愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

愛知県名古屋市の山岳会 千種アルパインクラブ

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2014.03.25

お疲れ様です。吉川です。
 
結構前のことで恐縮ですが…
3/1~3/3に斉藤姉様、早川姉様と赤岳東稜に行きました。
当初3/2下山予定だったのですが、結局下山できず、3日の朝下山となってしまいました。皆様にはご心配とご迷惑をおかけした事を先にお詫び申し上げます。
 
しかし山行そのものは結果として(想定外でしたが)十分過ぎるほど充実しました。
 
以下報告です。時間は例によって超うろ覚え。
 
3/1
清里スキー場6:40→二俣(東稜末端)12:00→幕営地(2500m)14:30
 
夜中に中津川ICを出発し、中央道を北上。運転する早川さんを横目に助手席でウトウト。気づけば長坂ICだった。
美し森方面へ走ると濃霧で運転もままならないほどの状態。
清里のスキー場に着いた時点ではまだ暗く、霧もひどいのでとりあえず夜明けまで仮眠。
清里のスキー場
明るくなり始めた頃に準備開始し、すぐに出発。
 
今回は大門沢をつめ、尾根の末端から取り付く計画。
 
林道を登って行くが、ゲート手前(?)ですでに雪に埋まっていた。ノートレースの道をワカン装着で歩く。朝から全力全開だ。因みに今回は行程のほとんどがこの状態。
雪の表面は硬いが、体重をかけるとズボ!運が悪いとズボボボ!
 
そんな林道もいずれ終わり、神経質なほど堰堤が連続する河原歩きに変わる。しかし雪の状態は変わらず、モナカ雪にストレスは溜まる一方。某Hさんと二人とかだったら悪態の一つや二つ、いや百個や二百個はついていただろうが、女性と一緒なのでガマンガマン。
 
さらに気温も高いし荷物も重いので汗ダクだ。辛い、暑い、きつい。止まると寒い。あぁ、久しぶりの山はきついなぁ。
 
大門沢は地形図を見てればほとんど迷わないが、一カ所だけ判断に迷う場所があった。しかしそこにだけ木の枝に赤テープがあり、助かった。ミニマムボルトならぬミニマムテープ。(ただし今回の下山時はテープがなければもっと遅くなっていただろう)
 
二俣は非常に顕著な尾根の末端。ここでアイゼンに履き替えた。右の谷へ入り、100m程進んですぐに尾根に上がる。ここからは超奮闘的ラッセル。アイゼンに履き替えなけりゃ良かったと心底思ったが、もうどうでもいいや、ままよ、という気持ちで雪と格闘。
 
尾根の傾斜が若干ゆるくなり斉藤さんの高度計が2500mを過ぎた頃、そろそろ第一岩峰のハズなんだけどなーと思い始める。というかもう疲れ果てたよ。もういいでしょう、ということで本日の行動を打ち切ることに。
ここで、三人組パーティが追いついてきた。東京から来たパーティで斉藤さんとは共通の知り合いがいるようだった。
 
そのパーティは気を使ってくれたのか、もうちょっと先にまで歩くようだ。僕達も偵察とトレースつけを兼ねて空荷で少し歩く。第一岩峰基部まで行くつもりだったが、結局辿りつけなかった。まあいいや今日は鍋だし、帰ろうかもう帰ろうよ。
 
夜は早川さんが運んでくれた大量の食料(この量が翌日のビバークで役にたつことに)で鍋と酒を楽しんだ。
 
 
3/2
出発8:10→第一岩峰9:00→第二岩峰11:00→竜頭峰13:00→牛首山19:00→21:30ビバーク決定
 
6:20起床。大幅な寝坊だ。僕は寒くてほとんど寝てなかったが、時計を持ってなかったので、明るくなるまで確信が持てず、確実に明るくなってから二人を起こすというハメになった。
 
慌ただしく準備をし、出発。トレースがあるので歩きやすい。しばらく登ると前のパーティの幕営跡があった。
そこからすぐに第一岩峰。前日、もうちょっと頑張って登ってれば良かった。
寝坊と幕営地ミスで2時間のロス。今思えば、これがなければ夜中には下山出来たのでは?いや、歴史に「もし」はないのだ。
 
第一岩峰は左側に回って、ルンゼ状の所を登る。ほとんど木登りのような感じ。
まず吉川がロープ無しで登り、後続には一応ロープを出してもらうことにした。
第一岩峰
 
そこからナイフリッジと呼ばれている箇所だが、そんなにナイフ状ではなかった、ガスで視界も効かないので、あまり露出感も無い。
ナイフリッジ
 
第二岩峰までくると先行パーティのコールが聞こえてきた。
第二岩峰もやはり左から巻き、適当な場所でロープを出して登った。
1ピッチ目は灌木の多い壁を吉川、2ピッチ目はルンゼ状を斉藤がリード。特に問題無し。
第二岩峰
 
