愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

愛知県名古屋市の山岳会 千種アルパインクラブ

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2014.04.30

岩佐です。
空木岳から越百山まで縦走してきました。
 
【メンバー】曽我、岩佐
 
【行動記録】
4/26:伊那川ダム駐車場6:30~15:08木曽殿越(幕営)
4/27:木曽殿越5:45~7:50空木岳~12:45仙涯嶺~15:00越百山~15:45越百避難小屋16:00~19:30越百山登山口~20:08伊那川ダム駐車場
 
【報 告】
26日は伊那川ダムから木曽殿越まで。ダム駐車場から1時間半ほどの林道歩きの後、雪の残る夏道登山道に入る。尾根をトラバースするようについている登山道を進み、一旦東川まで下る。対岸に渡ってからは時々腐った雪に足を取られながら、ひたすら単調な登り。ずっと樹林帯の中なので、景色も見えない。
 
2,400m位まで上がった所から東川岳の尾根の南側をトラバースして行くが、赤テープが見当たらず非常にわかりにくい。夏道はこれよりだいぶ下を通っていると思われる。大体のところで見当をつけ、高度計と地図を見ながら雪崩れそうな斜面と小尾根をいくつか越えると、幕営地の木曽殿越に着いた。時間的に余裕があれば、明日のことも考えもう少し先に行こうかという話もあったが、既に15時なので本日の行動終了。夜はパラッと雪が降り春山にしては少し寒かったが、夜中に一度目が覚めただけで日頃の睡眠不足をしっかり解消できた。
 
27日は、目覚ましが鳴らず1時間寝坊して3時半起床。外は少しガスが出ているが、そんなにお天気は悪くなさそう。今日は空木から越百山までの縦走。長い一日となりそうだ。
 
テンバ出発
テンバ出発。空木岳を目指す。
 
空木岳までの登りでは悪い雪壁と草付きに肝を冷やし、赤椰岳までも嫌らしい所がいくつかあったが、そこから南駒ヶ岳までは緩やかな稜線散歩。
悪い雪壁のトラバース
悪い雪壁のトラバース。
 
トンネルくぐり
トンネルくぐり。
 
空木山頂
空木山頂
 
赤椰岳から南駒ケ岳へ
赤椰岳から南駒ケ岳へ。
 
南駒ヶ岳を越えると、目の前に今回のルートの核心、威圧感のある仙涯嶺が現れる。曽我さんとルート取りを相談し、中央の岩場基部から右に巻いて上に抜けることにする。雪壁は急で、雪質が硬くアックスとアイゼンが刺さりにくい所もあれば、草付き混じりで足場が崩れるグサグサ雪の所もあり、落ちたらサヨウナラなので気が抜けない。上部は東側から越えた。
仙涯嶺全容
仙涯嶺全容
 
中間部の岩のクラック
中間部の岩は、クラックがいっぱい。登った人はいるのかな。
 
草付をトラバース
グサグサの腐った雪が付いた草付をトラバース。
写真ではわかりませんが、下は切れ落ちているため。落ちたらサヨウナラです。
 
仙涯嶺を振り返る
仙涯嶺を振り返る。
 
仙涯嶺を越えたら、あとは越百山まで難しい所はなく稜線をテクテク歩くだけ。ガスの中15時に無事越百山に到着し、ガッチリ握手。下山は、避難小屋から下るべき尾根を探すのに少々手こずり、途中で登り返すなどして漸く正しい尾根に乗った。避難小屋から暫くは赤テープが見当たらず、尾根も広いために迷いやすい。しかし、下に行くほど赤テープが豊富にあり、わかりやすい。登山口まで300mほどのつづら折れの下りが始まるまでは、腐った雪にズボズボはまって一苦労。その後は木の根っこがやたらと多い登山道で歩きにくかった。林道に出たら40分ほど歩いて無事駐車場に到着した。
 
越百山頂上
越百山頂上
 
今回の山行は、岩稜帯あり、悪い雪壁・草付きありで、ロープこそ出しませんでしたが、アルパインの要素が多いルートだと思いました。ルートファインディングもなかなか面白く、登り応えがありました。2日間で誰にも会うことはありませんでしたが、こんなに良いルートが登られないのは残念な気がします。もっと登られて良いルートと思います。

