山荘駐車場に入ると、「満車」と立て看板。平日なのに~??と半信半疑でうろうろしていると係の人に「登山ですか?満車なので鍋平駐車場へ行ってください。」と。え~??平日でも満車になるんだ。。としぶしぶ鍋平の駐車場へ。ロープウェイに乗り込むと眠気が襲ってきた。

15時に西穂高口へ到着。小屋へ向かう。あと小屋まで5分くらいのところで、見覚えのある、ひげのおじさんがいた。滝根さんだ。

「よ~お。がんばっとるね~。」「お久しぶりです。」とがっちり握手。滝根さんはテレビの撮影のガイドのお仕事で来ていた。滝根さんも西穂山荘泊ということで、夜は滝根さんとお酒を飲み、とっても楽しい酒盛りになった♪ヽ(^o^)丿滝根さんにビールをごちそうになりました。ありがとうございました。

そして、西穂山荘で、前の山岳会で一緒だったSさんに会った。Sさんにもビールをごちそうになった。Sさんも明日、奥穂まで縦走するとの事。下山も白出沢で同じ。朝5時出発で一緒に行く事になった。

14日朝、3時半に起きてラーメンを食べ、ツェルトをたたんで4時半には出発の準備ができた。、ゆっくり体操して時間を潰す。5時前にSさんも来て小屋を出発。

2時間で西穂山頂に着いた。「いよいよ未体験ゾーンだね。」と。わくわくした。

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間ノ岳は、岩にペンキで書かれた文字がかなり薄くなっていて、ちゃんと探さないと見逃してしまうくらいだった。

天気も良く、快適にだった。全部ガバで幸せ(´・ω・`)眺めも良く、本当に楽しいと思った。

天狗岳を過ぎると登りが続き、しんどく感じてきた。コブの頭に着く頃には結構バテていた。

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11:35、念願のジャンダルムへ着いた。後から来たSさんとハイタッチ。写真をたくさん撮った。

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翌日天気が悪いため、今日中に下山出来たらしたいね、と話していた。Sさんも私も白出沢は歩いた事がなく、天気が悪くなって沢が増水するのも心配だった。「どうするかね~。」と縦走している間もずっと話していた。

奥穂~穂高岳山荘に着き、「どうする?」と聞かれ、「下りましょう!一緒に。」と言うと、「わしはもう脚がフラフラで、ちょっと無理だ。やめとくわ。」と。ここまで来たら一緒に下山したかった。「私、最悪、2人でビバークできるくらいの装備は持ってますよ。」と言うも、「いや、いいよ。あと10年若かったらなあ。若さだね。今日はありがとう。」と握手して穂高岳山荘でSさんとお別れした。

14時出発で白出沢を下山。雪渓はなかった。

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ガレガレで歩きにくい。疲れた脚に応える。もともと下山が苦手なのに、疲れているのでスピードも上がらない。早く下山したいのに。。

荷継小屋跡まで2時間かかった。とりあえず歩きにくい沢は超えたけど、暗くなる前に、右俣林道にどうしても出たかった。落石もありそうだし、明日雨だし、沢だし、ビバークできそうないい場所もなさそうだし。それより何より、こんなところで一人でビバークするなんて絶対に嫌だと思った。だからどうしても明るいうちに、右俣林道に出たかった。

鉱石沢から一瞬、あれ?登山道どこだ?てなった。よくよく見てみると、沢の向こうに登山道があった。明るいうちにここを通過できてよかったと思った。暗かった見つけられなかったかもしれない。山と高原の地図に、鉱石沢に水場のマークがあるが、水はぽたぽた滴が垂れている程度だった。雪渓が残る時期には汲めるんだろうか??昨日はとても水が取れるほどの量はなかった。

そこから重太郎橋までも雪渓なし。重太郎橋もただの木が渡してあるだけの橋だったけれど、水量も多くなく、問題なく渡れた。

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まだ明るいうちに右俣林道に出られた。ほっとした。昨日の夜、右俣林道を暗い中歩くのが怖いから、熊鈴を持ってきたんだと滝根さんに話した。熊が出るかもしれないじゃん、って言ったら「わっはっは~!熊の方が逃げてくだろ~。」って。でも本当に出るかもしれないじゃんかと、熊鈴をぶんぶん振り回しながら右俣林道を足早に歩いた。