それを過ぎてちょっと歩けば竜頭峰。赤岳に登るのは諦めて、すぐに下山にかかる。
 
下山の真教寺尾根は太い尾根。それだけにトレースが無いと若干わかりにくいが、出だしで大間違いをした以外は地形図とのにらめっこでなんとか迷わずに進んだ。
それにしても、視界は悪く、トレースの無い下降には想像以上の時間がかかった。
18時を過ぎ、あたりが暗くなってくると若干焦りが出てくる。地図を見るとスキー場はまだまだ遠い。19時を過ぎたあたりでやっと牛首山。下山が夜中になることを覚悟する。
さっきまで点いていたスキー場の明かりもいつの間にか消えている。闇の樹林帯をひたすら歩く。深い雪に足を取られる。止まって地図を見る。その繰り返し。
21時になってビバークすることを決定。
緊急連絡先の瀧根さんに連絡を入れてテントを設営した。
幸い食料は沢山余っていたため、夕食も充分だった。
明日の仕事は休まなければならないだろう。でも朝になれば下山できる。あったかい風呂にも入れる。パーティの雰囲気はまだまだ明るい。もうひと頑張りだgood night.
 
3/3
出発7:00→清里スキー場8:00→10:00下山完了
 
昨日と打って変わって晴天。瀧根さんに電話したら「脱出を楽しんで!」との事。全ては気持ちの持ちようだ。
コンパスと地図を頼りにスキー場の方向と思われる方に歩くと、人工物を発見。すぐにスノーシューのトレースに合流し、リフトの終点に到着。各々会社に連絡を入れ、あとはひたすら踏み跡を下山。
思ったより早く下れてよかった。
 
 
山登りを始めてまあまあ経ちますが、下山が翌日以降になったのは始めてでした。事故なく怪我なく下山できたことに感謝したいと思います。
 
これからもどうぞよろしくお願いします。

2014.03.23

岩佐です。

西村、1皮、岩佐の3名で明神に行きましたが、予想以上の雪のため2240m地点で敗退することにしました。

【21日】坂巻温泉06:30頃(?)~上高地~明神池~14:00(?)2240m地点~15:30(?)治山運搬路(幕営)
【22日】08:00(?)テン場~13:00坂巻温泉

22日は快晴

22日は快晴。 

21日は一日雪が降ったり止んだり。釜トンネルを出たら、いきなりズボズボと埋まる悪雪に閉口する。アプローチで体力を消耗してはたまらん!と、上高地バスターミナルからはワカンをつける。雪の量と言い、天気と言い、コンディションは完全に冬山だ。

ひょうたん池までは雪崩の危険性の高い下宮川谷と上宮川谷を避け、上宮川谷の直ぐ東側の尾根伝いに登ることにした。しかし、新雪+クラスト+スカスカ雪の層から成る悪雪のラッセルと急登のため、思うように高度が稼げない。

この不安定な雪質では、上部は相当悪いコンディションであることは間違いなく、また1泊2日では時間も足りないだろうということで、長七ノ頭の少し下(高度計では2240m)で敗退決定。しかし折角来たので、1泊して宴会でもして帰りましょうと、治山運搬路まで下ってテントを張る。夕方近くまで一時は吹雪となり、また夜はかなり冷え込んだ。

22日は快晴だが、気温が低く風が強い。稜線上は相当な強風だろうから、登っていたらかなり大変だっただろうと思いつつも、お天気の良い日に敗退して帰るのは心が痛む。ただ、普段はこのような快晴の下のんびりスノーハイクをする機会はないため、「まあ、こんなこともあるさ」と気持ちを切り替えて、景色を楽しみながら坂巻温泉までのんびり帰った。

右の作業用林道から尾根末端に入る
右の作業用林道から尾根末端に入る

急登、深ラッセル
急登、深ラッセル

ボサボサ雪
最高到達点付近から見る長七ノ頭。30センチの新雪の下に、50センチほどのボサボサ雪があり、足元が定まらない

2014.03.17

ミヤザキです。
八ヶ岳1泊2日の予定でしたが、またしても南岸低気圧直撃で積雪50cm予報のため予定変更。
地球は氷河期に向かってるって、本当でしょうか。
 
で、約1年ぶりに御在所岳前尾根に行ってきました。
この冬の若頭、イボG、ラッセル、しょーこ姐さんらの奮闘ぶりに刺激を受けていたので、それはそれで良いのです。
パートナーは成瀬画伯。こちらも冬の前尾根は初めてとのことでやる気満々。
とはいえ、去年は3月上旬にフラットソールで登れているので、もう春仕様かも…とクライミングシューズも持参しました。
無意味でした。
 