2014.04.27

千種には入会して初山行、そして初ブログです。森です(^-^)
 
4/26、前尾根へ行ってきました(^O^)メンバーは早戸さん、イボGくん、早川さん、私。
4/25金曜日の夜からで御在所の駐車場で前泊。日本山岳会の人たちも来ていて一緒に宴会♪そして野宿。。。菰野の夜景と星がすごくキレーでした(^-^)
 
翌朝、6時前から続々と駐車場に車が。。7時にはもう駐車場はいっぱい(@_@)そして私、完ペキに二日酔い。。(@_@;)
 
7時くらいに駐車場を出て、取り付きに着くと前に3パーティーいたので待ち。アプローチでもまだお酒が抜けず、ぼんやり順番が来るのを待ってました・・(-.-)
早戸さん、イボGくんペア、森、早川さんペアに分かれていざP7へ。今回イボGくんと私はオールリード。き、緊張しました(>_<) 9時にP7を登りはじめ、P7を抜けた頃からようやくお酒も抜けてきて(^-^)早川さん前尾根は初めてとのことですが、ナイスクライミングです(^O^)アカヤシオがたっくさん咲いていて、白いのがシロヤシオ??とにかくお花がいっぱいで、まさに女同士で行くにはサイコーの、女子マルチ日和でした♪ 御在所
P6はスラブから。イボGくんはバリエーションで側面のクラック→チムニーへ。(イボGくんごめん。写真がデカすぎて載せられずm(__)m)
 
「先に行ってます。」と早戸さん、イボGくん。P5~P3まで15分で行ったそうです。さすが。。(@_@;)
私たちはというと、P7~P3終了まで3時間。。二人を上で3時間も待たせてしまいました(^_^;)
 
P3で、クラックラインを上がるか、その横をチムニーで上がるか、、クラックラインをリードするのが怖かったんで、チムニーでよいしょ・よいしょ。ランナー取れないから、めっちゃコワイぃ~(>_<)でももう、上がるしかないしぃぃ・・(T_T) 同じラインを早川さんも。「チムニー初めてです。」と。最初はコツがわからず苦戦していたみたいですが、いやはや・コツをつかむのが早い!よいしょ・よいしょと上がって無事到着。二人で「こ・怖かったよねえ~!!ここが一番怖かったかも」と^_^;で、後で早戸さんに聞いてみたら「チムニー?左にガバガバんとこありますよ。」って。うそお~・・知らんかった・・(ToT)でも、私も早川さんも、いい経験になったかなあ?(^_^.) P3
ヤグラに着いた頃にはもうお昼で、ちょっと休憩してからヤグラへ。ヤグラも無事登れて、早川さんと終了点でぐ~タッチ!(^-^)とっても気持ちのいい、充実した一日でした。同時に今後の目標や課題も見えてきて、徐々にステップアッツプして行きたいな!と思いました!(^^)!
 
 
 
吉川追記
森さん、ブログ更新ありがとうございます。僕の撮った写真をアップします。
ヤグラの森さん
ヤグラの森さん
 
ヤグラの早川さん
ヤグラの早川さん

2014.04.27

ミヤザキです。
前の週に日置、F田パーティーが楽しそうに登っていたのでうらやましくなって、急遽、宝剣岳中央稜に行ってきました。
メンバーはラッセルとしょーこ姉さん。
GW中とあって菅の台バスセンターは始発1時間前から行列ができはじめたものの、すんなり乗車。
ロープウェーで眼下に日暮の滝を確認し、冬に行こうとか話ながら2600mまで。
降りたら目の前に宝剣岳がドーン!
目の前に宝剣岳
近っ!
 
