2018.05.31
台高マニアの1皮です
昨年、紀伊半島の希少なクマと出くわした宮川水系大熊谷(三重県大台町)の右俣に1人で行ってきました
ネット上に遡行記録を見かけない谷で
簡単には登れない大きな滝が次々出てきます
きわどい高巻きを楽しみたい人にお勧めです
大熊谷出合7:40~422m地点 9:00~9:30二俣9:50~11:00奥の二俣11:10~13:50 1285mピーク14:20~迷岳~口迷岳~17:10大熊谷出合
どんな滝が出てくるか分からないので時間がかかるかもしれないと早めに歩き始める計画を立てていたが
大台町の道の駅で寝過ごしてしまった
朝晩の交代勤務による不眠症傾向がたたったのか
出合から林道を行くと
支流の東俣谷との分岐で関西ナンバーの車が3台止めてあった
東俣谷には沢ノボラーが入っているらしい
そのまま林道が崩壊している地点まで行き入渓
左右に大きな滝がある十字峡(422m地点)を通過ししばらく行くと
右俣と左俣の分岐に到着(480m)
地形図では右俣はゴルジュのゲジゲジマークこそないものの
流れがぐねぐねしており、滝が続くことが予感される
ハーネスを付け出発、すぐに1つ目の滝が登場
鉄分がしみ出ており、何となく赤黒い
左側から取り付くがバランスが悪く、最後は気合いの一歩で滝の右上に出た
その上は小さなゴルジュに続き大きな滝が2、3続いているのが見えた
右も左も上部は壁で守られている
これは登れないなあ、懸垂で帰ろうかなあと思ったが
唯一の弱点の崩壊気味の凹角とスラブ壁をちょっと行ってみることにした
ここも最後は気合いの一歩で緩い斜面に出た
複数人数で行くなら、滝も巻きも、ロープを付けた方がいいでしょう
その上部も直瀑が続き、巻き巻き
流れが二筋ある滝を巻くと
見栄えのする30~40mの大滝の下に出た
地形図では600m、650m、700mの各地点で支流が合流するが、どこだろうか
今日は腕時計が電池切れで高度が分からないため現在地がいまいち分からない
大滝方面は西向きなので、ここは650m地点だろうと想定し、大滝を巻き始めた
ところが大滝の半分以上の高さまで登って振り向くと
先ほどの右俣方面は真っ直ぐ大きな沢が続き
遙か先には稜線まで続いているように見えた
再度地形図を点検し、大滝があるのは700m地点と判断
ここは右俣に入らなければならないだろうと思って二俣まで下り
右俣を進んだ
その後も大きな滝がごろごろ出てきて
中には危うい高巻きも余儀なくされた
後方に見える白倉山方面の稜線がだんだん低くなってくると
突然、だだっ広い崩壊地に出た
沢は砕石で埋め尽くされている
しばらく登ると、稜線が見えてくるが
そのすぐ近くまで崩壊が進んでいるようだ
急傾斜の崩壊地は登れないので
早めに右の尾根に出て稜線までたどった
1285mのピークで濡れた服を着替えた
風がないため、小さなアブか蚊のような虫が肌に吸い付き不快だった
迷岳を経て、先週目印を付けたコル(口迷岳の東側)付近から南に続く尾根の稜線を下降
そのうちシカ避けネットに沿って歩くようになり
900mぐらいで林道と合流
林道をショートカットするため
850mぐらいの地点のヘアピンカーブ付近でまた尾根に入り
急斜面の尾根を真っ直ぐ行った
(落ち葉でとても滑りやすく、バックドロップを5回食らった)
600mぐらいで再び林道と合流
国道までそのまま林道を歩いた