 
前日の名古屋の大雨は、御在所では雪だった。
藤内沢は踏み跡のない新雪で覆われ、P7の取り付きには20cmくらい積もっている。
ミヤザキ「ここ、モノを落とすので有名な取り付きなんよねー」
ナルセ「そうなんですかー?」
1年前もテーピングを落とした記憶がある。日置さんはう○こを落としていた。
 
などと思い返していた矢先、画伯のクランポンケースがコロコロコロ…
止まれー!っという叫びもむなしく、沢近くまで落ちていった。
ナルセ「………」
何も見なかったかのように黙々と登攀準備を進める画伯。え、残置???
でもまあまだ見える範囲に落ちていたので、結局取りに行った。
さて登攀開始。
 
 
P7:1ピッチ目、成瀬リード
言うまでもなく、壁の状態は完全な氷雪モード。クラックのなかに雪が詰まり、スタンスもわかりづらい。
ただ、雪を掘り出せばカムも効く感じなので、プロテクション多めに取りつつGO!
抜けの悪いところは早速「グオー!!」とか叫びながらアイゼンをガリガリやって抜けていた。さすが画伯。
ここはフォローでも大変。スタンスが悪く、もがいて何度もひざをぶつけながら、左ハンドジャムを信じて一気に体を上げる。
よし、抜けたー!と思いきや、ん?何かがおかしい。
リーシュコードが軽い。下を見ると、アックスが片方外れて取り付きに落ちていた。うわぁ…そんなことってあるのか。
下部の巻道を下って拾いに行く。
P7下部は、やはりモノを落とす鬼門だ。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
雪の付いたP7下部
 
P7:2ピッチ目、宮崎リード
ん?どうやって登るんだこれ…。
リッジの下。クライミングシューズならサクッと登れそうな垂壁だが、ホールドもスタンスも、ない。
雪をかき分けて薄いでっぱりを見つけ、ダブルフッキングして足ブラで体を上げる。ひー、怖ーい!
でもなんとか落ちずににリッジにまたがって一息。
雪の付いたⅤ級の悪さがよくわかった。
P7終了点より
 
P7終了点より
 
 
 
P6:1ピッチ目、成瀬リード
クラックのラインもあるが、「ここは安全第一で」と画伯。
左側のスラブか、右の低い凹角か、うろうろと悩んだり登ったり降りたりした末に、右はプロテクション取れない、と左に決定。
しかしこっちのスラブも悪く、結局スリングつかんで突破。チムニー側にトラバース。
フォローの宮崎はプロテクションがいらないので右の小凹角から試しに登ってみたら、登れた。
なので、逆方向にトラバースし、左スラブのスリングとカムをはいつくばって回収。
 
P6:2ピッチ目、宮崎リード
1年前の初前尾根ではヘロヘロになりながら引っ張り上げられ、その1ヶ月後の挑戦ではリードで0ピン取らずに低いところに落ちてくるぶしを切り、敗退を決断した因縁の流血チムニー。
避けて外から登ることもできるが、この雪ではたぶんそっちの方が難しいし、ここは逃げたくなかった。
しっかり1ピン目のカムをさして、慎重に前爪をかけながら両手両足を総動員して登る。
ガリガリやりながらも落ちる気はせず、右上に3ピン目のカムを決めたら一安心。リベンジ成功!!
 
P5:成瀬リード
休憩後、「一息入れたら、気が抜けました」という画伯。
P7、P6でかなり時間を使っているので、急ぐことに。
簡単なラインを選んでプロテクションとらずにほぼ歩いて抜ける。ビレイ意味なし。
 
P4:宮崎リード
凹角ルートの取り付きまで歩いて降りる。
Ⅲ級だが、このピッチはもろいベルグラ帯だったので、けっこう気を使った。
グイグイ高度を上げつつ、ちょいちょいテクニカル。
50m伸ばしきって、充実のピッチになった。
P4終了点より
 
P4終了点より
 
 
P3:成瀬リード
急いではいるものの、これまでが不完全燃焼だったのか、上部のダブルクラックであえて難しそうな右側を選んだ画伯。
ビレイポイントからはよく見えないが、どうも苦戦している模様。
「グオー!」
ガリガリ!!
「ア゛ー!!」
ガリガリガリ!!
雄叫びが爪と岩がこすれる音とともに隣の国見尾根にこだまする。
「赤張ってー!」「みどり緩めてー!」とビレイも忙しい。
テンションはかからなかったが、なんとかカムつかんで抜けた画伯は「アイゼンの爪から火花が出て、焦げたにおいがした。死ぬかと思った」と後に述懐する。
フォローでも悪かったが、アイゼン着けたままのフットジャムもけっこう効くことに気付く。
 
