2014.02.23
岐阜県白川村の三方崩山に行ってきましたが、
上部はガスがひどく、1750mぐらいで敗退しました
道の駅飛騨白川4:30~7:30稜線~10:001750m~12:00道の駅白川飛騨
夏道は谷沿いで雪崩の恐れがあるため、道の駅から真西にある尾根に取り付く。
大雪が降って5日、毎日冷え込んでいるので、雪は締まっているだろうと思いきや
国道156号から一歩踏み出したら膝まで潜った。すぐにワカンを装着
100m進むのにもう汗だく。南側に堰堤が見える辺りから急登になった
途中10m程度だが、70度ぐらいの雪壁も。細いブッシュをつかんで登った。
間もなく、ブナの巨木がはえる尾根になった
日の出
美しいブナ林
ラッセルは太ももから腰。雪崩が怖いので、弱層テストを何度か繰り返した
表面2~3センチのところにはっきりした弱層を発見
でもその下は60~70センチ掘って力をかけても、ずれる層はなかった
雪は、短期間にどっと降り、比較的しっかり結合しているようだ
道の駅から尾根まで、標高差は550mぐらい。3時間もかかった
尾根に出ると右手からの風が強い
斜面は広く、二重稜線になっているところもあり、帰りに迷いそうだ
目印に、赤布を付けたススキを雪面に突き刺していく
1373mピークから、雪が深い急登。50歩行っては足を止め、息を整えた
1624mピーク手前から、急にガスが深くなり視界が悪化
地形図ではピーク南側は崖になっていて、大きな雪庇が張り出しているはず
でも視界が5~6mぐらいまで落ち、雪庇の端が全く見えない。
ピークから先はもっと切り立ってきて、一歩踏み誤るとやばい感じ
「このあたりで許してもらおう」と撤退しました
1624mピーク付近。左側はでかい雪庇のはずだが・・・
下りも、右に左にと派生尾根があって、気を抜くと別の場所に下りてしまいそうだった
風で消えかけた踏み後と、赤布を見失わないように下りました
稜線から振り返ると、1624mピークとその奥にあるはずの頂上は
濃い灰色の雲に覆われていました
灰色ガスに覆われた1624mピークより上
1皮
2014.02.23
岩佐です。
S我さんと鈴鹿の御池岳に行ってきました。
木和田尾道登山口06:05 — 08:15白瀬峠 — 真ノ谷 — 11:20御池岳11:40 —
真ノ谷 — 14:45木和田尾道登山口
御池岳はひと山越えないと行けない山ですから、標高は低いものの意外に登り応えのある山です。お蔭でとても良い運動になりました。そこそこ人気がある山のようで、我々も含め10名ほど登山者がいました。雪は登山口から100mほど登ると漸く出てきましたが、深い所でも膝上くらいでしょうか。ほとんどの所でトレースがあり、歩きやすかったです。
御池岳にはS我さんも私も初めて行きましたが、山頂周辺は平らでだだっ広く、木もあんまりないため視界が悪いと非常に迷いやすい所です。夏は登山道があるのでしょうが、冬は好きなところを歩ける分トレースだらけで紛らわしい。下りは白瀬峠までの稜線伝いに帰ろうと思っていましたが道がわからず、結局下りも真ノ谷経由となりました。
ひと月半ぶりに山に行きましたが、お天気にも恵まれ楽しい一日でした。
2014.02.12
初めまして、ブログ初の成瀬悠輔ことラッセルです。
2月9日御在所前尾根に斎藤姉さんと行ってまいりました。
ちょうどその前日は東京で45年ぶり27㎝の積雪をマークした日でもありまして、、、
斎藤姉さんからは、どうする?雪すごいよ。ジムに変更してもいいよ?との連絡が。
しかし僕はジムは嫌だな。(なぜならほぼ毎日行ってるから)
とりあえず現場行きましょう!との返答。
斎藤姉さんも渋々OKし、AM6:00に冬季閉鎖ゲートに到着。
車から降りてみると、、、
思ったより雪は無く、これはイケるのではないかと2人ともテンションを上げる。
しかしこの時の僕らは、P7での激悪さを想像もしていなかった・・・。
取り付きまでのアプローチはもちろんラッセル。
沢も雪で埋まっており、トラップだらけだな、と冗談を言いながら軽快に歩く。
しかし次第に、風が強くなり、前尾根が見える頃には吹雪始めた。
内心、まじかよ~とは思いはしたが、チームwakagashiraのメンバーとして先週もドライ状態ではあったが前尾根に行っており、ある程度状況とルートの核心を把握しているつもりであった。
そしてAM8:00頃、前尾根取り付き到着。
もちろん一番乗り。
もちろん雪がたんまり。
まーこのくらいアックスなしで大丈夫だろう・・・と自分に言い聞かす。笑
もちろんリードは僕!