18:30新穂高ロープウェイ乗り場に着き、うかぴに下山連絡をした。鍋平駐車場まで歩くのが嫌で、タクシーを呼ぼうと、平湯のタクシー会社に電話をしてみた。夕方になると、どこのタクシー会社ももう車を平湯から引き揚げてしまっていて、迎えには行けないんだと言われた。愕然とした。下山が遅れたのなら自力で歩けって事ね、仕方ない。。。

クタクタで、観光案内所のベンチで最後のドーナツを食べ、しばらく休憩。1時間かけて鍋平駐車場に着いた。鹿か何か分からないけど目が光ってるし、真っ暗な中あの長い道のりを歩くのは、やっぱりちょっと怖かった(>_<)

車に乗り込んでやれやれと思ったら、今度は中部縦貫道路が夜間工事をしていて、飛騨清美ICまで回ってから高速に乗った。なんだかんだと足止めを食ったおかげで、家に着いたのは23時半でした(;´Д`)

長かったけど、思い返してみればいい山行だったなあ~と。なんだか西穂~奥穂縦走が、一日前の事のように感じられました。

おしまい。

 

 

2015.03.08

位田です。

曽我さんと森さんと、ルンルンで御在所岳前尾根に行ってきましたので、報告します。

 

7:00ゲート前-9:00登攀開始-13:30 P5終了撤収-16:00ゲート前

 

 

天気予報は晴れ、風がある程度強いであろうことは想定の範囲内だったけど、駐車場についてみると、雪がちらついている。

雲は薄く雪の粒も細かくて、持ち直すでしょ~、なんて楽しく出発。

雪はかなり融けていて、藤内小屋の少し手前あたりからようやく踏み固められた雪が現れる。

これなら岩のコンディションもドライで、青空を楽しく眺めながらのクライミングに期待が膨らむ。

 

P7下部

取り付きに着いて、曽我さんリードで早速登攀開始。

ここにきても時折青空が覗くけれども、雪はチラチラ。

森さんと私は「どっちが先に行く?」「じゃあ1ピッチずつ交代にしましょうか~」なんて、オールフォローなお気楽ぶり(笑)

DSCN0636-1 青空にこの岩のコンディション。こんな瞬間を切り取れたのはこれが唯一。

 

曽我さんはバイル1本、森さんもバイル1本で登り始めたけど、すぐにバイルが邪魔になったようで、ぞんざいに扱われている様子。

バイルを2本とも持ってきた私は後悔…。

なるほど~、別に両手にバイルを握りしめて必死でひっかけようとしなくたって、そうやって普通に手を使って登ればいいのね。

先日のショルダーリッジの事前に、ここで練習をしてから行きたかった…。

とはいっても、アイゼンで岩を登ることだけでも私には難しく、どこの爪で乗っているのかもあんまりよくわからず、加えてインナーグローブ1枚ですぐにかじかんで曲がらなくなった指のまま、必死で付いていきました。

 

少し先で森さんに追いつくと、森さんがスリングをアブミにしたり、タイブロックを使ったりしていましたが、何としても登る気持ちと引き出しがたくさんあって、それをすばやくできることがすごいなぁって思いました。

 

講習会で習っていても、実践ですぐに出てこない私は、引き出しが錆ついていますね…。

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P7上部(?)

1歩目の足が全く乗れず、アイゼン跡に乗っけても、おそらく相当の数の人がここでズルッとしているであろう跡に沿って足が抜ける…。

かといって、他にどこに乗れるものなのか、全くわからない…。

曽我さんも森さんもサクサクっと行ってしまったけど、どこに乗れるかという見極めと乗せ方も盗めないまま、なんとか誤魔化して終わり。

 

 

P6

晴れるはずだったのが、雪はどんどん激しくなり、岩に積もり始めてしまいました。

もうこうなると、乗れないくせに「どこに乗れるかわからな~い」とか叫び、とりあえず雪を払ってはアイゼン跡を探し、ヌンチャクを掴み、払っては掴み、の繰り返し。

青空はどこ行ったんや~、という気持ちでいっぱい。

 

 

906350_667194420058356_2110238434657679377_o-1 もうすでにこんなに積もってます…。こういうものなの…?