この時点で17時近い。疲れたし、P2のやぐらはあきらめてやぐらのコルから前壁ルンゼ側に懸垂下降2ピッチで裏道登山道へ。
月明かりのなか、ヘッデンつけて無事に下山した。
 
 

 
御在所前尾根といえば、ちょうど1年前に日置さんに連れてってもらったのがアルパインデビュー戦でした。
そのときはこんな感じ
これに比べれば今回、冬壁、アイゼン、ノーテンション、もちろんグラウンドフォールもなく、リード禁止令を受けることもなく、きっちりとつるべでP3まで登り切れたのは大きな収穫。
育児と仕事のため、この山行を最後にちょっと山からは遠ざかることになりそうですが、すっきりと区切りを付けることができました。
付き合ってくれた成瀬くん、どうもありがとう。
アルパインはやっぱり楽しい。

2014.03.02

お疲れ様です、早戸です。
 
今回のパートナーが松本在住だった為、前夜に松本へ。
松本から安房峠を抜けて錫杖岳へ行く予定だったのですが、
雪崩で通行止めになってしまったので急遽八ヶ岳に変更しました。
 
6:30 美濃戸山荘P出発〜8:00赤岳鉱泉〜9:00大同心大滝登攀開始
11:45小同心クラック取付〜15:00横岳山頂〜地蔵尾根〜17:00美濃戸山荘P
 
久々に天気の良い稜線に出られて気持ち良かったです。

2014.02.12

初めまして、ブログ初の成瀬悠輔ことラッセルです。
 
2月9日御在所前尾根に斎藤姉さんと行ってまいりました。
ちょうどその前日は東京で45年ぶり27㎝の積雪をマークした日でもありまして、、、
斎藤姉さんからは、どうする?雪すごいよ。ジムに変更してもいいよ?との連絡が。
しかし僕はジムは嫌だな。(なぜならほぼ毎日行ってるから)
とりあえず現場行きましょう!との返答。
斎藤姉さんも渋々OKし、AM6:00に冬季閉鎖ゲートに到着。
車から降りてみると、、、
 
思ったより雪は無く、これはイケるのではないかと2人ともテンションを上げる。
 
しかしこの時の僕らは、P7での激悪さを想像もしていなかった・・・。
 
取り付きまでのアプローチはもちろんラッセル。
沢も雪で埋まっており、トラップだらけだな、と冗談を言いながら軽快に歩く。
しかし次第に、風が強くなり、前尾根が見える頃には吹雪始めた。
内心、まじかよ~とは思いはしたが、チームwakagashiraのメンバーとして先週もドライ状態ではあったが前尾根に行っており、ある程度状況とルートの核心を把握しているつもりであった。
 
そしてAM8:00頃、前尾根取り付き到着。
 
もちろん一番乗り。
 
もちろん雪がたんまり。
 
まーこのくらいアックスなしで大丈夫だろう・・・と自分に言い聞かす。笑
 
もちろんリードは僕!
 
気合満々で取り付く。
 
慎重に雪を掃いならがスタンスを探す。(あれ?スタンス少ないな・・・)
 
次にガバホールドと記憶していたホールドに手を伸ばすも・・(あれれ?ガバじゃない・・・)
 
動揺を隠しつつ、カムをセット。
 
ほっと、一息。
 
よし!アックスを使おう!(気付くのが遅い)
 
早速アックスを取り出し、フッキングで身体を上げてみるものの、次のホールドが見つからない。
まじか~!まじか~!と悪態をつくこと10分パンプ!!!
 
そしてテンション!!
 
斎藤姉さんの『ガンバーーー』と言う声が吹雪の中響き渡る。
 
その後カリカリするものの乗越しまでは抜けられず、斎藤姉さんにチェンジ
ラッセルはベンチに下がった。
 
斎藤姉さんは自分自身のことを、山の経験値はあるが、メンタルが弱いと語る。
『大丈夫!斎藤姉さんなら乗越せる』とコールを送るも・・・
 
乗越し前で・・・テンション!!
斎藤姉さんはベンチに下がっていった。
 
このまま敗退するわけには行かない!
ラッセルが気合の再トライ!
 
慎重にフッキングで身体を上げ、ハンドジャムが効くポイントを発見。
 
そこからリーチを活かしアックスで状態を上げてフッキング!
 
乗越し成功!!
 
そして雄叫びを上げる!
 
