2014.07.31
ミヤザキです。
沢登り強化月間の締めくくりとして怪人・保坂と宇賀渓の蛇谷に行ってきました。
7:45宇賀渓管理事務所-8:10白竜吊橋-8:20魚止の滝-8:50蛇谷出合-14:00竜ヶ岳山頂14:15-15:45宇賀渓管理事務所
入山料を徴収する地元のおじさんによると、蛇谷は(へびたに)ではなく(じゃたに)と呼ぶそう。
1人200円ずつ払い、入山届を記入して出発。
白竜吊橋から宇賀川に降り、ちょっと歩くと魚止の滝7m。
うーん、ロープ出すほどの高さじゃないが…。釜もあるし、行っちゃう?
てことでフリーソロで行ってみる保坂。ホールドを探っていくと水流に突っ込まざるをえなくなり…あれ、このフレーク、ガバじゃねえな…うーん、とうなりながらも見事オンサイト突破。
「朝一でスイッチ入ったっすわー!」。低かった怪人のテンションが一気に上がった。
続くミヤザキもフリーソロで。
水流に耐えてのハイステップ、足の踏み替え、薄カチからのマントル…おいおい、これヤベーぞ、落ちるかも、とドキドキしながらなんとか突破。終わってみればムーブを駆使するハイボルダーの好課題。
まだ蛇谷にすら入ってないのに、いきなりアドレナリン全開にさせられた。
こうなると、千種の辞書に高巻きという言葉はなくなる。
燕滝を横目に蛇谷に入渓し、4mのチョックストーン滝の次に出てくる13m滝。
水流の直登はさすがに厳しい。右のほうの壁にはボルトも打ってあるが、保坂は「他人が打ったボルト使うくらいなら敗退するっす」と極端なことを言う。
てことで、真ん中の大フレークから木が生えてるラインを登ることに。
ここはミヤザキがリード。もろい岩に辟易しながら久々にナッツを使い、中間の木にスリング巻いて一安心、左上して滝の落ち口でマントル返す。
うわー、ここ誰も登ってないな、いわゆる悪~い本チャンアルパインやん…と思いつつ、なんとか突破。
「よくここ行ったっすねー!」とフォローで登った保坂。最大の難関?は越えたか。
続く五階滝の9m滝。下部はガバガバだが上部が悪そうなので、ここもロープ使う。
リードの保坂がハーケン打って、潔くびしょ濡れになりながら直登。水浴びながら抜くフォローも大変。うーん、寒い。
滝多すぎる蛇谷。多すぎてどれがどれだかわからなくなる。とりあえず全部直登。
この滝の上段は難しかった。中間に粘ってハーケン打ち、水流をまたぐようなガストン。
シャワークライミング・モンスターと化した保坂が渾身のガッツポーズ!
滝だけでなく、普通にきれいなゴルジュの廊下もある。
後半はわりと簡単。この2条6m滝もフリーソロで抜ける。
ベルト状の模様がついた岩に自然の不思議を感じる保坂。
沢が広くなり、傾斜もゆるんできたところで、そろそろ飽きてきた。
お腹いっぱい食べた後におかわり2杯したくらいの満腹感。もう滝もないだろう。
ここが奥の二俣?なのか半信半疑ながら標高830mくらいの二俣を左に入り、ガレた涸れ沢を詰め、登山道に出た。そこから20分で1099mの竜ヶ岳山頂。
おお、ひらけてて、風があって、気持ちいい。鈴鹿の山のピークは御在所以外では初めて。
景色も最高じゃないか。記念撮影しておこう。 …あれ、なんか変な人が入っちゃった。
山頂から一気に下る中道を選び、1時間半ほどで駐車場へ。しかし沢沿いの中道は崩壊箇所が多くわかりにくい。裏道のほうが良いかも。
ともかく、蛇谷の連瀑をすべてフリーで直登し、ピークまで踏めた今回の沢登りはかなり充実していた。充実しすぎて2人とも翌日ボロボロ。
でも宇賀渓は面白そうな滝がまだまだありそう。次は燕滝、長尾滝あたりを狙ってみようということになった。