 

寒い中曽我さんをお待たせしてはいけない、と…。

いやいや、晴れてたら待たせてもいい、とかそういうんじゃないですが。

登るのも時間がかかるけど、回収にもいちいち時間がかかっていてはいかんです…。

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P5

完全な降雪となり、青空を望むのが絶望的な天気。

曽我さんの「今日はルンルンで登れると思ったのにな~」という一言がツボでした。

それでも全然余裕な曽我さん。

「ちょっとここで待っとって」と言い残し、どんどん登って行ってしまう…。

「え?どこまで行くの?」「待っててって言ったよね?」なんて眺めてたら、「登っていいよぉ」。

フリーソロでサササッと登って行ってしまいました(*_*)

さすがです!

森さんと私は、ガチャガチャガリガリズリズリといろんな金属音を立てながら、どうにかこうにか、でした。

私もようやく手とバイルの使いわけに慣れつつあり、こういうものだったのか~、ということを掴みかけることができました。

DSCN0649-1 立ってる岩でもこんなに雪が積もるものなんですねぇ。

 

さて、この時点で13:30。

夕方には下山しておかないと、という曽我さんの判断で本日はここまで。

遅めのご飯を食べていると、曽我さんから「二人で分けて食べや」と、あの憧れのコロッケ!!

八ヶ岳の駐車場で曽我さんが食べているのを見かけて、いいな~、とこっそり見ていたのですが、夢が叶いました!

疲れた体に揚げ物は沁みますね~。ありがとうございます。

 

ささっと片づけをして、懸垂で2ピッチで、P7上部の巻き道に到着。

いつも思うのですが、下りは早いものです…。

あんなに苦労したのに。

今回は雪もしっかりついて、曽我さんいわく「今日は難しい方だよ~」とのこと。

森さんも「ドライだと思ってたのに、雪が積もってこの前よりも見えないし、難しかった~」と。

私は、ドライを知らないので、今日よりもましな状態があるなら、それでリベンジしてみたいな~と思いました。

こんな悪い日に、曽我さんと森さんに色々教えていただけて、逆に貴重な機会になりました。

どうもありがとうございました。

そろそろ季節が変わりかけていますが、今さらながら御在所前尾根におつきあいいただける方、募集中です。

2015.03.03

お疲れ様です。吉川です。

 

雪上講習会の二班の報告を簡単に行います。

二班は文三郎道のすぐ西の沢で行いました。快晴無風のベストコンディションでした。

メンバー:曽我、成瀬(洋)、鵜飼、宮﨑、上手、斉藤、吉川

 

講師の曽我さんを中心にまずは、あらゆる雪上での支点を試しました。

支点を作り、その支点にロープをつないだ滑落者が斜面を数メートル滑落する実験です。

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まずは横向きに軽く埋めたピッケル。これは簡単に抜けました。

次に宮﨑さんが横向きにしっかり埋めたスノーバー。これは強いです。何度も試しましたが意外に抜けません。

次はザックを埋めてみました。これも強い。

写真 2015-02-21 10 55 22

最後にスノーボラードを試してみましたが、簡単に壊れました。

写真 2015-02-21 11 05 10

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雪上の支点は雪質や傾斜、道具などによって判断が異なってくるため、経験が重要になってくると感じました。

 

次に雪上のビレイの実戦練習。

トップが中間支点をとる前の滑落と、とった後の滑落をビレイヤーが止める練習を各々二回ほど行いました。

制動確保を上手く行うと支点にもビレイヤーにも滑落者にもほとんど衝撃を与えることなく止めることが出来ます。

実際の現場で落ち着いて制動確保ができるかどうか、が難しいところです。

 

最後は三班に分かれ、雪洞を掘りました。

過去に雪洞を掘ったことがあるメンバーもいましたが、最も参考になったのがノコギリの活用でした。

ノコギリを使うことで効率的に雪を掘ることが出来る上に、雪のブロックも容易に切り出すことが出来ます。

雪洞山行などもやってみたいという話も出ました。

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写真 2015-02-21 14 21 44

文章ばかりになってしまいましたが、以上です。写真等持っている方がいらっしゃいましたら、貼っていただけると助かります。

 

※写真追加(宮崎)

2015.01.13

冬合宿で仙丈ヶ岳(3033m)へ行ってきました。  今回記録担当でしたので私はピーク迄行けませんでしたが、新人目線で記事UPさせて頂きます !