しかし、そこからも油断が出来なかった。
スラブに走るクラックには雪が埋まり、スタンスは良いとは言えない。
 
クラックの雪を掻き分け、トルッキングでどうにか抜け出し、P7を終えた。
P7がルートでの核心ピッチと言われているのは知っていたがここまで悪いとは・・・
 
時間はすでに11時を廻っており、全ピッチ抜けるのは難しい時間帯。
斎藤姉さんに判断をゆだねたところ、
私もP7登りたい!!』とのこと!
僕は少しでも高度を稼ぎたい気持ちはあったが、斎藤姉さんの心意気を考慮することに。
そして僕が下降しようとすると・・・
斎藤姉さんが『ちょっと待って!』
 
僕『???』
 
斎藤姉さん『TRの支点作ってください!』
 
僕『うええ??』
 
斎藤姉さん『私にはリードはまだ早い!』
 
でた!メンタル核心!!!
 
その後、斎藤姉さんはTRの恩恵を受けつつトップアウト。
何度か繰り返すうちに、『私もリード出来そう!』とポジティブになってきたが、
本日はリードのお日柄ではないそうだ。笑
 
そんなこんなで吹雪は次第と強くなり、15時下山。
 
今回の山行ではドライの状態と積雪後の状態がいかに違うかが分かりました。
高度は稼げませんでしたが、自分にとって初めて山行計画書を書いた山行となったのでいい経験となりました。
次回はピークに到達できるように頑張りたいです!
 
そして早速家に帰って、フィンガーボードにアックス懸垂用のリングを設置。
難しい登攀になるとフィジカルも大事だと感じたのでトレーニングに追加したいと思います。
フィンガーボードにアックス懸垂用のリング

2014.02.06

降りしきる雨の中、藤内沢に響き渡る漢達の悲痛な叫び。
それは、「ジャミングがキマんねー!」であったり、「何が引っかかってんダァーー!」という怒声であったり、あるいは言葉にならない咆哮であったり、まあとにかく色々難しかったけど楽しんできたわけです。ハイ。
 
吉川です。日曜日に御在所前尾根に行きました。メンバーは、Wakagashira早戸さん、Russel成瀬さん、ivoG吉川の三人です。
 
土曜日の夜、鈴鹿スカイラインのゲート前に集まった早戸さんと僕は、鍋と酒で笑い転げて、テントで就寝。
非常に暖かく、外で飲むのも苦になりません。空には星もチラついており、明日の雨予報とかウソだろコレ?という感じ。
もちろんその期待は見事に裏切られ、夜中から降り始めた雨は強くなる一方。えーい、ままよという気持ちで朝を待つ。
 
5時。おはようございます~というラッセルさんの声で目覚める。依然雨は止まず。ラッセルさん来られましたけど隊長どうします?と寝ている早戸さんに尋ねると、「雨が弱くなるまで待機」という返事だけが返ってきて、そのまま就寝された模様。
 
その後どれだけ待ったかよくわからんけど、ぼちぼちテントを片付けたり、朝飯を食べたりして時間を潰す。なんとなく雨が弱くなってきた頃(時間は覚えてない)「行くかぁ~、しゃーなしやでマジで」という感じで出勤。
 
前尾根取付きまでの道のりは、暑さとの戦い。雨と気温の高さから2月とは思えない不快さ。夏の雨のアルプスを縦走するような気持ち。
 
取付きには2人組の先行パーティがおり、僕達が準備してるうちに行ってしまった。トップの人、うまかったし早かったなー。
 
さて、岩の状態は超ドライ。いや実際はびしょ濡れだからウェットだけど、雪が皆無だからドライか。どうなのか。登山用語難しい。
とりあえず時間も遅いのでP7、P6あたりを登るということで合意。

P7 1ピッチ目 吉川リード
数ヶ月前のアイトレでは確かノーテンでリードしたのに、今回は下部のクラックの抜けでフィフィテンション。一気に気持ちもローテンション⤵︎
上部は直登(蛇の皮)したら?という早戸さんの言葉を華麗に無視して右から回り込む。
早戸さんはフォローで蛇の皮に挑戦。これがめちゃくちゃ悪そう。「抜けられんかも…」という早戸さんらしからぬ発言まで飛び出す。それでもなんとか完登。
ラッセルさんは僕と同じノーマルルート。全く不安要素無し。
 
P7 2ピッチ目 成瀬リード
僕が知ってる限り、僕も含めて全員アイゼンリードでテンションがかかってる悪いピッチ。細いリッジで爽快。
ラッセルさんにリードしてもらう。登り始めたときに早戸さんの「もしかしてマルチピッチのリード始めて?」という問いに「ハイ!初めてっす」との返答。
「あーあーあー聞かなかった聞かなかった」
しかし、最初のスラブに若干戸惑ったもののあとは問題なくスマートにOS。しかもビレイのセットも迅速。やっぱ強いっす。
 
