2018.08.21
吉川Gです。
鈴鹿で大滝を登りに行ってきました。
メンバーは会員外の友人含めて3人。まともな大滝登攀は今回が初めてです。
・東多古知谷百間滝
一部では大滝登攀の入門とも呼ばれているらしい百間滝に、まずは行ってみた。
鈴鹿スカイライン沿いの駐車場に車を止めて、表道登山道から入山。最初の堰堤を越えたらすぐに入渓。
小滝をいくつか越えると、右から滝がかかる二俣に着く、これを右に進みしばらく行くと百間滝に着く。駐車場から15分程度しかかからない。
リードジャンケンに勝ち、1ピッチ目をリードさせてもらう。
取り付きは右の右上クラックから。カムも効くし、ジャミングも効くが傾斜が立っているので力を使った。いきなりコレなので少々焦った。
その上もずっと滝身の右側を登る。緊張する箇所もあるが、要所要所でカムが決められるし、残置ハーケンもあるのでプロテクションは心配ない。
1ピッチ目の終了点はハンガーが無いボルトのみが3個残っている。これにナッツを使って支点を作った。
2ピッチ目は友人のWさんリード。傾斜は落ちるが、スラブぽくなり、ホールドも甘く悪い。僕はフラットソールで登ったがWさんはラバーソールの沢靴なのでもっと悪く感じたに違いない。
2ピッチ目の終了点は立木を利用する。
↑落口
百間滝の上は小滝が連続し、意外に面白い。
最後は表道登山道に合流するので、ここから登山道で鈴鹿スカイラインまで下山した。
・西多古知谷大滝
西多古知谷は文字通り東多古知谷の一本西側の谷で、ガードレールを越えて入渓する。
入渓して、5分程で大滝が現れる。こちらもアプローチは楽勝だ。
西多古知谷大滝は難しいと聞いていたので、見学のつもりだったが見れば見るほど登れそうな気がしてきたので、取り付くことにした。
リードジャンケンにまた勝って、1ピッチ目を登らさせてもらう。今回もフラットソールだ。
取り付きは最も水流の多い(と言っても少ないのだが)凹角から。こちらは百間滝と違って残置は全く無い。
ホールドは多いので登るのはなんとかなるが、プロテクション設置に慣れていないので、時間がかかってしまった。
最初の凹角から1段目のテラスに上がる部分が怖かった。
そのテラスから上も理想は水流のラインだが、僕には無理そうに見えたので、左にトラバースして、濡れた凹角を登った。
濡れた凹角の下部はそこまで難しくないが、最後の草付きっぽい箇所が意外に立ってて悪い。あとちょっとで大テラスに上がれるのだが、そこが核心だと感じた。
このピッチのリードに50分もかかってしまった…未熟すぎる。
大テラスの中央の壁には朽ち果てたハンガーボルトがあるが、これは使えないので右岸の立木を利用した。
2ピッチ目は左岸側の草付きを登るようだが、そこまで惹かれなかったのでやめてしまった。
帰ってから調べると、最後の草付きも割と悪いらしい。
最後まで登れば良かっただろうか。。
下降はビレイ点に使った立木を利用して懸垂下降した。左側の壁には錆びて伸びきったリングボルトが打ってあった。
↑懸垂で下降
今回、全てフリーで登れたので満足でしたが、やはりプロテクションの技術がまだまだ未熟だと感じました。適切なプロテクションを瞬時に選択して、確実にセット出来る技術を身につけたいですね。
2018.08.21
吉川gです。
以前から行ってみたかった金木戸川小倉谷に友人らと4人で行ってみました。
天気予報がコロコロ変わり、怪しい天気だったが、なんとかなるだろうということで、金曜夜に出発。その日は金木戸川林道の第1ゲートまで車で入り、そこでテント泊。先客の車が一台停まっていた。そのパーティは打込谷に入るとの事。
翌朝車がもう一台現れ、更にタクシーも二台入ってきて、ゲート前は賑やかになってきた。小倉谷には我々以外にもう一パーティ入るようだ。
↑ゲート
金木戸川林道は一箇所だけ崩壊して大高巻きしなければならないが、それ以外は整備されていて歩きやすい。
この林道歩きが4時間弱。
↑崩壊箇所
小倉谷の出合では本流を渡渉する必要があるが水量が少ないらしく何も問題なかった。
最初に出てくるのがトイ状の10m滝。これはどう見ても登れないので巻く。
そのあと暫くは大した箇所もなく進み、最初のゴルジュ帯に入る。
3段11m滝辺りと思われるところで先行パーティに追いつく。滝登りに時間がかかっているようだったので、右岸から巻いてみたところ、これがなかなか難儀させられた。
これなら待っていればよかったと思った。
最初のゴルジュ帯を抜け、しばらく平凡なゴーロや河原をやり過ごすと、核心とされている大ゴルジュ帯に入る。
結論から言うと、水量が少ないからかこのゴルジュ帯はそこまで困難では無かった。
泳ぎポイントとなる20m大瀞も流れも強くなく普通に泳げた。
↑20m大瀞
ゴルジュ内の小滝も数カ所ちょっと悩むところもあるが、言うほどの悪さは無い。
途中かなり高い位置にハーケンとスリングがかかっている箇所があり、水量の少なさを物語っていた。
↑支流の大滝
このゴルジュ帯を抜けた後、しばらく進むと40mの大滝が現れる。時間も時間だしそろそろテンバを探したい。
この大滝は遡行図には左岸から巻くとある。しかしどう見ても右岸が巻きやすそうだ。
どうするか迷った末、本に書いてあることを信じ左岸へ。
これがかなり悪い巻きで、登りも正直ロープを出したかったし、下りもできれば懸垂下降したかった。無理やり突破したが、通過に40分かかった。
この巻き道が終わったところで初日の行動を終了した。
二日目は渓相がひらけてきてアルプス感がかなり出てきた。
最初のポイントは二俣の滝だった。
↑一旦左の滝を登って尾根を越えて右の滝上に降りる。
遡行図には左の滝を巻くとあったが、登れそうだったので直登してみた。
難しくは無いが、落ちたらタダでは済まない。朝一なので結構緊張した。
そのあと40mの滝が現れる。これは遡行図によると簡単に登れるとある。確かに登れそうに見えたので、フリーソロ で取り付いてみたが、上部がなんとも微妙でこれもかなり緊張させられた。
プロテクションは取りにくそうだが、ロープを出しても良さそう。
次の30m滝を巻くととても展望の良い気持ちのいい場所に着く。ここで泊まったら最高だろう。写真無いけど…
この後は更に景色が開けてきて、ひたすら標高を上げる。
小滝が続くので飽きないが疲れてくる。
最後はガレ場を登ると笠ヶ岳の直下でよく踏まれている道に合流し、それを辿るとすぐに笠ヶ岳山荘の裏にでた。
山荘では即ビールを飲んでしまい、笠ヶ岳への登頂は断念。
翌日は雨の中笠新道をひたすら下って新穂高温泉に下降した。
新穂高温泉でタクシーを拾うつもりだったが、どこに電話しても予約でいっぱいとの事。
考えた末、タクシーを拾える可能性の高そうな平湯までバスで戻ることにした。
平湯でタクシー会社に電話するとやっと来てもらえることができた。
タクシー代は10500円。新穂高温泉から金木戸林道まで行くのとあまり変わらなさそうだが、バス代の800円ちょっとは無駄だった…