気合満々で取り付く。
慎重に雪を掃いならがスタンスを探す。(あれ?スタンス少ないな・・・)
次にガバホールドと記憶していたホールドに手を伸ばすも・・(あれれ?ガバじゃない・・・)
動揺を隠しつつ、カムをセット。
ほっと、一息。
よし!アックスを使おう!(気付くのが遅い)
早速アックスを取り出し、フッキングで身体を上げてみるものの、次のホールドが見つからない。
まじか~!まじか~!と悪態をつくこと10分パンプ!!!
そしてテンション!!
斎藤姉さんの『ガンバーーー』と言う声が吹雪の中響き渡る。
その後カリカリするものの乗越しまでは抜けられず、斎藤姉さんにチェンジ!
ラッセルはベンチに下がった。
斎藤姉さんは自分自身のことを、山の経験値はあるが、メンタルが弱いと語る。
『大丈夫!斎藤姉さんなら乗越せる』とコールを送るも・・・
乗越し前で・・・テンション!!
斎藤姉さんはベンチに下がっていった。
このまま敗退するわけには行かない!
ラッセルが気合の再トライ!
慎重にフッキングで身体を上げ、ハンドジャムが効くポイントを発見。
そこからリーチを活かしアックスで状態を上げてフッキング!
乗越し成功!!
そして雄叫びを上げる!
しかし、そこからも油断が出来なかった。
スラブに走るクラックには雪が埋まり、スタンスは良いとは言えない。
クラックの雪を掻き分け、トルッキングでどうにか抜け出し、P7を終えた。
P7がルートでの核心ピッチと言われているのは知っていたがここまで悪いとは・・・
時間はすでに11時を廻っており、全ピッチ抜けるのは難しい時間帯。
斎藤姉さんに判断をゆだねたところ、
『私もP7登りたい!!』とのこと!
僕は少しでも高度を稼ぎたい気持ちはあったが、斎藤姉さんの心意気を考慮することに。
そして僕が下降しようとすると・・・
斎藤姉さんが『ちょっと待って!』
僕『???』
斎藤姉さん『TRの支点作ってください!』
僕『うええ??』
斎藤姉さん『私にはリードはまだ早い!』
でた!メンタル核心!!!
その後、斎藤姉さんはTRの恩恵を受けつつトップアウト。
何度か繰り返すうちに、『私もリード出来そう!』とポジティブになってきたが、
本日はリードのお日柄ではないそうだ。笑
そんなこんなで吹雪は次第と強くなり、15時下山。
今回の山行ではドライの状態と積雪後の状態がいかに違うかが分かりました。
高度は稼げませんでしたが、自分にとって初めて山行計画書を書いた山行となったのでいい経験となりました。
次回はピークに到達できるように頑張りたいです!
そして早速家に帰って、フィンガーボードにアックス懸垂用のリングを設置。
難しい登攀になるとフィジカルも大事だと感じたのでトレーニングに追加したいと思います。
2014.02.12
前から登りたかった冬の能郷白山に行ってきました
正面から吹いてくる北風がひどく、顔が凍傷になりそうでした
林道4:40~7:20稜線~9:40頂上~12:40林道
今年は雪が少なく、能郷の集落からさらに林道を進み、ゲートまでの途中で駐車した
ゲートを越えると、足首ぐらいまでの新雪
一部にスノーシューのトレースが残っていて、ありがたく頂いた
林道終点から登山道になると、急に風が強まる。北からの風に吹き飛ばされそうです
でも、そのおかげで、雪の表面はクラストして歩きやすくなった。
トレースもいつの間にか消えた。適当なところで、ワカンをデポ
稜線に着くと、膝ラッセルとカリカリの斜面が交互に出てきた
印象的なダケカンバの大木を越すと、前衛峰が近づくが、そこから雪が深かった
美しいダケカンバ
ブリザードで顔が凍りそう
前衛峰から臨む頂上。遠い!
足がヘロヘロになりながら前衛峰着。ワカン置いてきたのが失敗だった?