P6 全2ピッチ早戸リード
いわゆるクラックルート。1ピッチ目はハンドから微妙なサイズの広めのクラックへ。最初のハンドクラックは、キマらぬ左のフットジャムを気持ちでねじ込み、右は何も無い壁にスメア(のつもり)。苦労しつつもなんとか抜け、次の広めのクラックへ。ここはもうホントに無理だったらしく、A0で突破。下から見てて僕達が登れるかどうか心配だったが、A0を交えて気持ちで突破。
2ピッチ目はチムニー。プロテクションが取りにくいのでリードしなくてよかった。本日最も面白かったピッチ。
P6のクラックルートはまたフラットソールで登りたい。
クラックルート下部
クラックルート下部
 
チムニー
チムニー
 
P6で本日の登攀は終了とし、懸垂一回で、P6基部へ。そこからは踏み跡を辿って下山。
ババババババババーーーアアンンン!
下山中、何度も落氷の爆音が響き渡る。この雨でだいぶ氷も落ちてしまったことだろう。
 
ゲートに着いたのが16時頃。
その後は四日市の好日山荘に寄って各々帰宅。
 
 
 
結構おもしろかったですね。意を決して出発してホントによかった。よかった。おしまい。

2014.01.24

23日御在所岳3段ハングで遊んできました。
 
藤内沢出合からは深いラッセル
藤内沢出合からは深いラッセル
 
1ピッチ目
1ピッチ目
たろう>氷を避けて、岩のラインを試みるも、×(涙)
 
1ピッチ目2
1ピッチ目
パコさん>バトンタッチ。
アイスキャンディで鍛えた腕は伊達じゃない!
氷柱とスラブを上手く使い、ダンスのように越えていきました。
 
ガリー
ここのガリーは激悪でフォローでよかったぁ~って思えない位でした・・・
(氷要修行)
このあと、草付き~氷がありテラスで切る。
 
2ピッチ目
2ピッチ目
たろう>直登のハングはフリーでは厳しそうなので、回り込んだ一枚岩の氷のスラブ。
5mのスラブは氷の状態が悪かったら、登れなかっただろうなぁ~
パコさんが1ピッチ目で燃え尽き症候群になりかけていたので、子羊のようになりながら、がんばりました。
 
チムニー
その後は草付き、最後は中山尾根のチムニーをこじんまりとしたようなチムニーを越えて・・・
 
パコーン
パコーン♪
 
懸垂
懸垂は60mロープ1回で取り付きに
 
御在所
青>たろう
赤>パコ
緑>たろう&パコ
ピンク>たろう
まだまだ沢山いいクライミングができそうです。
 
稜線からは真っ赤な富士山が見えたようです。
 
たろう

2014.01.17

こんにちは 原田です。
 
2014.1.11土-12日に、定例山行で、八ヶ岳へいってきましたので、
ご報告致します。
定例山行_八ヶ岳
 
参加者:西村(親分)、画伯、斉藤、ラッセル、早川、原田
 
山行
1/11
①班 小同心: 親分、ラッセル、斉藤
②班 ジョウゴ沢: 画伯、早川、原田
1/12
①班 阿弥陀北稜: 親分、早川、原田
②班 石尊稜:画伯、ラッセル
 
□1/11土
朝6時に、美濃戸口に集合し、車で、美濃戸山荘まで。
9時前、赤岳鉱泉に到着し、テントの設営。
そして、予定通りの班分けにより、10時出発。
 
①小同心班
本日は、冬の八ヶ岳そのものの天候で、厳しい日に。
取り付きに着き、1ピッチ目で、すでに14時に。
日帰りで、電車帰宅予定の斉藤さんは、この時点でタイムアップのはずが、
今日の親分の勢いは、アルピニストに。
予備車両もあることなので、斉藤さんも同様に、小同心へ。
そして、リードもすべて、アルピニスト魂に火がついた親分が、引っ張っていく。
終了点には、16時半頃到着。
同ルートを懸垂下降で下り、取り付きには、17時半頃の日の暮れ前には到着。
赤岳鉱泉に、18時半頃、帰。
他に、同ルートを登ったパーティはいなかった。
斉藤さんは、ひとり、予定通り、日帰りで帰っていった。
 
②ジョウゴ沢班
メンバーは、アイス初心者ばかりで、画伯の肩に掛かった日となった。
ひとつひとつ、指導をしなくてはならないのである。
しかも現場で。
そんな指導のおかげで、F1、F2と順調に進んでいく。
 
