2016.07.24
お疲れ様です。吉川です。
憧れの西尾地尾根に行ってみました。
この山行の前日に行った瑞浪では、早戸さんに「バカじゃねーの?」という端的な言葉で一蹴されました。
曰く・ほぼ踏み跡はなく、ルートファインディングが大変。
・冬の初めでもあの状況なのに、夏に行くようなところではない。 とのこと。
確かにそれはもう凄まじいものでした。
メンバー:吉川(単独)
4:30に槍見の駐車場着。軽く朝食を食べ、すぐに出発した。
笠ヶ岳に向かう登山道をちょっと歩き、道が東に転じる広場辺り(標高1150m付近)から左側の尾根に取りついた。
この尾根は西尾地尾根ではなく、すぐにただの斜面になってしまうため、適当なところで北側の尾根(西尾地尾根)に上がらなければならない。
このあたりで踏み跡はすでに無いが、予想していたことなのでまだ頑張れる。
地形図から、尾根に上がるのは標高1500m付近がよかろう思っていたが、予想通りそれくらいで自然に尾根に上がることが出来た。
ここまで1時間半ほど。予想以上のペースに加え、読みが当たっていたことで気分良く尾根上に立ったのだが、そこからが本番だった。
↑尾根に上がるとこんな感じ。
思った以上に細い尾根に容赦ない密度のシャクナゲの藪。人が通ることなど全く考えられていない仕上がり。
↑一応、何かの目印があった。
ほとんど説明することはないが、とりあえず激しい藪。時にはハングした藪を、藪クライミングで越えていく。シャクナゲの枝をデッド気味に掴み、藪マントリングや、藪振り子トラバースを繰り出す…
厄介なのは意外に岩場が出てくること。西尾地尾根のいやらしさは藪だけでなくこの岩場にもあるだろう。ロープは持ってきているがあくまでも懸垂用。岩場が出てくる度に巻き道を探し、どうしようもないところのみ岩を登る。
当然尾根に上がってからペースは急激にダウン。1時間頑張って標高を100mちょっと上げるという感じ。
↑標高1800か1900m位の地点から見えた隣の尾根のすごい壁。
今回は下山にも時間がかかるだろうと思い、撤退のリミットを11時と早めに設定していたが、1958mピークに着いた時点で時計を見ると10時。
歩き始めて5時間以上。11時までに登頂できないことは明らかだ。というか、かなり前から分かっていた。下界のことに思いを馳せる。あーあもう終わったな。仲間がいれば、もうちょっと頑張れるかもしれないけど、やっぱり僕はソロはあんまり向いてないなあ。
↑やーめた。
登っている時点で同ルート下降はありえないと思っていたため、下山は一旦南の笹薮斜面を少し下り、尾根に沿って東に進むことにした。これが本当にジャングルのような藪。景色も見えないし地形も判然としないため、コンパスと地形図を頼りにスタート地点を目指す。
普段履かない靴を履いてきたせいか、まさかの靴擦れ。さらにハチかなんかの集団に襲われ、いきなり数か所刺される始末。痛い痛い!ゴメンゴメン!と言いながら斜面を駆け下ると、見事にスタート地点に到着した。
服も身体も日帰りとは思えないほどボロボロになって下山した。
実際もっと頑張ってもいいくらいの時間でしたが、心が折れました。。。
あと、高山から新穂に向かう途中、いつものサークルKとデイリーヤマザキの間にローソンが出来ていました。