前衛峰から、やっと能郷白山の頂上を望めたが、まだまだ遙かかなた(>_<)
空は晴れているが、雪面の雪が強風で吹き飛ばされブリザードのよう
そこから100mぐらい下り、コルから登り返し
所々雪が深いです
頂上手前の急斜面は、雪崩が怖いなあと思っていたが、表面は凍ってカリカリ
急斜面の真ん中に雪が積もった場所が帯状に伸びていたので
それを避けて東側の尾根から頂上へ
真っ平らな頂上からは360度の展望が楽しめました
帰り道、前衛峰より遙か下で、単独の女性と会っただけで、静かな山旅でした
1皮
2014.02.06
岐阜県西濃地方の貝月山に行ってきました
揖斐高原スキー場6:40~8:00頂上~8:50揖斐高原スキー場
凍った踏み後の上に新雪が乗っかり、歩きにくかったです
稜線の新雪は15センチぐらい。
今冬1番の寒気で風が強く、久しぶりの冬の山を堪能しました
強い風で右頬が痛いです
頂上付近。視界不良です
1皮
2014.02.06
降りしきる雨の中、藤内沢に響き渡る漢達の悲痛な叫び。
それは、「ジャミングがキマんねー!」であったり、「何が引っかかってんダァーー!」という怒声であったり、あるいは言葉にならない咆哮であったり、まあとにかく色々難しかったけど楽しんできたわけです。ハイ。
吉川です。日曜日に御在所前尾根に行きました。メンバーは、Wakagashira早戸さん、Russel成瀬さん、ivoG吉川の三人です。
土曜日の夜、鈴鹿スカイラインのゲート前に集まった早戸さんと僕は、鍋と酒で笑い転げて、テントで就寝。
非常に暖かく、外で飲むのも苦になりません。空には星もチラついており、明日の雨予報とかウソだろコレ?という感じ。
もちろんその期待は見事に裏切られ、夜中から降り始めた雨は強くなる一方。えーい、ままよという気持ちで朝を待つ。
5時。おはようございます~というラッセルさんの声で目覚める。依然雨は止まず。ラッセルさん来られましたけど隊長どうします?と寝ている早戸さんに尋ねると、「雨が弱くなるまで待機」という返事だけが返ってきて、そのまま就寝された模様。
その後どれだけ待ったかよくわからんけど、ぼちぼちテントを片付けたり、朝飯を食べたりして時間を潰す。なんとなく雨が弱くなってきた頃(時間は覚えてない)「行くかぁ~、しゃーなしやでマジで」という感じで出勤。
前尾根取付きまでの道のりは、暑さとの戦い。雨と気温の高さから2月とは思えない不快さ。夏の雨のアルプスを縦走するような気持ち。
取付きには2人組の先行パーティがおり、僕達が準備してるうちに行ってしまった。トップの人、うまかったし早かったなー。
さて、岩の状態は超ドライ。いや実際はびしょ濡れだからウェットだけど、雪が皆無だからドライか。どうなのか。登山用語難しい。
とりあえず時間も遅いのでP7、P6あたりを登るということで合意。
P7 1ピッチ目 吉川リード
数ヶ月前のアイトレでは確かノーテンでリードしたのに、今回は下部のクラックの抜けでフィフィテンション。一気に気持ちもローテンション⤵︎
上部は直登(蛇の皮)したら?という早戸さんの言葉を華麗に無視して右から回り込む。
早戸さんはフォローで蛇の皮に挑戦。これがめちゃくちゃ悪そう。「抜けられんかも…」という早戸さんらしからぬ発言まで飛び出す。それでもなんとか完登。
ラッセルさんは僕と同じノーマルルート。全く不安要素無し。
P7 2ピッチ目 成瀬リード
僕が知ってる限り、僕も含めて全員アイゼンリードでテンションがかかってる悪いピッチ。細いリッジで爽快。
ラッセルさんにリードしてもらう。登り始めたときに早戸さんの「もしかしてマルチピッチのリード始めて?」という問いに「ハイ!初めてっす」との返答。
「あーあーあー聞かなかった聞かなかった」
しかし、最初のスラブに若干戸惑ったもののあとは問題なくスマートにOS。しかもビレイのセットも迅速。やっぱ強いっす。
P6 全2ピッチ早戸リード
いわゆるクラックルート。1ピッチ目はハンドから微妙なサイズの広めのクラックへ。最初のハンドクラックは、キマらぬ左のフットジャムを気持ちでねじ込み、右は何も無い壁にスメア(のつもり)。苦労しつつもなんとか抜け、次の広めのクラックへ。ここはもうホントに無理だったらしく、A0で突破。下から見てて僕達が登れるかどうか心配だったが、A0を交えて気持ちで突破。
2ピッチ目はチムニー。プロテクションが取りにくいのでリードしなくてよかった。本日最も面白かったピッチ。
P6のクラックルートはまたフラットソールで登りたい。
クラックルート下部
チムニー
P6で本日の登攀は終了とし、懸垂一回で、P6基部へ。そこからは踏み跡を辿って下山。
ババババババババーーーアアンンン!
下山中、何度も落氷の爆音が響き渡る。この雨でだいぶ氷も落ちてしまったことだろう。
ゲートに着いたのが16時頃。
その後は四日市の好日山荘に寄って各々帰宅。
結構おもしろかったですね。意を決して出発してホントによかった。よかった。おしまい。
2014.02.02
2月1日(土)八ヶ岳山系の赤岳を登ってきました。
メンバーは勝野さん・原田さん・ブルース(私)。
前夜の金曜日から現地の美濃戸口駐車場で車中宿。
1日の朝、美濃戸山荘の駐車場まで車で移動6時頃に
行動開始。予定とは異なり、私の山経験に合わせて
頂き、北沢からの硫黄岳のルートをやめて南沢から
の赤岳だけのルートを。
行者小屋に9時頃到着。勝野さんは行者小屋までで
赤岳頂上までは原田さんと私の2人で(勝野さんは
折り返し)。行者小屋を9時半頃に出発して登りの
ルートは文三郎尾根で赤岳頂上に11:50頃に到着。
最後の数百メートルは晴れながら風が非常に強かった。
下りのルートは地蔵尾根で行者小屋に13時半頃に到着。
美濃戸山荘の駐車場には15時頃に無事に到着。