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
 
そして、いよいよ本日の核心部、ナイアガラの滝へ。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
3人とも苦戦の中、様々な方法でなんとか登り切り、残すは稜線に抜けるだけ。
しかし、本日は、とても厳しい天候
 
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
さらに、先行パーティのトレースを頼れない中、ラッセルして稜線へ向かう。
(ラッセルという名称のある中、ラッセルという動詞は使いにくいな。。)
が、深い、深い。
稜線まで目算2時間は掛かるだろう。
時間は、、既に15時半。
画伯より、苦渋の決断が下される。
 
「撤退!」
 
よほど、この言葉を嫌うのか、重々しい具合であった。
いまだ、あのときの言葉と映像が、脳裏をよぎる。
 
そして、同様に、同ルートを懸垂などしつつ、下山。
17時前、赤岳鉱泉着。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
 
両班下山後、
明治屋オリジナルおでんをつまみに、宴。
千種新テントで、5人がひしめきあって寝たが、
4人が適当な大きさであろう。
 
本日は、アルパインの入門ともいえる、厳しいコンディションの中の山行でありました。
しかし、テント地へ無事に帰ってきたときの安堵感はこの上ないものです。
アルパインとは、何なのかを考えさせられる一日を体験できたかと思ってます。
 
□1/12日
昨日の天候とは打って変わって、ガチ晴れ
5時起床後、7時両班出発。
 
①阿弥陀岳・北稜班
行者小屋を越え、向かっていくと、2パーティが登っている様子である。
行者小屋
 
さらに進んで行くと、10人ほどのパーティ(ガイド登山か?)が先行に。
すると、親分が
「まずいな。。おすなぁ。」
だが、そのパーティーは、道を外れた。
どうも道を間違えた様子。
そこへ、親分から
 「急げっ!」
と激がとんだ。
なるほど、ここで抜いておけば、取り付きに着いたパーティー順に登る訳だから、
急がんといかん訳だ。
そんな急いだ甲斐もあり、取り付きに着いた折には、2パーティ(4人)待ちで免れた。
取り付き
青空が半端無く青い
その後、取り付きには20人以上の大混雑。
斜面をラッセルして登る人々も。
 
親分の勇姿
親分の勇姿
親分のリード
2ピッチ、親分のリードですんなり終え、あとは頂上へ向かうだけ
昼前に山頂到着
昼前に山頂到着
本日は、快晴により、しばし景色をご堪能ください
八ヶ岳1
八ヶ岳2
八ヶ岳3
八ヶ岳4
 
そして、下山へ。
富士山も綺麗に見えてます
親分は、ただ下りるだけでは足りないご様子で、
中岳から、尾根づたいに下りて行こうって事に。
 
腰ほどの雪の中、尾根を下山し、13時半、行者小屋へ。
大盛況の行者小屋
大盛況の行者小屋
そして、14時頃、赤岳鉱泉着。
テントの撤収。
 
②石尊稜班
北稜班と同様に、7時出発。
トレースもしっかりあり、8時、取り付きに到着。
しかし、
トレースしっかり=人がしっかりいる
 
30人待ち
 
3時間待ち
 
ディズニーのような状態(ラッセル談)
 
ここで、引き返す人々も。
しかし、
画伯のこれまでの思いからも、
参:
http://chikusaikuzo.blog16.fc2.com/blog-entry-644.html
 
この天候からも、
引く気は一切、なるせ!
ダブルなるせ、
なるぜ!!
(と思っていたのだろう)
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結局、登り始めたのは、11時より。
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そして、
雪稜で17人のごぼう抜きに
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リードはすべて画伯で、無事14時半頃、終了点到着
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地蔵尾根を経由し、赤岳鉱泉には、16時到着。
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親分の暖かいお茶の差し入れ、冷えた体に染みいります。
 
16時半、皆で、下山開始
17時半、美濃戸山荘へ到着。
 
その後は、いつものお風呂、
そして、そばをほおばり、解散しました。
 
以上
2014年冬の定例山行でした。
今回の山行では、CL親分並びに、SL画伯のがんばり、気持ちの入り様は
並々ならぬものでした。
この気持ちを胸に、いい山行を行えるよう、万全の準備を行っていきたいと
思うのです。
ありがとうございました。そして、また楽しみましょう♪