8時千畳敷-9時取り付き-13時山頂-14時半千畳敷
 
取り付き
 
ど真ん中の雪の切れ目の小壁から取り付いたが、本当は右側の草付きかららしい。
 
1p:ラッセル
出だしの悪いところを豪快なムーブで乗り越え、ビレイヤーのしょーこ姉さんを冷や冷やさせる。
豪快なムーブ
豪快なムーブ
 
姉さん
冷や冷やしながらも器用におにぎりをたべる姉さん
 
その後は泥を落としながら草付きを登り、雪解け水流れる凹角を登り、灌木を終了点に。
ロープの流れが悪いのか、繰り上げがうまくいかない模様。要練習やね。
 
 
2p:ねえさん
左側のスカイライン近くに出て、お助けスリングがたくさんかかったA1ゾーンをフリーで突破しようとひとしきりトライするも、アブミ使用に踏み切る。
さすがの経験値で危なげない人工登攀…しているのだろう。よく見えないけど。
その後もなかなかスタティックなクライミングを要求するおもしろいピッチでした。
 
 
3p:ミヤザキ
オケラクラックをやりたかったのでこのピッチを志願。
しかし出だしの小壁がくせ者だった。スタンスがないので、アックスでフッキングできるところを探していたら、足場にしていた雪が崩壊。
「こっちの外側から行ったらⅢ級くらいだよ」というねえさんの甘い誘いに乗って、右外側にルート変更。
右外側にルート変更
「右から抜けたら?」「そっすね!」
 
どっこい、超バランシーな体重移動で身体を宙に露出させていく難ムーブのトラバース。
「Ⅲ級どころか露出感あってめちゃ怖いやんけ!」と後悔しつつ、ねえさんに繋がっているロープをこっちのルートにクリップしておいた。
オケラクラックはアイゼン付いてる足は入らないけど、ハンドがバチ効いて気持ちに余裕があるので立ち込める。
ノースのアセントグローブはジャミングが非常にやりやすい。
カム#2、3を計3つくらい使った。
 
スカイラインを気持ちよく上る3p目
スカイラインを気持ちよく上る3p目
 
あとは雪稜のところまで簡単なフェースをほぼ50mいっぱいのばし、雪を掘ってハイマツの幹を探して終了点とする。
 
最後は30mくらいの雪稜
最後は30mくらいの雪稜
 
ナイフリッジを超えて山頂到着
ナイフリッジを超えて山頂到着。
 
山頂
山頂ダイレクトルートなので、かなり気持ちいい終わり方になる。
ダブルアックスで乗越浄土側の雪壁をクライムダウンし、安定したところで大休憩した。
 
中央稜を真横から
中央稜を真横から
 
 
下山後は、こまくさの湯で温泉に入って、明治亭でソースカツ丼を食べて、春日井の女子日山荘を冷やかして帰名。
朝4時発で、まっすぐ帰れば18時には帰宅できるという、3000m級のアルパインなのになんともお手軽なルート。
翌日に疲れも残らず、忙しいクライマーにはもってこいでした。
明治亭でソースカツ丼

2014.04.20

11日快晴の御嶽に登りました。
わたしたち登山者の他にはスキースノーボーダーが登っていました。
彼らは気持ちよさそうに滑り降りていました。
シューイシューイって感じ。
滑りをやれないわたしは、羨ましかったです。
 
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
山頂付近は場所により風が強かったです。
大きな山はきもちいい。
武奈ヶ岳以来の山でした。
日焼け対策しないとひどい目に合う。→あっちゃいました(反省)
 
たろう

2014.04.20

19日宝剣岳中央稜へ行きました。
1月以来のWアックス使用。
ゲキウレニコニコマル♪とかここのなかでひとりで思っていました。
ロープウェーイで楽ちん
ロープウェーイで楽ちん♪
 
ゲキウレ
快晴。目の前の岩のかたまりをまっすぐ登る。
クリックしてね。
 
岩のかたまりをまっすぐ登る
久しぶりで、出だしが微妙だったので、正直ヒヨってたので離陸に時間がかかったけど、ビレーを信じて立ちこみました!
 