・・・と張り切って早戸さんに申し出たのですが・・・ cameraの不具合でデータが随所で飛んでましたので(汗) 不十分な点はご了承ください。

 

[参加メンバー]:早戸・曽我・勝野・武藤・原田・森・鵜飼・岑山   計8名 (計画書順)

[行程] 1日目:早朝名古屋発 ⇒ 7:18 戸台駐車場発 → 12:55 北沢峠 → 13:05 テン場 【休憩10分程×3含】 <幕営>

2日目:1時起床 → 2:50 テン場発 → 4:38 四合目 → 5:10  五合目大滝頭 → 5:50 六合目  → 下山開始 → テン場

→ 早戸・森・鵜飼 頂上へ

11時 戸台へ向け下山開始 → 15:20 戸台駐車場  【休憩程10分×2含】 ⇒ 名古屋

 

1日目 : 早朝土岐SAで皆と合流し、2台で現地へ向かう。 戸台周辺は雪が少ないとのことですが、駐車場近くの路面が凍結していたので慎重に走る。 駐車場には結構車が沢山停まっていて、次々に登山者が出発している。  今日は3連休の初日。 人気のエリアなのですね !

 

駐車場から暫く長い河原歩きが続きます。 平日も登山者が多いのか、登山道はしっかり圧雪され凍結している箇所もあるので滑り易い。

 

今回私は共同装備のロープ(8mm ×50m)を持参していたので、他の共同装備はさとうのご飯200g×5個のみと配慮して頂き、ザックの重さは約18kg程。 皆さんにとっては「軽っ !」 と言う重さでしょうが、ずっしりと肩&腰に響き、元々無いバランス感覚がさらに不安定となる。

 

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行きは渡渉の少ない左岸を歩いたのですが、それでも免れない渡渉。 滑り易い石の上に乗り案の定ポチャンと川にハマる。(帰りは少し要領を得て潔く最初からポチャンした)

 

今回行程中の殆んどを曽我さん(ペースメーカー)の直ぐ後ろを歩かせて頂き、息の上がらないペースで歩く事ができました。 (ご配慮くださりありがとうございました)

 

長い河原歩きが終了し八丁坂に差し掛かった頃(赤河原分岐前後)急登に加え登山道が氷結していた為、ピッケルのみ持ちアイゼン無しで進む。←これが超怖かったです・・ 氷床歩き? これも訓練なのですね(泣)

 

そして程なくして北沢峠に到着。 ここからテン場迄約15分

ピッケル・ストック・スコップ・ワカン etc.使用しテント設営(私にとって初の雪上テント泊です)

今回は6-7人用テントに8名がひしめき合って寝る事になりました。

 

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夜ご飯には少し早かったので、皆でお酒飲みながらゆっくり夜ご飯(味噌煮込みうどん)を作りました。 今回私はお酒の持参無しです。 ヒロサコ尾根であろうが仙丈ヶ岳であろうが、その他の荷物で精一杯になると予測できたので(汗) ※早戸さんに怒られるからではありません・・

皆さんに少しお酒を分けて頂きながら、美味しい味噌煮込みうどんを沢山食べました ! (食担の方 ありがとうございました)

翌日は昼頃から天候が崩れるとの予報なので、深夜に起き出発 → 同日戸台迄下山した方が良さそうとの予測により、19時頃には就寝しました。

・・・が・・・ 思ったよりテント内は暖かく(着てたフリースを脱ぎ捨てた) 緊張と暑さで眠れぬ夜を過ごす。。。

 

 

2日目 : 1時起床し昨夜の味噌煮込みうどんにα米(五目御飯)を混ぜ雑炊に。 最低限の荷物を持ち、2:50 ヘッドランプの灯りを頼りにテン場発。  夜明け迄約4時間 真っ暗な道を歩く。 雲は掛かっているけど月灯りが明るく、風も殆んど無く暖かささえ感じました。

 

仙丈ヶ岳へ続く登山道は、トレースありましたが雪が乗っていて、でも昨日吹いた風で結構締まってる(らしい)  先頭を交代(私以外)で九十九折れの道を徐々に高度を上げながら進む。   途中サラサラな雪の急斜面があり、2番手を歩いていたのにどうしても乗り越えられずモタモタしてたら、すかさず森さんが「先に行きます !」とトレースを作ってくださり、その後に続く。