2014.01.11

9日御在所岳に行ってきました。
前日の雨が予定していた中又の氷を落としてしまったのと、暖かい春の陽気で拍子抜け。
それはそれで快適なので問題ではありません。
 
中又
中又 ジャーって音がしていました。
 
後尾根
後尾根?とにかく登ってみました。
 
ここが核心
ビヨーン♪ここが核心でした^^
 
後尾根のあとはこの岩場
後尾根のあとは、この岩場で盛り上がりました。
 
暖かいので氷柱が剥がれてきたり
暖かいので氷柱が剥がれてきたりしたけど・・・
 
おもしろいラインでした
おもしろいラインでした。
 
いい感じでガリガリ
いい感じでガリガリできました。
 
一番大きいソファーを満喫
下山後はアクアイグニスで一番大きいソファーを満喫♪
 
久しぶりの岩で遊ぶ
最近登れてなくて、つまらなかったのですが、
誘ってくれた総務とパコさんに感謝です。
久しぶりの岩で遊ぶのは最高でした。
 
たろう

2014.01.06

お疲れ様です、早戸です。
 
年末山行の西穂西尾根、中崎尾根を終え
それぞれ獲得出来たものは多かったと思いますが、結果は連続敗退。
やはりピークを踏みたい、完登したいという気持ちは隠せず。
同じ気持ちのイボGと冬の前尾根に向かいました。
 
歩き始めて日向小屋あたりから既に積雪があり、コンディションは期待できる。
意気揚々と取り付きを目指した。
 
取り付きに着いてP7を見上げるとクラックには雪が詰まって
ところどころベルグラも張っている様子。
 
僕個人としては昨年P4までで敗退しているということもあり、
年末のモヤモヤを晴らすのには絶好のチャンスだ。
 
テンション、集中力ともに最高潮。
 
早戸リードでP7下部に取り付く。
1度足が抜けてテンションが掛かってしまったが
集中力は途切れていない。呼吸を整えて抜ける。
クラック内のベルグラが少なく、昨年よりはジャミングが有効だった。
 
P7下部
P7下部
 
P7上部 吉川リード。
ここも悪いリッジの通過。昨年よりは雪の量も少なく、ハンガーが見えていた。
テンションを掛けながらも喋りまくってなんとか抜けてくれた。
 
P7からP6の繋ぎ部分も一歩悪い部分があり、念の為ロープを出した。
早戸リードで抜ける。その後歩いてP6取り付きへ。
 
P6 40m 早戸リード
ヤグラを除いて、ここさえ抜ければ一安心といったところ。
最後、中々プロテクションの取れない4mほどの垂直部分で
フォローの為にも何とかプロテクションを取ろうとして時間が掛かってしまった。
結局取れず。
 
P6終了点より
P4終了点より

P5はロープレスで抜け、P4取り付きへ。
 
P4 30m 吉川リード。
ここがイボGの核心となる。
1時間弱、奮闘し抜けてくれた。
御在所とはいえ、長時間のビレイは手足の指先が冷えた。
急いでイボGの元へとフォローで登った。
 
P4終了点より
P4終了点より
 
P3 25m 吉川リード
もうヤグラが見えている。時計は14:30を回っていた。
ヤグラはもういいんじゃないかと仄めかすイボG。
御在所の強風に完全に心が折れ始めている。
なんでもないところで喋りが止まらない。
なんとか抜けてくれて良かった。
 
P3取付より
P3取付より
無事、ヤグラの取り付きへ到着。
ヤグラの写真を撮ってなかったが、2人が思ったことは同じ。
 
うわー、マジかよ。悪そう…
 
いつもの僕なら、もう時間も遅いし帰ろっかと言っちゃうところだけど
今回はそうはいかない。今後の為にも。
 
P2 ヤグラ 早戸リード
出だしからクラックに詰まった雪を掘り出しながらスタート。
カムをキメようにもジャミングをきかそうにも一々雪を掘らなければいけない状態。
怖ーい。でも泣き言は言えない。
ただ、良い感じに集中していた。イケると自分に言い聞かせ、身体を上げていった。
抜けたらガスが晴れて、四日市の街並が見えた。
フォローのイボGが上がってきたときには街並に灯りがつき始めていました。
いい登攀が出来た。ホントにスッキリした。
 
 
御在所前尾根というと身近な場所だけど、改めて冬は厳しいルートに豹変すると
再確認しました。
 
ワイドクラックの技術は非常に役に立った。アームロック、ニーバー、ステミングなど。
トライカムの有効性も改めて実感しました。
 
いやー、ここ最近で一番良い登攀が出来たと思います。
イボGありがとう。
 
緊急連絡先を受けて下さった坪井さん、下山が遅れてしまいすみませんでした。
 
行動記録
ゲート前7:15〜藤内沢出合8:25〜登攀開始9:00〜P6取り付き10:30〜小休止12:50〜P4取り付き13:30〜P3取り付き14:30
〜ヤグラ取り付き15:30〜登攀終了17:00〜登山道合流18:00〜ゲート前P19:00

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