記念撮影
自撮りの記念撮影しながらビレーしてくれて、本当にありがとう。
おかげさまで、絶対に堕ちれない緊張感をたのしめたわぁ
 
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
1p 先行者がいたために、すこし右寄りから登りだし、結局右に寄ったまま登ったので、面白さが増した。
草付きは、泥を含み、御在所岳の泥が目に入るという悪夢がよぎったが、サングラスしてるから、問題なし。
このひとは、度の入ったサングラスをしているため終始この表情でした。
 
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
2p ここでも先行者がいたので、また右寄りのラインへ突入。
結果おもしろかったです。凹角に腕を突っ込みながら、フッキングして登りました。
上部核心部はクランポンでヒールフックが炸裂。
 
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
3p オケラクラック。その取り付きにある小壁がおもしろかった。
クラックはハンドジャムで快適でした。
上部はやっぱり雪が締まっていて、快適です。
 
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
宝剣岳山頂にダイレクト。いいルートです。
 
どーん
クリックしてね。どーん!
 
1pたろう
2pクチャクチャ
3pパコちゃん
 
ロープウェイで登り、降りる。
快適すぎて、カルチャーショックでした。
 
たろう

2014.04.15

1皮です
4日前に敗退したコブ尾根に岩佐さんと行ってきました
天気、気温以外のコンディションはまるで冬!
トキントキンのナイフリッジや巨大な雪庇が次々出てきて
ドキドキワクワクのクライミングを楽しめましたが
ピーク約50m手前で時間切れ敗退となりました
 
坂巻温泉1:10~2:50上高地3:00~5:20岳沢小屋5:30~7:20マイナーピーク9:00~10:00コブ岩取り付き~14:30次のコル14:50~15:40敗退決定~18:40岳沢小屋19:00~20:50上高地21:00~22:50坂巻温泉
 
コブ沢の雪は4日前より柔らかく、登りやすくなっていた
前回の反省から、左側の小尾根側からマイナーピークの上に登る。なんだ簡単じゃん(^_^;)
ピーク上は、グサグサ雪の50度ぐらいの急斜面
70~80センチのバケツを掘って、雪を詰めた土のうを埋め、懸垂する
雪は氷状で固まりが悪く、土のうを埋めた場所にしばらく座って体温で固めた
トップの懸垂は、土のうの効きを確かめるため
セカンドがスタンディングアックスビレーで確保した上
スコップで雪庇を壊して下りる方向を確かめた
下りた場所は尖ったナイフリッジ。雪は安定していた
60度ぐらいの急斜面を登ってコブ岩取り付き。右側はずっと雪庇が続きます
ダイヤモンド前穂
ダイヤモンド前穂
 
スコップで雪庇を崩して懸垂する
スコップで雪庇を崩して懸垂する
 
マイナーピークを振り返る
マイナーピークを振り返る
 
グサグサの急斜面を登る
グサグサの急斜面を登る
 
コブ岩は全5ピッチ。どこでも登れそうだが、ライン取りで難しさが変わってくる
クラックが豊富で、カムが有効です
エイリアンを5つ持っていったが、ちょうど良かった
 
3ピッチ目出だし
3ピッチ目出だし
 
問題はコブ岩上のナイフリッジ
薄っぺらなやつが35mぐらい続き、最後は下ってる(笑い)
で、こんな時に失敗はやってくる
リッジ上に出る4ピッチ目で、ビレーに絶好のピナクルを行き過ぎてしまった
リッジ上は、スタンスを切るのが精一杯で、SABは無理
まあ落ちなきゃ大丈夫でしょ、ということで
緩い雪にアックスのピックを突き刺して支点(?)を作り
ボディビレーで済ました(セカンドの岩佐さん、ごめんなさい)
もう一つの問題は懸垂支点として使われているピナクル
もし雪の下だったら掘り出してでも探すしかないかと
あきらめ半分でリッジを下ると、ちゃんと頭が出てました
ナイフリッジの下り
ナイフリッジの下り。寿命が縮まりそう
 
敗退する谷から見たコブ岩のナイフリッジ
敗退する谷から見たコブ岩のナイフリッジ
 
20mの懸垂で下りた先もナイフの上
そこからも雪庇は続くため
リッジは避けて60~70度ありそうな急な斜面にルートを取った
雪がグサグサで足場が時々壊れるので肝を冷やした
ピークの50mぐらいの距離まで近づいたら
ピーク上の雪庇が高さ3~4mはありそうなことが判明
すでに午後4時目前、穴を空けて登ってる時間はなかった
残念だが、再び敗退を決めた
 