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その頃、昨日攣った脚の不調で武藤さんが勝野さんとテン場に引き返した。 その際「頑張れよっ !」と勝野さんに気合いを入れて頂いたのですが・・     六合目を過ぎ、森林限界に出た時(皆がアイゼンを装着している時)に、早戸さんに「私も降ります」と伝えました。  「ゆっくりで良いですよ」と言って頂いたのだけど、この歩み(亀さん)でこの先の行程や本日中の下山に残る体力・腰の状態 etc. グルグル普段動かない頭をフル回転させ考えた結果です。   ※この後の3名の登頂記録は後追いで追加補足あります

 

月灯りに照らされ先行する3人を羨望の眼差しで見送りながら・・・ 曽我さん&原田さんに付き添われテン場に戻りました。

テン場に戻り勝野さんに「行けなかった」と報告すると「限界迄行かなぁ~(笑) !!」 と言われました(確かに・・)

 

——-ここからウカP記述——–

「ハラダパイセン!行かないんすか?!」

なんて熱い呼びかけも届かず下降する3人を尻目に歩きだす。

月灯り、カリカリに凍った雪面、かっこ良すぎる、、、なんて勿体無いんだー

寒さで空気中の水分が凍ってるのか?フラッシュを焚くと幻想的

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ガスってなけりゃ最高の夜明けであっただろう

朝を迎える山をハイテンションで歩く。

小仙丈くらいまでは、いちおー森さんのペースを配慮して自分は最後尾で、森さんに無言の圧力をかける。

この3人になった時点で敗退は無いのだよっと、、、

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山頂手前、3つ目の小ピークあたりに着いた時

一瞬体が浮きそうな風が吹く、とりあえずピッケルを刺す。

山頂は恐ろしく遠くに見え、風が吹くと恐ろしく寒い

そして、森さんが見えない。待ってると気持ちが削がれる

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追い付いてきた森さんに意思確認を取り、継続。早戸さんが森さんに付いて自分が先頭を行く。

ときおりガスに飲まれホワイトアウトを楽しみつつ

遠くに見えた山頂は思ったより近かった。

最後の登り、ウィニングランは森さんへ託す。無駄にハイテンションな男子2人。

8時ちょうどにサミット。なんやかんやで予定通りである。

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ちゃっちゃっと記念撮影を済ませて撤収。

バテた森さんと膝が逝った早戸さん、ちゃっちゃか撤収する為にも

テントの撤収を急がねばと単独で駆け下りる。

シリセードーでトレースを潰しまくり10時にはテント帰還した。

実の所、こんな雪稜を歩くのも、体が持っていかれるほどの風も、大半のことが初めての経験でしたが

あぁ~これが雪山なんだなぁっと初めて実感できた、山行でした。

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———ここまでうかP記述———–

 

ピークから戻る3名分の味噌汁・番茶を用意しながらテント撤収の準備をしていると、駆け足で鵜飼さんが先に下山 → 続いて早戸さん・森さんも無事合流し、11時頃戸台へと下山しました。

 

帰りの登山道の状況は行きと一緒ですが、途中の氷結部分はアイゼン履く人・履かない人(多数)   私は昨日登山靴のソールが剥がれた為、本日中ずっとアイゼン装着のままで安心でしたが、河原手前でアイゼンを外しテーピングで補強して頂きました(何とか戸台迄持ちました)

 

下山途中から雪・風も徐々に強まり天候が荒れてきたので、予測通り天気予報は当たるんだなぁ と思いました。

15時過ぎに戸台駐車場に到着。 本日中に下山出来て良かったです。

 

仙流荘のお風呂に入り、途中ラーメン屋さんで夜ご飯を食べてから名古屋に帰りました。

 

最後に・・ 今回の合宿では終始私の歩調に合わせて頂き、色々とご配慮下さりありがとうございました。

団体行動の難しさや加減・歩きのバランス(技術)・テント生活・メンタルの重要性 etc. 沢山の学びがありました。

体調(腰)と相談しながら暫く自主トレに励み、試行錯誤してみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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