手前のコルまで戻り、コブ尾根南側の谷を下ることにした
だが3分の2ぐらい下り、のど元のように狭い小滝を過ぎたところで
そこから下は崖が200mぐらい続いているのが分かった。こりゃ大変
もうすぐ夕暮れ。登り返すような時間はない
焦った末、すぐ南側の小尾根を越えて偵察してみると
岳沢まで歩いて下りられそうなことが分かった
小滝を登り返し、小尾根を越えて谷までトラバース気味に下降
デブリだらけの谷を岳沢小屋まで下りた
(この谷はエスケープルートに使えます。雪が安定していれば、ですが)
正面はコブ岩
敗退を決め、谷を下る。途中から写真左の尾根を越えた。正面はコブ岩
 
上高地までは道に迷いながら、坂巻温泉までは居眠り歩行をしながら下りました
終わり

2014.04.14

お疲れ様です、早戸です。
 
日本山岳会東海支部青年部の友人2名と
鹿島槍北壁に行ってきました。
 
天気は快晴。しかし今回は快晴なのが不安な山行。
第一、第二クロワール
第一、第二クロワールは特に問題なく通過。
 
第一、第二クロワール2
 
グサグサ雪に苦戦
天狗の鼻までは終始グサグサ雪に苦戦させられた。
テント設営後、偵察に向かう。
 
北壁基部をトラバース
最低コルから北壁基部をトラバースするルートで行くことにした。
この時点では斜面の雪も明日の明け方には締まってくるのだろうと思っていた。
雪崩の心配はあまりないように感じ
「これは行けるかもしれない」と思っていました。
 
翌朝、暗がりをヘッドランプを付け出発。
最低コルまでは予想通り雪が締まって歩きやすい。
ヘッドランプを付け出発
そして前日に少しトレースを付けておいたトラバース。
トレースがあるのにも関わらず、埋まる。どんどん埋まる。
砂の斜面を歩いているようだった。
懸垂を交えながら下降気味にトラバースしていく。
 
蝶形ルンゼの手前あたりで5:45。
この先まだまだ続くこの雪をラッセルして正面ルンゼに取り付くには1時間以上かかるだろう。
パートナーと相談し、敗退を決定しました。
 
雪質の判断は難しい。まだまだこれから経験を積んでいかなければいけないと思いました。
 
時間的にも一泊の行程は行動時間がかなり長くなるので、体力的にももっと余裕が欲しいところです。
 
また、挑戦したいです。
 
朝日に照らされた北壁
朝日に照らされた北壁

2014.04.11

穂高周辺を午後3時ごろに寒冷前線が通過すると予想して
それまでに2750m付近のマイナーピークを越えて、コブ岩基部に雪洞を掘って泊まる計画を立てた
でも、ぐさぐさ雪をまとったマイナーピークを越えるのに難儀しているうちに
予想より早く来た嵐につかまり敗退しました
 
坂巻温泉4:50~6:15上高地~8:00岳沢小屋8:30~マイナーピーク10:20敗退決定11:30~13:00岳沢小屋~15:00上高地~坂巻温泉16:00
 
坂巻温泉をチャリで出発。もう空が明るくなってる!
上高地までは一応除雪されているものの、雪が薄いアイスバーン状に残った場所が10ヵ所以上
特に下り坂、チャリは注意です
 
岳沢小屋までは、夏道をすぐに見失ってしまい
樹林帯や谷沿いのデブリを適当に越えて左岸台地状の斜面に乗った
雪は、朝の冷え込みでしまってて歩きやすい
岳沢小屋は屋根などが一部、雪上に出ているだけだった
コブ岩はすぐそこ
コブ岩はすぐそこ
 
 
まもなく陽があたり始め、雪の状態が悪くなる
コブ沢に入ると、コブ岩がすぐそこに見える
やけに近いじゃんと感じるが、日ごろの不摂生のせいかスピードは上がない
斜面はデブリと、アイスバーンが交互に出てきた
2626mのピークが後ろになると、奥穂の頂上が右手に見えた
マイナーピークのスノーキャップの下に1本の潅木があり、
セルフをとろうとしたら、あれっ、ハーネスがない、、、
付けるの忘れてました。やばいやばい
 
ハーネスを付け、気を取り直しあらためて出発
60度ぐらいの急斜面の柔らかい雪を20mぐらい登り、どこから越せばよいか見回していると
左足がズボッと股まではまった
ひっくり返るのは何とか我慢
体勢を起こそうとピッケルを刺したら、今度は右肩まではまった
ここの雪はグサグサです、、、
肩で息をしながら潅木までクライムダウン
マイナーピークの下
マイナーピークの下。ぐさぐさ雪
 
 
菓子パンで気を落ち着かせ
ちょっと見える岩の辺りから左手に乗り越せないかと思案していると
雪がちらつき始めた
振り返ると、さっきまでバッチリ見えていた上高地は灰色の雲の下
数分後には激しい吹雪になった
天気予報じゃもっと遅くに悪くなるはずだったやないか、気象庁め、と悪態をついても始まらない
視界は5メートルぐらいまで落ち、これじゃマイナーピークを越えられそうにありまへん
 
岳沢小屋から見上げるコブ尾根
岳沢小屋から見上げるコブ尾根。雪雲の中です
 
撤退することにして、潅木で2回懸垂
その後はバックステップで降りた
アイスルートのようにカチコチに凍りついたところが多く、気温が急激に下がっているように感じた
岳沢小屋から下るほど雪は柔らかくなり、上高地までにたぶん100回以上雪にはまりました
上高地から下は雨。ママチャリのブレーキがちゃんと効くか気を使いながら坂巻温泉まで降りました
 
これで5回連続の敗退となりました、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、。
1皮

2014.04.06

岩佐です。
 
明神岳南西稜から明神主峰を目指しましたが、南西稜取り付きを探すのに時間がかかったことと、時に腰まで沈む急登ラッセルで時間切れ。翌日は荒れ模様の天気ということもあり、2,300m位の所で敗退決定とし、翌日下山しました。
 
【メンバー】
岩佐、K手、吉川
 
【4/5】
坂巻温泉03:15~05:22上高地バスターミナル~08:20南西稜~15:00 2,300m地点・下降開始~17:00 2,230m地点幕営
 
【4/6】
テン場08:30~09:40南西稜取り付き~12:00坂巻温泉
 
山行直前まで天気が悪く、新穂高ロープウェイライブカメラでは前日もかなりの雪。1泊2日では厳しいことが予想されたが、取り敢えず現地に向かう。
 
高山で少し道に迷い、予定より1時間以上遅れて坂巻温泉出発。釜トンネルから上高地バスターミナルまでは、上高地オープンの準備のためか道路は除雪されており歩きやすいが、天気予報通りかなりの強風で先が思いやられる。
 
登山口から南西稜取り付きの7番看板まで夏道登山道を登るはずが、肝心の登山道が見つからずに迷いかなりの時間のロス。お蔭で明神南沢と思われる所に着いたのが8時20分。これではV峰台地すら辿りつけないのではないかとは思いながらも、取り敢えず南西稜を登り始める。しかし、急登のうえ新雪・クラスト・空洞の悪雪に悩まされてなかなか高度が稼げない。
すごい急斜面
写真では分かりにくいですが、すごい急斜面です。
 
岩稜帯でロープを出して1ピッチ+α登った時点で既に15時近く。稜線上のどこかで幕営し、せめて翌日V峰までは登りたいと思ったが、明日の天気予報を確認すると当初の予報よりも早く荒天となるとのことだったため断念。70mほど下った所で幕営する。
岩稜帯にて
岩稜帯にて。
 
奥穂から西穂への稜線は雪で真っ白
奥穂から西穂への稜線は雪で真っ白。
 
時折晴れてカッコいい六百山が見える
時折晴れてカッコいい六百山が見える。
 
翌日は6時少し前に起床。外は雪が降っている。霧と雪で視界は悪い。のんびり朝食を食べて、8時半に下山を開始した。登りは恐ろしく時間がかかったのに、下りは1時間ちょっとで取り付きに到着。あとはテクテクと歩いて坂巻温泉まで。それにしても、今シーズンは敗退ばかり。今回の山行も「良い体力トレーニング」で終わってしまいました。やはり山頂を踏めないのはつまらない。。。

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